2009年8月 3日

8月広島・長崎を闘い11月へ 改憲阻止!8・15集会に大結集しよう 自民党崩壊—総選挙情勢と対決し 道州制・民営化粉砕へ闘おう

週刊『前進』10頁(2402号1面1)(2009/08/03)

8月広島・長崎を闘い11月へ
 改憲阻止!8・15集会に大結集しよう
 自民党崩壊—総選挙情勢と対決し 道州制・民営化粉砕へ闘おう

 世界大恐慌の本格化のただ中で、戦後史上最大の政治的激動過程が始まった。55年の保守合同以来、労働者階級人民を抑圧してきた自民党支配がついに崩壊し、分裂・抗争と大再編の過程に突入したのだ。小泉改革を頂点とした新自由主義攻撃の推進と大恐慌の爆発が、そして何よりも労働者階級人民の怒りと決起が、この激動情勢を生み出した。追い詰められた日帝・麻生による解散・総選挙情勢を迎え撃ち、4大産別を先頭に道州制・民営化粉砕決戦の爆発をかちとろう。8・6広島−8・9長崎を闘い、8・15集会を大成功させ、11月労働者集会1万人大結集へ進撃しよう。

 革命が問題になっている

 長きにわたり日帝ブルジョアジーの唯一最大の政党であった自民党が、今や政治支配と指導能力を完全に喪失し、崩壊と分裂と漂流の過程に突入した。総選挙での民主党か自民党かの選択に、問題の核心はない。
 突き出されていることは、自民党支配の終わりであり、日帝ブルジョアジーの議会制的な階級支配の崩壊なのだ。政権交代で民主党政権が誕生し、それが直ちに破産したとしても、自民党の再浮上などありえない。労働者階級に問われていることは、大恐慌で歴史的生命力の尽きた資本主義・帝国主義と自民党支配の崩壊を、プロレタリア世界革命へ、日本革命へと転化するために闘うことである。
 そしてそのために、一切の体制内指導部と日本共産党や民主党など既成政党の制動と敵対を断固として打ち破り、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭とした4大産別決戦の決定的な前進をかちとることである。
 革命勝利のために労働者階級に必要なものは、自民党支配の崩壊をプロレタリア革命へ転化する拠点だ。それが労働組合、とりわけ4大産別の労働組合だ。そしてそこに強固に根を張った革命党とその職場細胞である。
 世界大恐慌は資本主義の生命力が尽きた何よりの証拠だ。今こそ労働者階級は資本主義を転覆する革命の準備をしよう。日本革命を切り開く戦略方針として、〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉〈道州制・民営化〉の攻撃と全面対決し、第2次国鉄決戦−1047名解雇撤回闘争を基軸とする〈国鉄・自治体・教労・全逓〉の4大産別決戦を闘おう。
 そして、この労働者階級の決起の最先頭で闘い、勝利の路線と展望を指し示すマルクス主義の労働者党、マル青労同と革共同を、労働者自身の手でつくりだそう。

 労働組合をどこが握るのか

 労働組合、とりわけ4大産別の労働組合を革命の側が握るのか、反革命の側が握るのか——これが革命の成否を決するのだ。
 特に4大産別は、政治支配・階級支配の根幹をなす産別だ。さらに4大産別の労働運動は、国鉄を先頭に日本労働運動の最重要拠点を形成してきた。それは日本労働者階級の戦後60年にわたる階級闘争の歴史と階級的な力量を継承し、維持してきた産別なのだ。
 8月30日投票の衆院選において、自民党は道州制で起死回生の勝負に出ようとしている。自民党は道州制基本法の早期制定と、基本法制定後6〜8年を目途に道州制に移行することをマニフェストに明記した。総選挙は「道州制選挙」となった。自民は全農林への攻撃を始め、4大産別の労働組合つぶしに反動的活路を見いだそうと必死である。
 これと連動して、大阪府知事・橋下や横浜市長・中田、杉並区長・山田らが暗躍している。中田は横浜市長を突然辞任し、山田らと「よい国つくろう! 日本国民会議」を設立して、道州制攻撃の突撃路を開く策謀をめぐらしている。橋下は日本経団連の夏季フォーラムで講演し、御手洗との「対談」で道州制推進の「草の根運動」を進めることで一致した。
 道州制攻撃は、公務員労働者360万人のいったん全員解雇・選別再雇用が最大の焦点だ。それは、国鉄分割・民営化を10倍化するような大攻撃で労働組合を解体し、改憲と戦争国家化を狙うものである。
 だからこそ道州制・民営化粉砕の決戦にとって、国鉄分割・民営化と真っ向から闘いぬき勝利してきた動労千葉の存在が決定的なのだ。動労千葉の旗のもとに、日本の労働者階級の戦闘的で階級的な部分が総結集し、道州制・民営化粉砕決戦を大爆発させよう。その力を11月労働者集会へ大結集しよう。

 「オバマ幻想」を吹き飛ばせ!

 11月労働者集会の歴史的成功に向かって、当面、何よりも8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争に全国から総結集しよう。今年の8・6—8・9は、原水禁運動の解体・一掃を狙う「オバマ幻想」を粉砕する決定的闘争である。同時に前空幕長・田母神が「ヒロシマの平和を疑う!」「日本も核武装して北朝鮮を攻撃せよ」と扇動するために広島に乗り込んでくる攻撃への大反撃の闘いだ。
 核兵器の独占と侵略戦争強行を宣言したオバマを全面賛美する日共や連合では、田母神的な極右ファシストとも絶対に対決できない。オバマ幻想と田母神反革命を吹き飛ばして、8月広島—長崎を全力で闘い抜こう。
 さらに8・15靖国闘争(デモ)に決起し、韓国から民主労総ソウル本部が参加する「8・15労働者市民のつどい——改憲は阻止できるぞ!2009」集会を圧倒的に成功させよう。閣僚らの靖国神社参拝を粉砕し、改憲阻止決戦の号砲をあげ11月へ大進撃しよう。