2009年8月 3日

関西・東北革共同集会 “大恐慌を革命へ”の熱気

週刊『前進』10頁(2402号2面1)(2009/08/03)

関西・東北革共同集会 “大恐慌を革命へ”の熱気
 新たな指導部建設へ大飛躍

 7月26日、関西と東北で革共同政治集会が行われた。この間の「党の革命」の地平の上に、新たな党の指導部建設の大飛躍を実現するとともに、世界大恐慌情勢をプロレタリア革命に転化する道筋を圧倒的に確認した。11月労働者集会1万人決起の実現へ、4大産別を先頭とする職場生産点からの大結集運動を組織しよう!

 関西 “路線と職場”一体で 地区党建設の教訓を総括

 7月26日、浪速区民センターで関西革共同集会が235人の結集で開催された。基調報告、綱領草案提起、関西地方委員会報告の三つの提起で、路線・方針が鮮明に提起され、革命的激動期の到来に革命で勝利しようという熱気が会場にあふれた。基調報告に立ったのは本山喬同志だ。
 「都議選での自民党惨敗、自民党の分裂・崩壊が始まった。世界大恐慌のもとで『国家と革命』をつかむ時代がきた。労働組合を革命が握るのか反革命が握るのか、この攻防が一切を決する。回答は11月労働者集会1万人結集だ。1万人決起を実現してプロレタリア世界革命に勝利しよう」
 「11月へ、どこで勝負するのか。国鉄1047名闘争と国際連帯だ。サンフランシスコ国際会議で、動労千葉労働運動の時代認識と路線、動労千葉とともに路線をつくってきた革共同の存在が、世界革命にとって決定的な位置にあることがはっきりした。参加者が決議をあげて11月に結集してくる。そして国労5・27臨大闘争弾圧裁判が結審し勝利しぬいた。勝利者として国鉄1047名闘争に責任を取りきると宣言した。他方で4者4団体は完全に破産した。11月労働者集会を国鉄闘争勝利の1万人集会として闘いとり、労働運動を革命的に転換させよう」
 「資本家の側は、道州制・民営化攻撃を4大産別に集中し、労働者の団結解体に一切をかけて襲いかかっている。動労千葉を先頭に国鉄決戦—4大産別決戦に勝利する道が革命の道だ」「11月に向かってマル青労同1000人建設、マル学同1000人建設を」と熱烈に訴え、基調報告を締めくくった。

 路線で団結する党のあり方

 綱領草案の提起に続いて、関西地方委員会の同志が、1年間の地区党建設の総括と11月に向けた闘いの決意を明らかにした。「関西地方委員会は与田派や塩川派をたたき出して、全国単一の労働者党として新たな闘いに突入した。地区党の責任体系を明確にし『路線で団結する』党のあり方への飛躍に挑戦してきた。決定的だったのは、動労千葉労働運動を路線としてつかんだことだ」
 「実践の中で路線の深化をかちとった。一つは、『階級的団結の最高の団結こそ党建設だ』とはっきりさせた。もうひとつは、路線をつくり深化させる闘いと職場闘争を別個にとらえる傾向との闘いだ。職場のあらゆる攻撃は敵が総力をあげた路線的攻撃だ。これを真正面から見ないようなあり方は全部破産する」
 「もう一点。絶対反対こそ労働者自己解放の無限のエネルギーを引き出す。確信をもって闘おう」と提起した。
 基調報告に先立ち、部落解放同盟全国連西郡支部と関西新空港絶対反対泉州住民の会から連帯のあいさつを受けた。
 西郡支部の岡邨(おかむら)洋支部長は、「八尾北医療センターの民営化攻撃に対して、八尾北労組と一体となり、道州制絶対反対で4大産別・労働組合を獲得する闘いに打って出る。これを軸に、住宅闘争と狭山闘争を両輪に闘いぬく」と決意を述べた。
 泉州住民の会の国賀祥司事務局長(泉佐野市議)は「7・19関空闘争は本当にすっきりした集会で大成功した。動労千葉の声明に励まされた。三里塚は農地死守・空港絶対反対の闘いであり、日本階級闘争の宝だ。破壊を許してはならない」と訴えた。さらに法大暴処法弾圧の8学生と星野文昭同志の獄中メッセージが紹介された。

 4大産別先頭に鮮烈な決意

 カンパアピールの後、4大産別の同志が決意表明した。国鉄委員会は「5・27弾圧に勝利した。国労共闘は党綱領草案を体現する集団に生まれ変わった。11月1万人結集を実現し、国鉄1047名闘争の責任勢力に躍り出よう」と訴えた。自治体労働者委員会は「孤立しかけても3・6集会をやり路線を貫くことで、体制内勢力と激突しても一緒にやろうという人が生まれた。保育所事故をめぐる保育安全闘争を闘う」と宣言した。
 教育労働者委員会は、「免許更新制と『日の丸・君が代』攻撃は道州制攻撃そのものだ。7・29青年労働者集会、8・6ヒロシマを闘い、11月1万決起に総決起する」と述べた。
 全逓委員会は「JP労組全国大会闘争を郵政民営化絶対反対・JPEX攻撃粉砕・JP労組本部打倒の旗を鮮明に闘い抜いた。労働組合をめぐる戦場で勝ち抜き11月1万人決起へ」と訴えた。
 最後にマルクス主義青年労働者同盟と、マルクス主義学生同盟の同志が決意を表明した。
 マル青労同の同志は「革命情勢を現実の革命に転化するのがマル青1000人建設。7・29集会で勝負しよう! 地区党の指導部に飛躍し責任をとろう」と訴えた。
 マル学同の同志は「法大弾圧獄中8同志、星野文昭同志と団結してマル学同1000人建設へ総進撃する。法大闘争は道州制を粉砕し労働者の根底からの決起を呼び起こし、6・14—15闘争をかちとった。法大で勝って世界革命へ」と訴えた。
 最後にインターを斉唱し、7・29と11月1万人決起の実現を全参加者が固く決意した。

 東北 “壁”を乗り越えた勝利 世界革命の展望明々と

 7月26日、「せんだいメディアテーク」において、革共同東北政治集会が120人の結集でかちとられた。
 09年前半の激戦激闘のビデオ映像が映し出されると、会場は革命勝利への熱気と自信、確信に満ちあふれた。冒頭、特別アピールとして、23年間の指名手配攻撃を打ち破った浅草橋戦士・古川康三同志から「勝利者として生還した」アピール、星野文昭同志のアピールと星野同志奪還に向けた革共同の決意、そして革共同学生組織委員会から法大暴処法弾圧粉砕・全国声明運動に向けたアピールが語られた。

 革命への戦略方針が鮮明に

 圧巻は岡崎康史同志の基調報告だ。大恐慌の到来と世界革命の展望を高らかに宣言、4大産別決戦と国際連帯の力で11月1万人決起をと訴えた。
 岡崎同志は冒頭、急逝した全金本山労働組合・熊谷春男さんを追悼。「被解雇者として原職奪還を求めて闘った。最高裁で負けても解雇は撤回できる。われわれの闘いは資本主義に風穴を開けた。闘えば必ず勝利できると確信を持ち、生涯一労働者、一革命家として生き抜いた。肉体は奪われても闘魂はわれわれの中にある」と宣言した。
 さらに「大恐慌が始まり、自民党の戦後議会制支配が崩壊。資本と賃労働の非和解的対立がむき出しの激突を開始し帝国主義を打倒する時代、革命の時代が始まった。われわれの回答は、11月1万人結集の実現だ。革命勝利への時代認識を鮮明にさせよう。資本主義社会の枠そのものが崩壊した。危機が底をうったという認識は大間違いだ。革命勝利の戦略方針は〈戦争・改憲、民営化・労組破壊〉攻撃に国鉄闘争を軸に4大産別決戦で勝利する路線だ。労働組合が最大の戦場だ。体制内派をぶっ飛ばして動労千葉派が権力を握ろう。革共同は『第2次綱領草案』を発表する。綱領を武器に職場細胞を建設しよう。第2・第3の動労千葉をつくろう。組織し勝利しよう」と提起、全員が11月集会1万人決起へ奮い立った。
 集会の第2部では、第2次国鉄決戦を軸にした現場同志が発言した。
 革共同国鉄委員会の同志は、「自民党に土下座して1047名闘争の解体を策し最後的に破産した4者4団体派が7月行動から完全逃亡する中で、7月17日、わが革命勢力のみが1047名解雇撤回闘争の責任勢力として闘い抜く決定的勝利を実現した。11月1万人結集こそ5・27弾圧を粉砕し、JR資本との力関係を根本的に変える闘いだ」と訴えた。
 国労の同志は「全国大会代議員選挙で”ストライキでJR資本をぶっ飛ばせ! 労働組合の力で資本主義社会をぶっ飛ばせ!”のスローガンを掲げ、職場の仲間とともに職場組合員の7割の票をかちとった。ここに勝利の確信がある」と訴えた。さらに全逓労働者、自治体青年労働者、教育労働者は「道州制・民営化と闘い、職場にマル青労同を建設していく」決意を次々と述べた。
 そして金属労働者の同志は「私たちは熊谷春男さんの遺志を引き継ぎ、資本主義を打倒するために闘う。われわれは何のために職場に戻ったか。34年間貫いた『一人の首切りも許さない』という階級的原則と団結を職場で貫くためだ。そしてわれわれは72年の春闘以来37年ぶりのストを、職場に戻って5年目にして打ち抜いた。御用組合を解体し、職場で青年を獲得し、マル青労同に獲得する闘いを開始した」と新たな戦闘宣言を発した。

 革命を訴える街宣に変えた

 合同労組の同志は次のように訴えた。「私たちは激論をとおして、大恐慌下で苦闘する2千万青年労働者の獲得をめざす労働組合に生まれ変わった。職場で闘えない? それは奴隷の思想だ。大恐慌で誰も未来を描けない。どんな職場でも賃労働と資本の関係がある以上、不満や怒りがある。問題は何がとれたかではなく、闘えない理由・壁を自ら乗り越えたこと自体が最大の勝利だ。これまでの労働相談を呼びかける街宣はやめ、革命を訴える街宣に変えた。資本主義の救済を求める一切の反動を打ち破り11月1万人結集へ」。
 全員解雇と闘う東北石けん労組の仲間は「どんなにカッコいいバイクに乗っても、どんなにカッコいいバンドをやっても、革命をつかまない限り青年労働者の解放はない。革命の中にこそ青年労働者の未来がある。選挙で社会は変わらない。社会を変えるのは労働者だけだ。資本家よ、共産主義革命におののけ!」と闘う決意を語った。
 最後はJRで闘うマル青労同と東北大学のマル学同が決意表明。1047名闘争勝利、法大決戦勝利、11月1万人結集を訴え、団結ガンバローとインターナショナル斉唱で締めくくった。