2009年8月17日

国鉄と三里塚を柱に11月1万人へ 鎌田雅志同志の基調報告(要旨)

週刊『前進』08頁(2403号2面2)(2009/08/17)

国鉄と三里塚を柱にすえ11月1万人結集へ進撃を
 鎌田雅志同志の基調報告(要旨)

 85年蜂起戦から24年の闘い

 私が人生をかけた1985年10・20三里塚と11・29浅草橋の闘いは、日本で新自由主義をスタートさせた張本人・中曽根政権を、国鉄と三里塚の闘いで打倒する蜂起戦でした。ここで重大な路線上の闘いもあった。
 まず79年、動労千葉が「三里塚との連帯をかけて」、カクマル牛耳る動労本部から分離独立。そして成田空港へのジェット燃料貨車輸送阻止の大ストライキに立ち上がった。この闘いで動労千葉は、反対同盟とともに三里塚闘争の”車の両輪”となった。こうして労働者階級本隊が三里塚闘争の中軸を担っていった。
 これに恐怖した第4インターなど脱落諸党派は絶対反対の路線を曲げ、反対同盟を条件派に転落させようとした。その果ての83年3・8の反対同盟分裂でした。これを好機と見た反革命カクマルも、一斉にわが全学連の拠点大学を襲撃した。この3・8分裂反革命を実力で粉砕し、わが革共同は反対同盟とともに幾度もの大量逮捕をはねのけ、85年の蜂起戦に突き進んだのです。
 あれから24年、きょう木下、古川同志とともにこの壇上に立った喜びと確信。いま、この道をあらためてとことん突き進もうと決意しています。
 いま韓国サンヨン自動車の労働者が「整理解雇撤回、非正規職撤廃」を掲げ、70日を超える籠城(ろうじょう)と武装ストライキで、イミョンバク政権の武装警察隊と闘っている。日本労働者階級の魂をかけた連帯が求められている。11月1万人結集の本当の実現が、待ったなしに突き付けられているのです。

 われわれの闘う力は巨大だ

 「百年に一度」の世界大恐慌は底なしです。ブルジョアジーは「底を打った」などと自分と社会をだまして延命することに必死だ。だが資本主義の延命とは何か? トヨタが巨額の利益をあげた時、労働者の生活は少しでも良くなったか? 労働者の賃金は下がり、あげくに大恐慌を引き起こし、現在の大失業と貧困の途方もない拡大ではないか。労働者を殺して資本家だけが延命する。これが資本主義社会の本質だ。資本家と労働者は水と油なのだ。
 いま資本家たちはおぼれかかっている。必要なことは彼らを救うのではなく、水の底に沈めてやることだ。資本家が私的に独占する巨大な社会的生産力は、全部労働者がつくり出したものだ。これを全部社会に返す。それを労働者階級自身の力でやり遂げる。これがプロレタリア革命だ。だから労働者階級は社会の主人公なのです。
 サンフランシスコ国際会議が大成功した。7カ国の労組代表と社会主義者が深い国際連帯を確認した。アメリカの反戦の母、シンディ・シーハンさんが「労働組合は民主党と手を切れ。ランク&ファイルの闘いこそ世界を変える。問題は階級闘争だ。搾取する階級をやっつけよう。インチキな連中をたたきのめせ」とアピールを発した。
 国鉄分割・民営化と闘い抜き、階級的労働運動を貫いてきた動労千葉、1047名解雇撤回闘争23年の地平、そして11月労働者集会の持つ力の巨大さをあらためて実感できます。わが革共同と動労千葉派の闘いが、世界の労働者階級の闘いに、ものすごい力と勇気を与えているのです。
 09年前半戦は、4者4団体派の屈服路線との闘いを始め、激しい党派闘争だった。その中でわれわれは国鉄闘争を軸とする4大産別決戦論をプロレタリア革命の戦略的総路線として打ち立てた。そして法大暴処法弾圧との死闘に勝ち抜き、6・14—15連続闘争の画期的地平を開いた。

 労働組合攻防に勝利しよう

 われわれが獲得した結論は〈時代認識と路線で闘う〉こと。そして〈労働組合をめぐる攻防〉に一切がかかっているということです。
 内外の情勢は待ったなしだ。大恐慌は不可避的に世界戦争の危機を拡大している。米帝の最後の武器は軍事力だ。オバマが「核のない平和な世界」と言ったからどうだというのだ。米帝が核を独占する。米帝だけが核を使う権利がある。これがオバマの4・5プラハ演説の核心だ。イラクやアフガニスタンで米帝は何をやっているか? 帝国主義者が美しい言葉を発する時は、残忍な侵略戦争を開始する時です。
 オバマ発言を賛美して北朝鮮排外主義をあおる連合中央や日本共産党。彼らは新たな侵略戦争に労働者を動員する現代版の産業報国会運動だ。歴史はくり返している。これを真っ向から打ち砕き、今度こそプロレタリア世界革命の大道を突き進もう。
 自民党の支配は崩壊した。民主党や連合中央などの一切の体制内勢力をぶっ飛ばし、今こそ職場で勝負して、労働運動の力で革命に勝利しよう。
 後半決戦の核心は鮮明だ。国鉄・三里塚決戦で11月1万人結集をつくり出す。ここで思い切って闘いぬく。絶対反対論と階級的団結論の核心が国鉄1047名闘争と三里塚闘争にある。この闘いは日本労働者階級が世界に誇れる宝物だ。だから権力と反革命の攻撃も集中している。ここでの熾烈(しれつ)な攻防に勝ちぬくことが決定的なのだ。ここから「1万人結集」を実現しよう。

 世界革命に勝利する党を!

 われわれはまだ5000人台の動員力の少数派かもしれない。しかし、革命運動とは少数派が多数派を動かす、革命的に決起させていく運動だ。われわれが階級全体を獲得する勢力であることに確信を持とう。11月労働者集会への1万人結集を実現し、この確信の正しさを証明しよう。
 革共同綱領草案での全同志の活発な討議を要請する。わが革共同こそがマルクス主義を世界に復権させ、現代の『共産党宣言』をつくり上げるのだという気概で闘おうではないか。マル青労同1000人、マル学同1000人建設を軸に本格的な地区党建設に勝利し、全国単一の労働者党建設をなしとげよう。
 マルクス主義を解体し、社会排外主義に転落した塩川一派を打倒しよう! 闘う労働者人民・学生は革共同に結集しよう!