2009年8月24日

「つくる会」教科書採択の中田打倒した力で11月へ 革共同神奈川県委員会

週刊『前進』06頁(2404号2面2)(2009/08/24)

「つくる会」教科書採択の中田打倒した力で11月へ
 革共同神奈川県委員会

 未曽有の世界大恐慌のもとで労働者階級の怒りが解放を求め全世界で大爆発する時がやってきた。全世界の労働者の未来をかけて、労働者階級の怒りを「国鉄1047名解雇撤回! 11月労働者集会」1万人結集の一点に組織しうるか否かに世界革命の命運がかかっている。神奈川での7・28横浜市長・中田宏辞任−8・4横浜市「つくる会」教科書採択−8・30衆院選・市長選という激動的展開が示すものは、支配階級のとてつもない危機と凶暴化であり、体制内勢力の反動的密集だ。同時に動労千葉派と革共同が情勢のヘゲモニーを握り、世界大恐慌と自民党の崩壊を革命に転じる大チャンスの到来を示している。革共同神奈川県委員会は、11月1万人結集へ全力で突き進む決意だ。

 反動的教科書の強制は道州制攻撃そのものだ

 8月4日、横浜市教育委員会は、2010年度から使用する中学校の歴史教科書に「つくる会」教科書(自由社版)を採択した。絶対に許すことができない。この怒りを11月に結集し、大反撃に立とう。
 横浜市の採択区は18区。うち8区で「つくる会」教科書を採択した。全145校の市立中学校のうち計71校(生徒数3万9千人)。採択を決定した教育委員会で、教育委員長・今田忠彦は「日本人としての誇りを取り戻させた日露戦争を、愛情をもって書いている」と述べた。”帝国主義戦争に誇りと愛情をもって殉ぜよ”というのが彼らの本音なのである。
 05年採択時に「つくる会」教科書を推した教育委員は今田1人だけだった。そこで中田市長は、その今田を教育委員長に据え、教育委員を推進派に入れ替え、採択を強行したのだ。
 しかし敵もギリギリだ。7月に入り「つくる会」の藤岡信勝が直接乗り出し、教育委員長・今田と何度も謀議を重ね、採択強行を決断した。また採択された8区中2区(金沢区、緑区)では採択区の教科書採択審議会ではまったく推薦されていないにもかかわらず、教育委員の一方的専権で採択を決定した。教育委員の投票は無記名投票。どれも前代未聞の暴挙だ。
 それだけではない。06年7月から委員長となった今田のもと、横浜市教委は『横浜教育ビジョン』(06年10月)と『横浜版学習指導要領』(08年3月)を策定した。これは「つくる会」教科書をテコに、労働組合や職場の団結をことごとく破壊することをとおして、教育労働者に帝国主義戦争を誇りとし、日本のために何ができるかを考え実践させようという大攻撃だ。道州制と「つくる会」教科書採択は一体であり、絶対に粉砕あるのみだ。
 大恐慌の爆発と労働者階級の高まる怒りの中で、敵はトコトン追い詰められている。新自由主義攻撃を推進してきた中田を打倒した労働者の怒りは、中田辞任をも契機に爆発している。まさに階級と階級の力の激突が全面的に始まっているのだ。

 新自由主義の先兵・中田打倒した労働者の怒り

 02年の市長就任以来、中田は教育や医療・福祉を切り捨ててきた。市営バス・地下鉄の障害者や生活保護受給者への無料パスの廃止。医療費削減と健康保険料の厳しい取り立て。健康保険証を交付されない子どもの数が横浜市で突出していることは、マスコミでも大きく取り上げられた。児童・生徒1人当たりの義務教育費は全国最低だ。
 そして徹底した民営化だ。市立大学、市民病院、市営バス、市立保育園、学校給食などの民営化や民間売却。ごみ収集、図書館、公園管理などの民間委託。中田の就任以来7年余りで実に7000人近い労働者が削減された。
 徹底した競争と管理で労働者を絞り上げた結果、中田の在任中にメンタルヘルスでの休職者は倍増した。中田はこの中で「この時代、公務員は、給料がもらえるだけありがたいと思った方がいい」とまで公言した。
 「労使は主従関係」という池田交通局長のもとで横浜交通労組解体−市営バス民営化の攻撃が激化している。他方で、売却先資本との癒着や取引など腐敗の限りを尽くしてきたのが中田だ。
 松下政経塾出身の中田は1999年、衆議院議員時代に民主党会派に属しながら、自民党の小泉純一郎や民主党の松沢成文(松下政経塾出身、現神奈川県知事)らと超党派の「郵政民営化研究会」を発足させ、01年の首班指名選挙で小泉に投票し、除名されたゴリゴリの新自由主義者だ。中田こそ、小泉構造改革を推進してきた張本人だ。
 だからこそ中田の辞任は新自由主義に対する労働者階級の怒りの深さを示すものであり、世界大恐慌と自民党崩壊情勢と完全に一体だ。根底に革命への恐怖がある。中田は今年6月の講演で「自治労はとんでもない。前近代的な社会主義者の集団だ」と悲鳴を上げた。それは、今日、道州制推進に大転向した自治労本部への悲鳴ではない。中田に怒り不屈に闘う現場労働者と、その先頭で道州制・民営化絶対反対を掲げて闘う動労千葉派への恐怖の表れだ。
 2月19日、神奈川労組交流センターは県職員賃金カットに対し県庁前座り込みストライキを闘うと同時に、中田に辞職要求を直接突きつける弾劾行動に立ち上がった。7月3日には青年労働者を先頭に、自治労横浜の動労千葉派の労働者を中軸にして、体制内労働組合指導部と激しく権力戦を闘う教育労働者らが、「国鉄決戦勝利、道州制・民営化絶対反対、中田・松沢打倒」を掲げ、密集した軍団として決起した。この絶対反対の闘いがついに現場の怒りと結合しだした。この力こそが中田を恐怖の淵(ふち)にたたき込み、打倒したのだ。

 資本家の市長候補担ぐ自治労横浜本部許すな

 衆院選に向けて、動労千葉派を先頭とする闘う労働者と、資本・政治権力、体制内勢力とが激突している。中田は7月初めに首長連合を結成し、道州制推進に向け政界再編に突き進もうとしている。7月28日の辞任会見で中田は「民主党後を見据える」と語った。ファシスト的な道州制導入運動へさらに純化するということだ。中田があえてこの時期に辞任を表明したのも、この大反動の中で労働者階級の怒りを少しでも抑え込むためだ。
 しかし道州制は中田自身によってすでに破綻が刻印されている。こんな破廉恥な連中が資本家と一体となって起死回生の「究極の構造改革」=道州制の旗振り役にならねばならないところに資本家階級の危機がある。
 みんな中田が進めてきた道州制・民営化攻撃に怒りまくっている。今やこの怒りを資本や当局に代わって抑えつけようとしているのが体制内労組指導部だ。
 「つくる会」教科書採択に対し、神教組本部は「公正な手続きを踏んでいたか説明を」という見解を表明した。彼らは、大恐慌下の階級的激突関係とはおよそ無縁で危機感すらない。教科書問題などどうでもよく、民主党支援に全力をというのが本音なのだ。
 自治労横浜本部は、恥ずべきことに、今次市長選では民主党推薦の林文子を連合神奈川のもと推薦している。林文子はダイエー会長や東京日産自動車販売社長を務めた資本家そのものだ。日産は県や市と一体化し、利益をむさぼってきた。その本家本元が横浜市という自治体の制圧に乗り出してきたのだ。
 しかも自治労本部は8月定期大会で「道州制議論への参加」という道州制推進方針を決定しようとしている。360万人首切りが議論の対象か!?もはや我慢の限界だ! 労働者階級の怒りを解き放ち、現場からの闘いで体制内指導部を今こそ打倒しよう。
 総選挙情勢という大激動の最大の焦点は労働組合をめぐる体制内指導部との大党派闘争だ。この党派闘争に勝利する路線は、国鉄1047名解雇撤回闘争であり、三里塚闘争であり、国際連帯を戦略的武器に11月集会1万人結集を実現することだ! この路線を職場で真正面から打ち立てたとき、労働者階級の怒りが一個の潮流となり、必ずや勝利できる。
 現下の世界大恐慌は後のない恐慌だ。資本主義の終わりが完全に始まっている。戦争と革命の時代がやって来たのだ。
 労働者階級の団結した力で資本家の支配を打倒し、プロレタリア革命に突き進もう。労働者階級の団結にはその力があるし、労働組合には無限の可能性がある。労働者階級の本来の力が体制内勢力との激突をとおして今全世界で爆発を開始している。闘う労働組合を現場からよみがえせよう!
 全職場で、国鉄1047名解雇撤回と10・11三里塚現地闘争への総決起を訴え、11月1万人結集をかちとろう。すべての労働者・学生は革共同、マル青労同・マル学同に結集しよう! ともに11月へ、組織し、組織し、組織しぬこう!