2009年9月14日

国鉄1047名解雇撤回・農地死守・国際連帯 11月1万結集へ全国大運動を 大失業と戦争の攻撃を強める民主党・連合政権を打倒しよう 10・11三里塚現地全国集会へ

週刊『前進』06頁(2407号1面1)(2009/09/14)

国鉄1047名解雇撤回・農地死守・国際連帯
 11月1万結集へ全国大運動を
 大失業と戦争の攻撃を強める民主党・連合政権を打倒しよう
 10・11三里塚現地全国集会へ

 11・1労働者集会を、国鉄1047名解雇撤回闘争を圧倒的な基軸として、戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃と対決する全国・全世界の闘う労働者人民の、国際的な怒りの総決起大会としてかちとろう。自民党支配を打倒した労働者の怒りを、さらに「民主党・連合政権」打倒の闘いとして爆発させ、職場生産点から巨大な反乱を組織しよう。職場・地域・学園から丸ごと総結集する大運動を起こそう。10・11三里塚全国闘争に全力決起し、11・1労働者集会の1万人大結集で、プロレタリア世界革命勝利に突き進もう! これが〈8・30総選挙情勢〉に対する最大の回答だ。

 連合の極悪指導部が先兵に

 11・1労働者集会は、民主党・社民党・国民新党の3党連立による、実質的には「民主党・連合政権」としての鳩山新政権に対する怒りの総決起大会である。「民主党・連合政権」は、連合の極悪の体制内指導部を取り込んで日本帝国主義ブルジョアジーの利益を貫き、大恐慌で破綻に瀕する資本主義を救済する政権であり、労働者階級にとってまさに打倒する以外にない反労働者的な政権なのだ。
 日帝国家の借金は今や860兆円を超え、GDPの1・7倍に達し、帝国主義国の中でも最悪だ。これは絶対に解決不能である。この国家財政の破綻の中で、資本主義体制を維持しようとすれば、労働者階級への激しい首切り・賃下げと消費大増税しかない。
 しかも民主党がマニフェストで主張した「緊密で対等な日米関係の構築」は、鳩山とオバマの電話会談で早くも「日米同盟が基軸」となったが、これは新政権が日帝の強盗的利益をかけて、侵略戦争に突き進むということだ。
 民主党・連合政権は、自民党以上に戦争と大失業の攻撃を激化させる政権だ。これへの大反撃こそが11・1労働者集会である。
 官房長官に就任する平野は、電機連合の出身であり、入閣確実と言われる直嶋は自動車総連である。次期連合会長となる古賀も電機連合の出身だ。電機連合委員長の中村が「製造業派遣を禁止すると、国際競争力がなくなり、電機産業はやっていけない」と言い、派遣切りを公然と擁護してきたように、電機連合や自動車総連は、連合の中でも最悪の体制内指導部、帝国主義的労働運動の指導部だ。ここに民主党・連合政権の反労働者的正体は鮮明だ。自民党政権にもできなかった道州制・民営化を始めとする反労働者的政策を、連合を先兵にして行うのが鳩山政権なのだ。
 だが、この連合支配こそ最大の弱点だ。連合指導部に対する労働者の怒りは煮えたぎっている。国鉄・自治体・全逓・教労の4大産別の労働者は派遣切り、首切り・賃下げ、強制出向、「日の丸・君が代」強制、分限免職、人事評価制度導入、「日勤教育」などあらゆる攻撃を受けている。4大産別こそ最大の決戦場だ。4大産別の体制内幹部を現場労働者の団結で打倒し、闘う労働組合をよみがえらせ、民主党・連合政権打倒へ闘おう。
 11・1労働者集会は、闘う労働組合の決定的な結集軸だ。労働組合の攻防ですべてが決まる。闘う労働組合の新潮流が1万人で登場すれば、階級情勢は根底から塗り替わり、民主党・連合政権打倒の情勢が切り開かれる。民主党・連合政権による戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃を粉砕し、4大産別を先頭に職場から丸ごと11・1集会に大結集しよう。

 資本主義は打倒以外にない

 昨年9月のリーマン破綻から1年。世界大恐慌はさらに新たな段階へ突入しつつある。アメリカでは、大恐慌の契機となった住宅バブルの崩壊が激しく進行している。4〜6月期の住宅ローンの延滞率は9・24%で、1年前より2・83ポイント上昇し、過去最悪を更新した。粉飾決算で隠蔽(いんぺい)しているが、銀行の不良資産は急増し、融資の焦げ付きが拡大している。その結果、銀行の倒産は今年だけですでに81行に達している(08年の倒産は25行、07年は3行だ)。「第2・第3のリーマン」もこれから不可避なのである。
 日帝経済もさらなる破綻に突き進んでいる。4〜6月期の金融・保険業を除く全産業の経常利益は前年同月比53%減で、8四半期連続の減益である。製造業の設備投資は32%減で、過去最悪だ。企業倒産と工場閉鎖・生産停止による労働者に対する大失業攻撃は、これからますます激化していく。大恐慌とは何よりも大失業ということなのだ。
 今やアメリカの失業率は公式発表でも9・7%、EUは9・5%、日本は5・7%で、それぞれ過去最悪を更新し続けている。就職をあきらめた人やパートで我慢している人などを含めれば、失業率はすでに10%をはるかに超えているのだ。労働者が仕事がない、食っていけない、生きていけない社会とは何なのだ! 打倒する以外ないではないか。
 資本は「過剰雇用」などと言って労働者を次々と解雇しているが、実際は労働現場では人手が足りず、強労働・強搾取と安全無視で、労働災害・過労死やうつ病が増えている。全住宅の13・1%が空き家にもかかわらず、仕事を失った労働者が社宅や寮を追い出され、ホームレスになったりネットカフェ難民となる労働者が、膨大に生みだされている。
 スーパーやコンビニに行けば食料品や生活物資があふれ、毎日、賞味期限切れの食品が大量に廃棄されている。その一方で世界の10億人が飢餓状態におかれ、日本でも食費など生活費を削ってギリギリで生きている。
 大恐慌下での株価の異様な上昇は、労働者の首切り・賃下げを行った企業の業績が回復することへの「期待」であり、同時に新自由主義が生み出した金融バブルや政府による大量の公的資金投入による過剰マネーが、またぞろ株式投機に流れている結果である。
 この資本主義はなんと転倒した社会なのか! 
政権交代でどうにかなる問題では断じてない。労働力が商品化され、資本による利潤拡大のみを追求する資本主義。これこそが問題なのだ。資本家だけが富を蓄積し、労働者は食っていけない。こんな資本主義など打倒して、労働者が権力を取り、奪われてきたものを奪い返すのは当然ではないか。どんな立派な商品も労働者が生産している。交通機関、自治体、学校、郵便など、社会を動かしているのは労働者だ。資本家などいらない!
 労働者の怒りは、自民党打倒ではおさまらない。自民党を打倒しても、生きていけない現実は変わらないからだ。労働者の団結した力で、民主党・連合政権と闘おう。資本主義を打倒しよう。プロレタリア世界革命こそが労働者が生きていく唯一の道だ。その突破口が、11・1労働者集会だ。すべての労働者人民の怒りを11・1労働者集会に総結集し、プロレタリア世界革命に突き進もう!

 1047名解雇撤回が軸だ

 労働者人民は総選挙の”一票革命”への決起で、日本共産党や連合などの「闘っても勝てない」という奴隷思想を粉砕した。自民党を打倒した怒りは、労働者が持っている力と可能性を圧倒的に示した。労働者の力は無限だ。労働者の団結した闘いのみが歴史をつくり、社会を変革する最大の力である。
 国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利にこそ、6000万労働者の勝利の展望がある。分割・民営化によって解雇された1047名の国鉄労働者が、23年間も解雇撤回を貫いて闘っている。この闘いを100万人を超える労働者が支援し続けている。労働運動の宝ではないか。大量解雇攻撃が吹き荒れる今こそ、国鉄1047名解雇撤回闘争は、大失業攻撃と闘うすべての労働者の結集軸だ。労働者の生活と未来がかかった闘いだ。国鉄1047名解雇撤回を軸に勝利を切り開くために、11・1労働者集会に結集しよう。
 三里塚闘争には、日帝打倒の勝利の展望がある。成田軍事空港建設という国策に対決し、43年間も闘い、勝利してきた三里塚闘争。「空港絶対反対、農地死守・実力闘争、一切の話し合い拒否」という三里塚の闘争原則を、すべての労働者の闘いの原則、生き方としよう。労働者は、我慢に我慢を重ねてきた。もう我慢する必要はない。妥協や譲歩も必要ない。絶対反対を断固貫き、団結にのみ依拠して闘うことこそが勝利の道だ。三里塚闘争のように闘おう。10・11三里塚に大結集しよう。11・1労働者集会1万人結集の力で、市東さんの農地強奪を粉砕しよう。
 7月のサンフランシスコ国際会議では、日本、アメリカ、韓国、ブラジル、フィリピン、トルコ、イタリアなどの闘う労働組合が結集し、「次は11月に日本で会おう」と約束した。11・1労働者集会こそ、世界の闘う労働組合が結集する国際連帯の大集会であり、プロレタリア世界革命を切り開く闘いだ。世界を変える確かな展望がここにある!
 1047名解雇撤回、三里塚農地死守、国際連帯の旗を高く掲げ、動労千葉のように、動労千葉とともに闘おう。動労千葉など3労組が呼びかける11・1労働者集会に向け、真一文字に驀進(ばくしん)しよう。
 11・1大結集へ、法大弾圧粉砕の全国声明運動を推進し、獄中8学生を奪還しよう。
 闘う青年労働者はマル青労同に、闘う学生はマル学同にこぞって結集し闘おう。