2009年9月14日

戸村委員長と市東東市さん 闘いの中で遺した言葉

週刊『前進』06頁(2407号4面2)(2009/09/14)

戸村委員長と市東東市さん
 闘いの中で遺した言葉

 三里塚闘争の歴史は、戸村一作委員長(1909〜79)、敷地内天神峰の市東孝雄さんの父、市東東市(しとう・とういち)さん(1914〜99)の存在と闘いなしに語れない。つねに闘いの先頭にあって革命的な闘いの言葉を遺(のこ)した2人の先達の語録を紹介する。(編集局)

 三里塚と動労千葉の革命的労農連帯こそ勝利の道 戸村委員長

 ●三里塚はパリ・コミューンだ。なぜか。私たちはそれが最近はじめてわかった。
 われわれはこれから何をやるか。動労千葉地本がいよいよ決起した。労働者の決起は、ある意味では、農民よりも深刻な闘いだ。配置転換や首切りがある。家族をもったままそうなったらどうなるか。大弾圧は必ずくる。それに私たちはどう連帯して闘うかというのが、いわゆるコミューンだ。労農同盟というのは、そこにある。
 かつて、小作争議はいろいろあった。秩父困民党や加波山事件のように、武装した闘いもあった。だが、国鉄労働者が三里塚の闘う農民と結合して決起したということが、これまでの日本史のどこにあったか。その意味で私は、動労千葉地本の闘いに敬意を表する。
(77年7月2日 「三里塚闘争勝利・ジェット燃料貨車輸送阻止大東京実行委員会」結成大会)
 ●けさのニュースによれば、航空管制の重要回線が切断され、日本の空が全面的に機能停止している。闘いはここまで来た。それは高度化したゲリラ、高度化した文化だ。ここに洋々たる勝利の展望を見る。人民の怒りはほとばしっている。死んだ空港を徹底した破壊作業で葬ろう。
(78年5・20再開港阻止全国総決起集会)
 ●いま三里塚の農民にとって必要なことは革命的な闘いの魂ではないでしょうか。14年間闘い続けてきた闘いの精神に立ち戻らなければならない。三里塚と動労千葉の革命的連帯こそ勝利の道だと私は思う。この道こそ80年代の日本を革命にまで導く不可欠のものです。……
 三里塚は日々勝利しているのです。そして必ず勝利するのだ。この無様な空港をご覧なさい。われわれの闘いは目前で敵権力を圧倒しているではありませんか。同志よ! 手を固く握り合って心を一つにして最後の勝利まで戦い抜きましょう。
(79年10・21集会に病床からのメッセージ)
 ●戦いにとって、不可欠なものは敵愾心(てきがいしん)だ。敵愾心とは私憤や怨恨(えんこん)ではない。あくまでも階級的視点から見定めた敵に対する心からの怒りだ。
(「敵権力に何をもって応えるか」79年雑誌「インパクト」)
 ●三里塚の闘いを本当に権力打倒にまで、革命にまでもちこむにはどうしたらいいだろうか。
 それは、労働者と農民の一大結合を成し遂げてゆくということ、労農同盟をつくり、そこに前衛党たる革命党をつくってゆくということだ。私のもっとも欲しいものは、前衛党としての、党的存在である。
 (『前進』第817号 77年1月10日)

 戸村さんの革命思想ぬきに三里塚闘争は語れない 市東さん

 ●私は強制代執行を恐れない。私は今まで無かったような闘いをやる。国家権力が強権をふりかざしてくるなら、私は自分の家の屋根にのぼって彼らをむかえうつ覚悟です。代執行、来るなら来い。
(88年9月 天神峰現闘本部増改築で)
 ●話し合い一切拒否。何度来ても時間のムダだ。もう来るな。今度会う時は代執行との闘争現場だ。
(88年10月14日 押しかけてきた公団用地部員に対して)
 ●富里から三里塚に計画を変更したのは「貧乏な開拓農民が多いから札束を見せれば買収できる」というのが理由だった。
 経済的にはたしかに貧乏かもしれないが、人間的、思想的には役人より豊かだ。
(91年5月19日 全国総決起集会)
 ●私の腕は日々の労働で赤銅色に輝いているが、これは日帝に屈服して、侵略の銃を取るための腕ではない。2期工事を阻止し、空港を廃港に追い込み、権力を打倒するための武器である。
(79年6月28日 集会発言)
 ●動労千葉のみなさんと共闘して14年間闘ってきた。勝つのはむずかしいが負けるのはやさしい。皆さんの闘いは非常に厳しいが、いかにつらいことがあってもあきらめないことが重要だ。厳しさを乗り越えなければ勝利はない。私は国を守る気はないが津田沼支部だけは守りたい。
(80年7月5日 動労千葉支援の津田沼集会)
 ●私は昨夜夢を見ました。空港が炎上する夢です。管制塔が紅蓮(ぐれん)の炎で燃えていました。国益のために農民は死ねと言うのが空港建設。われわれには守るべき国益などない。
(86年10月26日 二期工事の本格着工と闘う全国総決起集会)
 ●戸村思想、これぬきに三里塚闘争は語れないよ。農地死守も俺(おれ)は言うよ。言うけど、最終的に敵を倒すのは革命思想だよな。階級的憎悪の強弱によって決するんだと戸村さんは言ってたな。農民が何らかの形で敵と談合したら、すでに条件闘争に入っているんだって。階級闘争ってことだよ。
(84年9月15日 反対同盟発行『大地をうてば響きあり』から)
 ●今日私は77歳を迎えた。2期工事阻止・空港廃港をこの目で見るまでは老いぼれるわけにはいかない。”弱冠”77歳にして闘魂ますます盛んなり、だ。
 (91年10月16日 喜寿の祝いで)