2009年9月21日

“裁判員裁判は改憲攻撃だ” 各地で行動

週刊『前進』06頁(2408号6面3)(2009/09/21)

“裁判員裁判は改憲攻撃だ”
 各地で“拒否”訴え行動

 福岡市

 9月9日、福岡地裁での九州初の裁判員裁判の開始に対し、「市民のための刑事弁護を共に追求する会」に結集した25人の仲間が、“裁判員制度は廃止だ”と怒りに燃えて半日の抗議行動を行った。
 「裁判員制度を廃止に!全九州キャラバン行動」で、それぞれの地域で闘いをともにした北九州、長崎の人たち、佐賀の弁護士が早朝から結集した。
 横断幕を張ったテントを中心にした抗議行動は注目を集めた。共同代表の渡 富美子弁護士がマイクを握り「裁判員裁判は改憲攻撃だ」と訴えた。昼休みには、ビラをまく弁護士たちの知り合いたちが「自分も反対だ」と声をかけて行き、カンパを寄せてくれる弁護士もいた。ビラは福岡では初めて1400枚もまけた。
 裁判員候補者35人のうち4人が拒否し、当日も4人が辞退した。「絶対反対」を一層高く掲げ、10・2集会を成功させて、11・1集会1万人結集で制度廃止をかちとろう。
 (福岡・W)

 千葉市

 9月14日、千葉県初の裁判員裁判が行われ、裁判員制度はいらない!千葉県実行委員会に結集する広範な労働者・市民が迎え撃った。
 朝、30人が千葉地裁前に結集。裁判員拒否者Iさんが「私は人を裁きたくない!」と怒りの声をあげ、動労千葉も「裁判員制度は戦争と改憲の攻撃。11・1集会で反撃を」とアピール。県庁労働者が注目し、1千枚のビラはすぐなくなった。
 12時からのデモには多くの動労千葉組合員が合流。80人が地裁を包囲し「ただちに裁判員裁判を中止せよ!」「裁判員をみんなで拒否しよう!」とシュプレヒコールをとどろかせた。千葉駅街頭宣伝は用意したビラ500枚をすぐまききった。
 裁判員制度廃止へ、11・1集会への大結集運動を巻き起こし、「裁判員制度はやっぱりいらない12・5千葉県集会」をかちとります。
 (千葉県実行委員会・N)

 高松市

 9月15日、香川・高松地裁で行われた四国初の裁判員裁判に対し、裁判員制度はいらない!大運動の呼びかけに応え、地元香川、徳島、岡山の仲間が抗議行動を行った。 地裁は候補者60人に呼び出し状を発送し37人に出席を強制したが、出席したのは29人で出席率78・4%。これまでの裁判員裁判で最低となった。
 抗議行動では、「日の丸・君が代」に不起立で闘う香川の教育労働者を先頭に、裁判員候補者に「裁判員を拒否して制度廃止を」と訴えた。野田隆三郎岡山大名誉教授も裁判員制度の問題点を暴露する訴え行った。
 署名に応じる通行人や高山俊吉弁護士の本を読んで関心があるという青年、マスコミ動員も含め傍聴者、裁判所職員らに用意した1000枚のビラをまききった。
 来月には、岡山、徳島でも裁判が始まる。11月1万人結集と一体で闘う。
 (岡山・本原太郎)

 津市

 9月15日、東海地方初の裁判員裁判強行に対し「絶対反対!ただちに廃止しろ!」の闘いをやりぬいた。裁判員制度はいらない大運動・東海連絡会が呼びかけた津地裁前行動とデモ行進には、地元三重をはじめ愛知・岐阜の百万人署名運動や東海合同労組、ス労自主など労働組合も結集した。
 早朝から最寄り駅でビラまき、近くの公園で集会、そして地裁前では、終日「ストップ!裁判員制度」の大横断幕や「裁判員制度いらない!」ののぼりが翻った。11時からは地裁を怒りのデモが席巻。この怒りに満ちた行動の中、呼び出しに応じなかった5人に続き、出席者44人の中からも新たに7人の辞退者を生み出した。NHKや中日などの各紙がデモや連絡会のコメントを報道した。
 10月6日、名古屋・岐阜の裁判を闘い、10・11三里塚、11・1日比谷に結集します。
 (東海・T)