2009年9月28日

国鉄闘争勝利・道州制粉砕へ民主党・連合政権を打ち倒せ 革共同自治体労働者委

週刊『前進』06頁(2409号4面1)(2009/09/28)

国鉄闘争勝利・道州制粉砕へ民主党・連合政権を打ち倒せ
 自治体労働者1000人の11月決起を
 革共同自治体労働者委員会

 「国鉄1047名解雇撤回、労働者派遣法撤廃、道州制・民営化絶対反対、三里塚農地死守、国際連帯」を訴え、11・1労働者集会1万人結集に向けて全国の労働組合、職場で闘いが始まっている。世界大恐慌の爆発と新自由主義政策の破綻のなか、労働者人民は8・30総選挙で怒りを爆発させ、自民党支配を崩壊させた。代わって登場した鳩山・民主党政権は、連合と結託して道州制・民営化を推進し、360万人の首を切り、労働組合を壊滅することで資本主義を救済しようとしている。民主党・連合政権と道州制・民営化攻撃への怒りの爆発は不可避だ。闘う自治体労働者は8月下旬の自治労熊本大会で「政労使パートナー」「道州制・民営化推進」、対北朝鮮排外主義、民主党政権支持の連合・自治労本部に先制パンチを食らわせた。道州制・民営化絶対反対の闘いは、国鉄1047名解雇撤回を掲げる11月労働者集会の成功にかかっている。階級的労働運動路線を実践し、青年労働者を獲得し、11・1に自治体労働者1000人の隊列を登場させよう。

 「無駄なくせ」「脱官僚」叫び公務員攻撃を狙う

 世界大恐慌はますます深刻化している。資本主義の命脈は尽きた。資本主義の最後の延命策、新自由主義も完全に破綻した。小泉構造改革は労働者や農漁民など人民の労働と生活を破壊し尽くした。この新自由主義への労働者人民の激しい怒りが8・30総選挙で爆発し自民党を大敗させた。
 9月16日、民主党代表・鳩山由紀夫を首班とする民社国の連立内閣、民主党・連合政権が発足した。連合をつうじ旧民社党・同盟系、旧社会党・総評系などあらゆる体制内勢力を吸収、新たな階級支配の構造をつくり出そうとしている。これと唯一真っ向から対峙するのが革共同と動労千葉派=11月勢力だ。
 鳩山内閣の官房長官・平野博文(電機連合・パナソニック)、文部科学相・川端達夫(UIゼンセン同盟・東レ)、経済産業相・直嶋正行(自動車総連・トヨタ)の3人は連合幹部出身だ。行政刷新・公務員制度改革相・仙谷由人は自治労協力国会議員団長として連合と密接な関係がある。
 鳩山は17日、連合会長・高木剛との政労会見を行った。官房長官・平野と次期連合会長予定の連合事務局長・古賀伸明(電機連合・パナソニック)が同席した。鳩山政権は民主党・連合結託政権、道州制推進政権だ。連合を使って労働組合運動と階級闘争を圧殺し、道州制・民営化、改憲を強行し、労働者人民を大失業と戦争にたたき込もうとしている。
 他方、日本経団連は14日、新内閣への「政策要望書」を決め、道州制導入、消費税増税、憲法改悪を柱とする要求を列挙した。日本経団連は、政権中枢に食い込んだ連合の労働貴族どもを水路に道州制を推進しようとしている。民主党も、連合の労働貴族を使って日本経団連と結びつき、道州制を推進しようとしている。
 「地域主権推進」を主要任務とする総務相・原口一博は、国交相となった前原誠司とともに松下政経塾出身者であり、ファシスト的な道州制推進論者だ。原口は親友の大阪府知事・橋下徹から「霞が関に(対して)むちゃくちゃやってくれ」とエールを送られ、道州制攻撃に突進しようとしている。
 仙谷は、国家戦略室と両輪をなす行政刷新会議の担当と公務員制度改革の担当を兼ねる。仙谷は財政危機の突破をかけ、「無駄な予算を削る」と称して「国家公務員総人件費2割削減」の政権公約と道州制=公務員360万人首切り、公務員労組解体の攻撃を一挙に強めようとしている。自治労協力国会議員団長が国家権力を使って自治労を解体しようとしている。
 鳩山内閣の「脱官僚依存」「財政の無駄遣い排除」のスローガンとは結局、道州制=国家丸ごと民営化、改憲・戦争国家づくり、労組つぶしをやるということなのだ。道州制攻撃の核心は、公務員労働者360万人首切り・非正規職化であり、自治労、日教組をはじめとする4大産別の労働組合運動の解体だ。
 鳩山政権は、この道州制攻撃を連合と結託して進めようとしている。大恐慌下でますます強まる労働者の怒りと決起を連合の反革命的な制圧力で抑え込み、資本主義を救済し延命させようとしているのだ。だが、連合を最大の支持基盤とし連合に依拠せざるを得ないことは致命的である。鳩山政権は本質的に脆弱(ぜいじゃく)なのだ。連合の抑圧と支配を打ち破って労働者が決起すれば、民主党・連合結託政権はたちまち崩壊の危機に突入してしまう。
 連合支配打倒の展望はすでに示されている。それは連合との対抗基軸をなす国鉄1047名解雇撤回闘争であり、その先頭に立つ動労千葉と国労5・27臨大闘争弾圧7被告—国労共闘の存在である。1047名解雇撤回闘争をつぶすことなしに道州制=公務員360万人解雇は不可能だ。
 われわれは、08年11月集会以来の激しい闘いの中で世界大恐慌の本格化と自民党崩壊情勢を見すえ、勝利の路線と展望をつかみとってきた。国鉄1047名解雇撤回闘争を軸とする4大産別決戦でプロレタリア革命をかちとる革命戦略を確立してきた。自治体労働者こそ国鉄1047名解雇撤回闘争の先頭に立とう。それが道州制・民営化を粉砕し、民主党・連合政権を打倒し、革命をたぐり寄せる最短の道だ。

 道州制絶対反対・本部打倒訴え熊本大会決戦

 現在、労働者階級は革共同と動労千葉派を先頭に民主党・連合政権—道州制攻撃と対決している。この構図はどのようにつくり出されたのか。
 08年11月集会は、国鉄1047名解雇撤回闘争を軸に、革命をめざす労働組合をよみがえらせ、世界大恐慌に立ち向かう「万国のプロレタリアの団結をつくろう」と全世界の労働者に宣言した。
 09年、その実践として「生きさせろ!」のストライキを全国で巻き起こし、4者4団体と対決して国鉄1047名闘争を推し進め、新自由主義大学・法政大学で闘う学生と団結し、猛然と闘いぬいてきた。7月、米サンフランシスコで開かれた国際労働者会議は新たなインターナショナルへの第一歩を踏み出した。
 闘う自治体労働者は、道州制粉砕・橋下打倒の3・6大阪府庁前行動を突破口に、全国の職場・労働組合で道州制決戦を闘い、8月自治労熊本大会決戦に攻め上った。
 この熊本大会決戦でかちとった地平の第一は、8・30自民党崩壊情勢を見すえ、民主党・連合結託政権の要=自治労本部打倒、道州制・民営化絶対反対の勝利の路線を打ち出し、大会代議員・傍聴者の心をとらえ、決起をつくり出したことだ。
 自治労本部は「政権交代」を前提に、熊本大会で労働組合であることを投げ捨て、道州制・民営化推進へ歴史的転換=屈服を決めようとしていた。われわれは大会前、この本部の裏切りを徹底的に暴露し、11月集会1万人結集の力で自治労本部を打倒し、革命的自治労をぶっ立てようと訴え、激しく闘った。さらに青年部総会、女性部総会、現業総会、本大会で本部打倒、道州制・民営化絶対反対を徹底的に訴えた。闘いを求める代議員・傍聴者は本部に怒りをぶつけ、「道州制・民営化絶対反対」の意見を表明するに至った。
 大会決戦の地平の第二は、自治労本部、社民など体制内派との党派闘争に勝利したことだ。自治労本部は道州制や2割削減給与表などに関する追及に答えられなかった。自治労本部は民主党・連合結託政権の最弱の環なのだ。与党化した社民系も闘う勢力ではない。われわれは現場労働者の怒りと決起で本部を打倒することができるという実感、確信を持った。
 大会決戦の地平の第三は、国鉄1047名解雇撤回闘争の戦略的意義を明らかにし、大会参加者に圧倒的な支持と共感を生み出したことだ。1047名闘争こそ道州制=公務員360万人首切りを粉砕する闘いの柱だ。
 大会決戦の地平の第四は、11月労働者集会1万人結集の意義を訴え、数十の賛同署名を獲得し、自治体労働者千人結集の展望をつかんだことだ。

 現場の怒りと結びつき職場闘争まき起こそう

 自治労本部の「労働組合であることをやめる」「労働組合運動の質的転換」という熊本大会方針は、自治労が民主党・連合結託政権の側に立ち労働者を支配するために歴史的な大裏切りに踏み切ったことを表している。
 この裏切り方針に対して全国の自治体職場で怒りが噴出している。「賃金2割削減は絶対認められない」「政権の言いなりでは労働組合じゃない」「首切り・民営化=道州制攻撃と闘おう」「人事評価制度には絶対反対」「指定管理者制度は廃止しかない」
 国鉄分割・民営化に始まる新自由主義攻撃と、この攻撃に屈服する連合・自治労=体制内労働運動のもとで、極限的な人員削減・労働強化、病院・保育所、給食・介護などの民営化・委託化が進んでいる。自治体で働く非正規職労働者は全国で60万人にのぼる。過酷な労働と超低賃金で「仲間が次々と倒れていく」「相次ぐ賃下げで将来展望なし」と、青年労働者は激しく怒っている。
 闘う自治体労働者は、熊本大会方針を拒否し、組合の役員選挙に道州制・民営化絶対反対、体制内執行部打倒を真っ向から掲げて立候補し、自分の周りに現場労働者の怒りを結集し、体制内派との分岐をつくり出している。また、道州制・民営化絶対反対の不動の立場を貫くことで展望と路線を示し、職場闘争への大衆的な決起をつくり出しつつある。11月集会に向けて新たな仲間との団結を打ち固め、前進している。職場での激しい怒りと要求と結びつき、路線的に組織し、体制内派との党派闘争に勝ち、自治体労働者の11月総決起をつくり出そう。
 一人ひとりの労働者の力に根底からの信頼を置き、仲間を組織しよう。社会の真の主人公である労働者は、職場の真の主人公だ。日々の労働、生活の中にこそ、11月決起の根っこの力がある。職場や労働組合でのこれまでの関係、自分自身のあり方を日々の闘い、討論の中で徹底に変革し、団結をつくろう。
 国鉄1047名解雇撤回闘争勝利こそ、全労働者への首切り攻撃と闘う反撃の力だ。革命情勢=8・30情勢は、職場に、仲間にある。道州制・民営化、360万人首切り攻撃に勝利するために、時代認識と路線を仲間に訴えよう。動労千葉の物資販売運動に全力で取り組もう。動労千葉物販は11月集会組織化の決定的な武器だ。併せて11月集会チケット1万枚とサンフランシスコ国際労働者会議の報告集1万部を売ろう。8・30情勢のもと、職場・労働組合を徹底的に組織しよう。
 青年労働者と討論しよう。国鉄闘争が始まった時にはまだ生まれていなかった世代も、職場の現状に激しい怒りをもっている。動労千葉の闘い、23年間の1047名解雇撤回闘争を話そう。
 11月1万人決起をかちとる闘いの最大の核心は、革命に生涯をかける労働者同志を獲得し、マルクス主義青年労働者同盟、革共同への結集をかちとることだ。その闘いを地区党、職場細胞の団結で貫徹することだ。闘う自治体労働者は、道州制・民営化絶対反対の路線を貫徹し、現場労働者の怒りをとことん組織して、11月集会に新しい仲間を引き連れて、自治体労働者1000人の結集をかちとり、1万人結集の先頭に立とう。