2009年10月15日

日誌 2009年9月22日〜29日

週刊『前進』08頁(2410号6面5)(2009/10/15)

日誌 2009年9月22日〜29日
 自民党総裁に谷垣元財務相/鳩山とオバマ「日米同盟が基軸」

●PKO参加「今以上に努力」 鳩山首相が国連のバンギムン事務総長とニューヨークの国連本部で会談した。鳩山は「平和維持活動(PKO)でのわが国の人的貢献は十分でない。今以上に努力しなければならない」と述べ、PKOへの参加を拡大する意向を示した。(22日)
●日米首脳会談 鳩山首相とオバマ米大統領が会談した。鳩山は「日米同盟を外交の基軸として重視していく」「日米安保体制はアジア太平洋地域の平和と安定の礎であり、いかなる問題も同盟の基軸を強化する形で協力したい」と述べた。オバマが11月に初来日することも確認した。(23日)
●日ロ首脳会談 鳩山首相がロシアのメドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題を「われわれの世代で最終的に解決したい」と表明。経済面では「サハリンやシベリアの資源開発は、両国の高い技術で協力すればウィン・ウィン(相互利益)の関係が構築できる」と述べた。(23日)
●国連安保理で決議 「核不拡散と核軍縮」をテーマに国連安全保障理事会の首脳会合が国連本部で開かれた。米国が提案した「核兵器のない世界」をめざす決議が全会一致で採択された。決議には爆発を伴う核実験の自制や、核不拡散条約(NPT)の重要性の確認と加盟の促進、北朝鮮とイランに科された過去の制裁決議の再確認が盛り込まれた。(24日)
●日韓首脳会談 鳩山と韓国のイミョンバク大統領が会談、北朝鮮の核・ミサイル、拉致問題進展のため、北朝鮮が6カ国協議に早期復帰するよう日米韓の連携強化を確認した。(24日)
●普天間移設の経緯検証 岡田外相は、米軍普天間飛行場の移設問題について「自民党時代にまとまったもので、ほかにもいろんな案があったはずだ。どうしてこの案になったか経緯を検証する」と述べ、外務、防衛両省の当時の資料を調査する考えを示した。また現行計画について「なぜ4千億円もかけて滑走路を造るのか。時間もかかる」と疑問を示した。(24日)
●G20首脳会議 日米欧に中国などを加えた20カ国・地域(G20)の首脳会議(金融サミット)が首脳声明を採択して終了した。G20を国際的な経済問題を話し合う最上位の会合に位置づけることを決定した。鳩山は記者会見で「大人数で結論を出していくようなテーマは限られる」「G8(主要国8カ国)はなくすべきでない」などとG20優先に懸念を表明した。(25日)
●自民総裁に谷垣 自民党が両院議員総会を開き、谷垣禎一元財務相を麻生の後継総裁に選出した。国会議員票(199票)と党員投票に基づく地方票(300票)のうち、谷垣が計300票を獲得した。任期は12年9月末まで。(28日)
●海自輸送機がオーバーラン 山口県下関市の海上自衛隊小月(おづき)航空基地で、着陸した輸送機が滑走路上で停止できず約150㍍オーバーランし、敷地外の田に突っ込んだ。海自隊員11人が乗っていたがけがはなく、停止後、自力で機外に出た。(28日)