2009年10月15日

キャンパスに渦巻く怒りを10・16法大闘争へ マルクス主義学生同盟中核派法大支部

週刊『前進』08頁(2410号8面1)(2009/10/15)

キャンパスに渦巻く怒りを10・16法大闘争へ
 全国学生1000人で日比谷に登場しよう
 “全世界で学生の大反乱を!”
 マルクス主義学生同盟中核派法大支部

 カリフォルニアでスト

 全国学生は、11・1日比谷に1000人の隊列を登場させよう!
 世界大恐慌をプロレタリア革命へ! 昨秋以来の未曽有の大恐慌は、歴史的に蓄積された資本主義のあらゆる矛盾を暴き出し、労働者・学生の資本主義・帝国主義打倒への激しい怒りを呼び起こしている。その怒りは、8・30衆院選によって一気に解き放たれた。自民党政権を打ち倒し、帝国主義世界支配体制の崩壊と新自由主義の破産をブルジョアジーどもに突きつけた。そして、民主党・連合政権の振りまく「幻想」などで、もはや労働者階級の怒りの決起を押しとどめることはできない。8月30日に噴出した怒りを体制内的に収斂(しゅうれん)させるのではなく、この社会の根底的な変革に向かってどこまでも発展させる道こそ11・1労働者集会への1万人決起だ!
 巨大な歴史変革のうねりの中で、全国の大学キャンパスで「この時代に大学・学生はどうあるべきか、何をなすべきなのか」「時代をいかに見るべきか」と学生が政治討論を求め、行動と展望を求め、労働者階級とともに決起を開始している。学生の未来は、労働者階級の解放の中にこそある。11月集会に結集してくる世界的なランク&ファイル潮流、階級的労働運動との結合が決定的だ。
 体制内的制動をぶち破る11・1への1万人結集が、大学・教育をわれわれの手に取り戻す展望を開く。いつの時代も、歴史を前進させ未来を切り開くのは学生であり青年だ! 300万学生の団結に無限の可能性がある。キャンパスに渦巻く怒りと結合し、全国学生は11月1万人結集の最先頭に立とう!

 大学・教育の民営化反対!

 全世界的に学生の大反乱が始まっている! 9月24日、アメリカ・カリフォルニア州全域の公立・州立大学で、学生が教職員とともに授業ボイコットとストライキに立ち上がった! 実に45年ぶりの歴史的事態だ。そして掲げられているスローガンは「トップからカットしろ!」「総長の首を切れ!」「大学の民営化反対!」「大学を取り戻せ!」「教育を無料にしろ!」「私たちが大学をつくる!」だ。
 なぜ学生反乱が巻き起こったのか? 大恐慌と大失業が学生を襲っているからだ。シュワルツェネッガー州知事とオバマ政権のもとで、「州財政の破綻」を口実にして教育破壊がガンガン進行している。教育予算の削減、大学職員の解雇、教授・講師の給与カット、学費の32%値上げ、学生の無権利化が激しく進んでいる。一方で、学費が払えない学生をカードローン地獄にたたき込み、軍隊に引っ張り出してイラクやアフガニスタンの戦場に送り込む。大恐慌が学生にもたらしているのは、教育の全面的な切り捨てであり、戦争そのものだ!
 カリフォルニアの学生決起は「戦争と民営化」に対する怒りの爆発であり、「オバマ幻想」をぶち破る偉大な闘いであり、帝国主義打倒−世界革命への号砲だ。そして、米西海岸におけるILWU(国際港湾倉庫労組)や教育労働者の闘いと一体となって、法大闘争と11月労働者集会につながっている。
 カリフォルニアの学生スローガンは、国境を越えて法大闘争と一体化している。全学連と文化連盟が法大闘争3年半の中でかちとってきたすべてが、全世界を獲得し団結させていく力をもち、勝利の展望を示している。
 法大闘争は絶対反対を貫いて法大当局と闘う中で、新自由主義大学の破産しきった姿をすべて暴き、逮捕・処分を恐れず仲間との団結のみに依拠して闘う力を示し続けてきた。4・24法大1500人集会を爆発させ、動労千葉の呼びかける6・15労学共闘1200人集会にまで発展した。法大解放は、4大産別を先頭とする階級的労働運動との結合にこそ展望があることを実践の中でつかみとってきたのだ。
 今こそ、法大生そして全国学生が11・1労働者集会結集の先頭に立つ時だ! 動労千葉のように資本と非和解で闘ってきた法大生こそが、11月集会に大結集しよう!

 無罪判決で解放感充満

 8・30で示された怒りは、キャンパスにこそある。キャンパスで新自由主義(民営化と団結破壊)への怒りを大衆的に爆発させることが、11・1への学生1000人結集の道だ。
 11月集会への大結集運動をとおして、学生が労働者階級自己解放の闘いに展望をつかみとる中で初めて、学生は団結を回復し、キャンパスの怒りと結合できる。
 08年5・28「暴行」デッチあげ弾圧裁判における無罪判決の獲得(09年9月14日)という歴史的大勝利によって、暴力ガードマンの星と正木を法大から追放した! 9月開講以来、キャンパスには解放感と勝利感が満ちている。連日法大生と核心的な討論が巻き起こり、11・1への結集が始まっている。新自由主義大学・法大と徹底非和解で闘い、11・1への1万人結集へ攻め上るための最大の決戦として、10・11三里塚現地集会への大結集と一体のものとして10・16法大闘争を爆発させよう!
 10・16法大闘争の核心は第一に、獄中で闘う文連三役に続くリーダーをつくり出す闘いだ。
 08年5月20日、文化連盟は恩田君の処分に対して怒りを爆発させて決起した。その決起は、処分攻撃をものともせずに09年4・24大闘争にまで上りつめていった。監獄のようなキャンパスを突き破って法大生が決起を開始することに、法大当局は死ぬほど恐怖している。法大闘争は、常に闘う主体を生み出しながら発展してきた。10・16をもってキャンパス最深部からの法大生の決起をつくり出そう!
 第二に、10・16法大闘争は、法大当局の掲げる「施設管理権」なるむき出しの資本の論理との全面対決だ。
 「施設管理権」とは、増田総長と理事会が大学を全面的・独裁的に支配するという宣言だ。これまでも法大当局は、「営業権」をもってビラまき・情宣活動を禁止し、「教育に望ましい環境を享受する権利(の侵害)」をもって闘う法大生への処分を断行してきた。これらすべてが資本家の金もうけの論理そのものではないか! 支配と分断の論理そのものではないか! いったい誰のための大学なのだ!
 「大学の主人公は学生だ!」のスローガンを掲げて、法大闘争は闘われてきた。ブルジョアジーの「施設管理権」と「学生の自治・団結」がキャンパスで激しく対立し、大学と教育を学生自身の手に奪い返す闘いが法大闘争の真骨頂である。
 9・14無罪判決は、「施設管理権」を使ったデタラメな弾圧の論理を粉々に粉砕している。いよいよ学生反乱の時だ!
 第三に、10・16法大闘争から自主法政祭規制に対する大反乱を巻き起こす! 今年の自主法政祭に対して、法大当局は全面的な規制をかけてきている。「仮登録制度」を導入し、企画を大学当局が全面管理しようとしている。すでに文化連盟所属サークルの企画が何らまともな理由も示されることなく禁止されている。また、飲酒規制が狙われている。
 「自主法政祭」に法大当局が我が物顔で介入してくること自体が、法大生の誇りと団結に対する挑戦だ。怒りはキャンパスに充満している。法大当局は、闘う法大生を暴処法弾圧で獄に閉じ込めただけでは安心できず、今度は3万法大生の団結の場である学祭すらもつぶそうとしている。だが、結局は学祭を自由にやらせることすらできないほどに法大生の力におびえているのだ。8学生奪還の闘いと自主法政祭規制への怒りは一つだ!
 第四に、10・16法大闘争は、新たな処分を阻止していく闘いだ。法大闘争は、処分粉砕攻防をとおして当局と絶対反対で闘い、学生の団結を強化してきた。この10月、「3カ月停学」中の洞口朋子さんに対する追加処分が狙われている。処分策動を粉々に粉砕していく10・16闘争としてかちとろう! 
 第五に、10・16法大闘争は、獄中8学生奪還の闘いだ。いよいよ10月5−7日、獄中8学生の大裁判闘争が始まる。不当逮捕以来約半年、8学生は意気軒高と獄中闘争を闘いぬいている。獄中とキャンパスの団結はますます深まっている。無罪を獲得した力を武器に、さらに法大当局と国家権力を追いつめ、大衆的な決起に転じていく裁判闘争として闘おう。初公判闘争から10・11—10・16−11・1の大爆発へ!

 獄中8学生と団結して

 最後に、10・16法大闘争は、11月集会に向かって、あらゆる体制内的なイデオロギーと徹底的に闘い、決別する党派闘争・路線闘争だ。
 民主党・連合政権の登場の中で「幻想」が振りまかれている。すべての怒りを「政府に対する請願・要求運動」にねじ曲げ、体制内に取り込む一方で、闘う勢力に対して襲いかかってきている。
 「国鉄1047名解雇撤回!」を掲げた11・1集会こそ、日本労働者階級の未来をかけた最大の党派闘争の戦場だ。4者4団体派が民主党・連合政権への「お願い」路線をとり、解雇撤回を投げ捨て、国鉄分割・民営化に対する23年の闘いの地平を売り渡し、闘う勢力をつぶそうとしている。
 体制内勢力との党派闘争を熾烈(しれつ)に闘う中でこそ、労働者・学生の根底的なエネルギーが引き出されてくる。
 大学キャンパスでこそ、激しく党派闘争を闘おう。「学生には力がない」「弾圧されれば運動は前進しない」——こうしたイデオロギーとの全面対決だ。3年半の法大闘争は、体制内イデオロギーと徹底的に闘って前進してきた。日共・民青、当局派学生、体制内サークル執行部との路線闘争に勝ちきり、原則を貫く中で闘いを発展させてきた。獄中の文化連盟執行部も、体制内的執行部と対決・決別する中で、闘う主体としての核に飛躍していった。
 さらに、5月暴処法弾圧に屈服した勢力が「闘っても勝てない」と言って8学生の闘いに泥を塗り、屈服を居直り、闘う法大生の決起を押しとどめる役割を果たしてきた。
 しかし法大闘争は、獄中8学生と一体となって暴処法弾圧を打ち砕き、体制内勢力の屈服・転向をすべて暴き、勝利してきている。闘いが前進すればするほど党派的・路線的分岐は激化する。この攻防に勝ちぬき、11・1日比谷野音に1万人−学生1000人の大結集を! その力で300万学生を獲得し、8学生を取り戻そう!
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 日程 10・16法大集会
★飲酒規制、企画つぶしを許すな!
 自主法政祭を学生の手に取り戻そう!
★獄中8学生を今すぐ釈放しろ!不当処分を撤回しろ!
10・16法大集会
10月16日(金)昼休み 
法政大学市ケ谷キャンパス
呼びかけ 文化連盟 3・14法大弾圧を許さない法大生の会