2009年11月12日

前進社への襲撃捜索弾劾する

週刊『前進』08頁(2414号3面4)(2009/11/12)

前進社への襲撃捜索弾劾する
 11・1大集会に恐怖し破壊狙う あらゆる手段で反撃を

  (一)
 警視庁公安一課は10月23日、10・16法大闘争での「公安条例違反」デッチあげによる学生の不当逮捕を口実に、前進社本社を5時間近くにわたって封鎖し、襲撃的な不当捜索を強行した。
 それは「捜索」とは名ばかりの違法・無法きわまりない政治的襲撃であり、前進社の建物の破壊と機関紙誌の発行を始めとした宣伝活動や闘いの妨害を露骨に狙ったものだ。何よりも11・1労働者集会への1万人結集の実現に恐怖し、これを必死に阻もうとした日帝・国家権力のあがきだ。
 革共同はこの暴挙を断じて許さない。全党・全労働者階級人民の怒りで絶対に粉砕しよう。
  (二)
 この日、警視庁公安一課がやったことは、まさに破壊のための破壊だ。前進社に来るなり問答無用で入り口のドアを破壊し、通常の倍の機動隊員を社内に突入させた。そして、社内のデスクから総計1418点にのぼる大量のフロッピーディスク、MO、CD、DVD、USBメモリーなどを片っ端から押収したのだ。その際、公安刑事どもは、メディアの中身を確認することすら一切拒否し、激しく抗議する立会人を次々と社外に排除して、手当たり次第に押収=強奪した。まさにこのために襲撃的な捜索を強行したのだ。
 押収された物は、『前進』の2001年以来の全報道写真を保存したCD150枚を始め、研究・理論学習用のデータや労働運動関係の資料など、「容疑」とはおよそ無関係なものばかりだ。中には、まったく未使用で包装さえ解いていない新品のメディア類も大量に含まれている。さらに携帯電話、横断幕、旗、拡声器やワイヤレスマイクまで強奪した。国家権力をかさに着た完全な政治的強盗行為ではないか。絶対に許さない!
 重大なことは、こうした大暴挙が『前進』『共産主義者』などの機関紙誌を発行不能に追い込むことを意図的に狙って強行されたことだ。まさに戦時下の破防法的な弾圧そのものだ。
  (三)
 この弾圧は、11・1全国労働者集会の爆発の現実性に、日帝権力が心底から恐怖していたことの現れだ。同時に、自民党に代わった民主党・連合政権の反階級的、反人民的正体を満天下にさらけだすものでもある。
 すなわち、労働組合を武器に資本・権力と非和解的に闘う青年労働者の圧倒的登場、動労千葉や動労水戸のストライキ決起、10・16JR東日本本社抗議行動の画期的な成功と威力。韓国・民主労総ソウル本部やILWU(国際港湾倉庫労組)、ブラジルのコンルータス(全国闘争連盟)など世界の闘う労働者の大結集の動き——これらの感動的な闘いの前進が一つのうねりとなって11・1労働者集会に結実しようとしていたことへの恐怖にみちた反動だ。
 追い詰められているのは日帝・国家権力、警視庁公安部であり、民主党・連合政権だ。
  (四)
 しかし、こんな弾圧に革共同が屈すると思ったら大間違いだ。今回の弾圧によって、階級的怒りはさらにメラメラと燃え上がった。国家権力は闘いの火に油を注ぎ、自らの墓穴を掘ったのだ。
 革共同は10月28日、東京地裁に違法不当な捜索・押収に対する準抗告を行った。われわれは、この10・23不当捜索の実態をあらゆる手段で社会的に告発し、国家権力に必ず責任を取らせる。
 なによりも、国鉄1047名解雇撤回闘争を軸とする4大産別決戦のさらなる大前進、青年・学生の獲得を始めとする党建設の圧倒的推進で回答する決意である。