2009年11月12日

11・28星野全国集会へ 労組の力で第2次再審勝利を

週刊『前進』08頁(2414号6面1)(2009/11/12)

11・28星野全国集会へ
 獄中35年 星野文昭さんを自由に
 労組の力で第2次再審勝利を

 11・1労働者集会は、国家権力の事前弾圧との激闘に勝利し、あらゆる体制内勢力との党派闘争を徹底的に闘い、青年労働者・学生を先頭にして職場・街頭で総決起し、画期的な勝利をかちとった。資本主義の危機を救済する民主党・連合政権打倒を鮮明に、「1047名解雇撤回・農地死守・国際連帯」を掲げた労働者の大隊列が、世界のプロレタリアートのど真ん中に力強く登場したのだ。星野文昭同志も完全に一体で闘った。階級的団結も固く、断固として11−12月闘争の爆発へ。第2次再審請求から星野絶対奪還へ、「星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議」が呼びかけている「11・28星野奪還全国集会」の大成功へ、真一文字に進もう。

 “全未来を獲得しよう”

 星野文昭同志は、11・1労働者集会に「労働者人民の力を全面的に信頼し、資本・権力、体制内指導部と非妥協的に闘って、1047名解雇撤回、法大闘争、労農連帯、国際連帯の闘いの勝利をかちとりましょう」「このような闘いを圧殺するために、私の無実を百も承知で無期を強い、35年も投獄している……再審無罪・即時釈放を全労働者・全社会的な闘いとし、必ず、合流をかちとりましょう。ともに闘い、全未来を獲得しよう」という、熱烈なメッセージを寄せた。
 星野同志の35年間に及ぶ非転向の闘いは、階級的団結の基軸として屹立(きつりつ)している。
 日帝・国家権力は、70年安保・沖縄闘争の爆発に打撃を受けて、階級的憎悪を星野同志に集中した。破防法弾圧、反革命カクマルの白色テロル、そして星野無期が一体となり、70年闘争の地平を破壊する攻撃として襲いかかった。
 しかし、革共同と労働者階級は、この攻撃を20年に及ぶ革命的内戦で跳ね返し、90年代の苦闘を経て、到来した世界大恐慌を階級的労働運動路線を確立して迎え撃っている。星野同志の獄中35年は、この激戦激闘と完全に一体であった。
 この星野同志の革命的闘いを圧倒的に確認し、今こそ星野同志奪還闘争の大前進をかちとろう。

 綱領草案で武装

 革共同は第25回拡大全国委員会総会を開き、綱領草案を採択して、革命的共産主義運動の新段階突入を宣言した。
 第1報告、第2報告、綱領草案で満身武装し、今こそプロレタリア世界革命勝利−星野文昭同志奪還に向かって進撃しよう。
 綱領草案は、階級的労働運動をよみがえらせるための全党の同志の白熱的実践がついに闘いとった地平である。
 第1報告は、労働者階級人民が待ちに待った革命情勢の到来を熱烈に確認し、革共同の歴史的使命を明らかにした。第1報告は、党と階級の重大な課題として、星野闘争を次のように位置づけている。
 「われわれは、星野同志奪還闘争の偉大な入り口に立ったことを確認できる。仮釈放路線と徹底的に闘い、決別・打倒した。そして戦後の労働者階級の闘いである松川裁判を、過去の歴史でなく現在の闘いの指針を導き出すものとして対象化し、星野同志奪還の戦闘態勢を構築した。
 すなわち、帝国主義の再審棄却に怒りを燃やし、労働者階級が闘って闘って闘いぬいて奪還することを誓い合った。星野同志奪還は、革命的共産主義運動がみずからの手で、労働者人民の手で、どうしてもなしとげなければならない切迫した課題である」

 歴史的な総会

 6月26、27日に開かれた「星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議」の全国総会は、星野同志が言うとおり「歴史的な総会」として大成功した。
 星野同志に敵対する塩川一派への怒りが噴出し、塩川一派を完全にたたき出した。そして、星野同志を奪還するための階級的・原則的路線が熱烈な討論を経て確立された。
 労働者階級を中軸にすえた巨大な決起を実現して、日本帝国主義・国家権力との階級的力関係を変え、星野同志を取り戻すのだ。この観点から、松川裁判闘争の教訓を学び、今日的に生かすことが提起された。労働者階級の闘いという基軸がぶっ立った時に、市民運動や救援運動として闘ってきた人びとや宗教者、学者、文化人なども総結集する、真に広範な戦線をつくり上げることができる。

 階級の力で奪還しよう

 この勝利を切り開いた第一は、星野同志自身の闘いである。
 星野同志が全国総会に送ったメッセージは「事実上の基調報告」として全文が朗読された。まさに星野同志の闘う意思が全体の勝利を牽引(けんいん)したのである。
 第二は、今年前半の激闘に次ぐ激闘である。
 3・20闘争、5月沖縄行動、6・14−15連続闘争などと一体のものとして星野闘争は前進してきた。
 青年労働者の職場闘争への決起。110人の逮捕、暴処法弾圧を跳ね返して不屈に前進する法大闘争。国鉄決戦を基軸にした4大産別決戦の前進。この地平の上に全国総会はかちとられた。
 第三は、党が団結し不退転の決意で臨んだことだ。
 星野同志は革共同の同志である。星野同志奪還は、党の闘争課題そのものであり、党の団結で、なんとしても無期の獄中から奪還するのだ。
 塩川一派は、国家権力に屈服して革共同から脱落し、小ブル反革命に転落したやからだ。今や最悪の民主党翼賛勢力に成り果てている。塩川一派が星野同志奪還闘争にもぐりこんでいる目的は、闘争破壊以外の何ものでもない。この塩川一派をたたき出すことなくして星野同志奪還闘争の前進はない。
 われわれは、全国の同志との路線的一致をもって強固な団結を形成し、塩川一派打倒に決起し、みごとな勝利をかちとったのだ。
 これは、地区党建設と一体の闘いであった。星野闘争を個別戦線的に闘うのではなく、階級的・路線的闘いとして、地区党建設の一環として位置づけることによって、星野奪還闘争の真の発展をかちとることができる。
 こうして結成された各地の「取り戻す会」「連帯する会」が、6月総会の勝利の力であった。

 労組で次々決議

 全国総会で確立された方針に基づき、労働組合や労組交流センターでの決議が次々かちとられている。2月1日の全国労組交流センター総会で特別決議が上がった。
 7月以降、群馬県合同労組、徳島県医療福祉労組、岡山県労組交流センターが「星野さんを取り戻そう」という決議を上げた。さらに、全国連・西郡支部大会は、基調報告の中で「無実の星野文昭さんを奪還しよう」と提起した。
 9月には、東北石けん労組、東京西部ユニオン、東京北部ユニオン、なんぶユニオン、三多摩の合同労組などが決議を上げ、自立労働組合京都が星野闘争への取り組みを確認した。
 8月28日、「新潟・星野文昭さんに連帯する会」が結成された。さらに10月7日には、「星野文昭絵画展・越谷実行委員会」が正式な星野の会として結成され、新たな闘いを開始した。
 全国で、第2次再審勝利10万人署名を拡大しよう。特に重要なのが街宣だ。街頭には、労働者・青年の怒りがあふれている。街頭に打って出て、この怒りと結合しよう。

 星野同志は無実である

 現在、再審弁護団・弁護団事務局・再審連絡会議事務局が一体になって、第2次再審請求書提出に向けて全力で闘っている。
 われわれは、燃えるような怒りで確認しなければならない。星野文昭同志は無実である。国家権力は、彼の無実を百も承知で死刑を求刑し、無期懲役を言い渡した。
 彼は、71年11・14渋谷闘争のリーダーの一人として、労働者・学生の先頭で闘った。しかし、中村巡査死亡には一切かかわっていない。星野同志は、NHK方面に現れた別の機動隊の動きを注視し、十字路中央に立ってデモ隊の掌握に努めていた。中村巡査攻撃に加わるゆとりなど、まったくなかった。これが真実である。
 当然にも、星野同志が中村巡査攻撃に参加したという物的証拠はない。あるのは、権力の密室で作られた供述調書のみである。6人の供述者のうち3人が未成年だ。6人のうち5人が公判廷で「うその供述を強いられた」と真実を証言した。残る1人は異様な証言拒否を繰り返した。
 昨年7月14日、最高裁第3小法廷は、星野同志が申し立てた特別抗告を棄却した。
 最高裁は、きわめて異例なことに「職権により判断する」として、事実問題に踏み込んできた。再審弁護団が提出した新証拠に追い詰められ、最も重要なK供述に誤りがあることを認めざるを得なくなったのだ。
 しかし、最高裁は、特別抗告を棄却し、無期懲役を維持した。これは、世界大恐慌・世界革命情勢において、労働者階級の決起を抑え込むために、何がなんでも星野無期を覆すわけにはいかないという国家意思の表明である。
 第2次再審請求書を提出し、労働者階級を軸に巨大な闘いを爆発させて、無実の星野同志を取り戻そう。

 呼びかけに応え

 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議は、「獄中35年 星野文昭さんを自由に 第2次再審勝利 11・28全国集会」への総結集を呼びかけている。全党・全労働者はこの呼びかけにこたえ、星野全国集会に参加しよう。
 これ以上、一日たりとも星野同志を無期懲役の獄に置いてはならない。集会を成功させ、日帝・国家権力に対し、「再審・無罪」「即時釈放」の声をたたきつけよう。
 労組決議、交流センター決議をかちとるために闘い、その一切を全国集会の成功に集約しよう。
 昨年11月に始まった面会妨害を、この1年、決定的に押し返してきた。新規の友人面会をさらに実現し、星野同志と家族をしっかり防衛・支援していこう。
 星野文昭同志の35年間非転向の闘いは、労働者階級の心をつかんでいる。プロレタリアートの国際連帯をさらに強化し、星野文昭同志を奪還しよう。
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 星野文昭同志は、自由を制限された獄中で、今年も12枚の絵を描いた。明るい色彩の水彩画に星野暁子さんが6編の詩をつけて、《FumiAkikoカレンダー2010》が完成した。星野暁子さんが書いた分かりやすい星野闘争の解説と年表が付いている。
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注文先 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議
〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16石田ビル4階
TEL/FAX03-3591-8224◎前進社でも扱います! 
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獄中35年/星野文昭さんを自由に/第2次再審勝利11・28全国集会
▼日時 11月28日(土)正午開場/午後1時開会
▼場所 牛込箪笥区民ホール
(大江戸線・牛込神楽坂駅0分)
▼発言 再審弁護団の報告/全国の会の発言/奥深山幸男さん免訴の訴え/家族の訴え、など