2009年11月12日

星野さんとともに

週刊『前進』08頁(2414号6面2)(2009/11/12)

星野さんとともに

 星野さんの闘いに労働者の未来ある 京滋 新田和生

 9月27日、京都でユニオン自立(自立労働組合京都)の第19回定期大会が行われました。「星野文昭さんを取り戻す会・京滋」の会員である伊藤喜夫さんが議長を務められ、事務局の宮川誠さんも組合員として参加されました。20人弱の小さい労働組合ですが、19年の歴史を持った合同労組です。
 本大会では、「8月衆議院選挙の結果が意味するものは、世界大恐慌の進展と自民党支配の崩壊による戦後革命期以来の激動期への突入であり、民主党・連合結託政権は、改憲・戦争—道州制・民営化・労組破壊の政権であり打倒あるのみだ」と、時代認識が鮮明に提起されました。
 自立労組のこれまでの「駆け込み寺的なあり方から本来の労働組合へのあり方に転換し、搾取・収奪、差別・抑圧のない階級支配のない新しい社会、社会主義社会を目指す合同労組として大きく建設しよう」と確認しました。
 具体的には、11月労働者集会1万結集を国鉄1047名解雇撤回・国労5・27臨大闘争弾圧粉砕闘争を基軸にともに実現することです。
 さらに、労働運動の力で法政大生らへの暴処法弾圧を粉砕する闘いに取り組むこと、そして、獄中35年非転向で闘う星野文昭さんの再審・奪還に向けた署名活動などに取り組むことを確認しました。
 第2次再審闘争勝利へ、星野さんを絶対に奪還するために松川裁判闘争を超える闘いに向かって、「京滋の会」や全国の取り戻す会とともにユニオン自立の労働組合の飛躍と変革を賭けて闘うことが大会で確認されました。
 星野文昭さんの闘いの中に労働者の未来があります。ともに闘い、取り戻そう。

 なんぶユニオンで星野奪還決議採択 東京・南部 宮里勝博

 9月30日、なんぶユニオン第6回定期大会は来賓・組合員50人の参加でかちとられました。
 労働者階級は民主連立政権に「期待や幻想」を持っていません。それは民主党・連合政権であり、資本主義の救済政権、道州制推進と侵略戦争突入政権なのです。
 定期大会は「11月全国労働者総決起集会1万の結集」「青年部建設」「国鉄1047名解雇撤回闘争、道州制・民営化粉砕闘争」に決起することを方針として採択しました。さらに「星野文昭さんを取り戻す決議」を採択しました。
 1971年11月、佐藤・自民党政権は、沖縄の米軍基地を強化し、かつアメリカ政府による自由使用を可能とすることを盛り込んだ沖縄返還協定の批准を強行しようとしました。佐藤政権は、一切の反対の声を封じるために公園の貸し出しを禁止し、集会・デモを認めず、まさに全都を戒厳令状態に置きました。
 このような中で全国の学生・青年労働者が、沖縄の労働者との分断をのりこえて、血を流して実力デモを闘ったのです
 星野さんは「権力は、私の無実を百も承知でした。青年学生を先頭とした70年闘争が労働運動や反戦闘争の体制内指導部のクビキを打ち破って、労働者自己解放=人間解放へ総決起したこと、また、民族解放闘争、沖縄闘争などと結合し決起したことが体制そのものを揺るがすものとなったことを圧殺する、そのために無実を承知しながら強行したのが私への無期です。そしてそれは、70年を継承し大きく飛躍する今日の闘いそのものを圧殺しようとするものです」(08年11・29全国集会メッセージ)と獄外にいる仲間を激励し、連帯を求めて日々闘っています。
 今日の情勢は、星野さんたちが決起した71年と同じように、政権の打倒、すなわち「労働組合の力で革命を」を求めています。資本主義の救済政権・体制内労働組合との激突をやり抜き、星野文昭さんを「労働組合の力」で取り戻そう!