2009年12月14日

大失業と戦争、生活破壊、労組つぶしを許すな! 民主党・連合政権と全面対決を 反合・運転保安闘争を武器に検修全面外注化阻止の決戦へ 8学生奪還・冬期カンパ訴えます

週刊『前進』06頁(2420号1面1)(2009/12/14)

大失業と戦争、生活破壊、労組つぶしを許すな!
 民主党・連合政権と全面対決を
 反合・運転保安闘争を武器に検修全面外注化阻止の決戦へ
 8学生奪還・冬期カンパ訴えます

 JR東日本の検修全面外注化を阻止する闘い、獄中8学生奪還、マル青労同・マル学同各1000人組織建設の闘いを全力で推進し、10春季ゼネストへ突き進もう。すでにその火柱が、国鉄、沖縄、星野、法大の闘いを先頭に燃え上がっている。11・1労働者集会の大成功の地平と革共同綱領草案の反帝・反スターリン主義世界革命の呼びかけが、全国・全世界の階級闘争の現状を革命的に変革しつつある。世界大恐慌のもとで強まる大失業と戦争、生活破壊、労組破壊の攻撃と全面対決し、民主党・連合政権打倒へ、今こそ総決起する時だ。17日の法政大「暴処法」弾圧粉砕・獄中8学生奪還の総決起集会の大成功をかちとり、年内に8学生を断固奪い返そう。革命の勝利をかけ、革共同への冬期大カンパを訴え闘おう。

 大恐慌と日米間争闘戦

 今日の内外情勢は、すさまじい危機と激動に突入している。何よりも世界大恐慌が、底知れぬ深さと激しさをもって進行し、米欧日帝国主義を始め、世界のすべての政府と大企業・大銀行の足元を揺さぶっている。
 しかもこの情勢の中で、帝国主義間・大国間の保護主義と争闘戦がかつてなく激化し、世界経済の分裂化・ブロック化のすう勢を促進し、それがまた大恐慌を加速している。米帝を先頭とした恐慌対策の膨大な財政投入は、政府の財政赤字を天文学的に拡大し、無際限の米国債発行がドル大暴落という危機を爆発させようとしている。ドル大暴落が現実となるその時こそ、まさに世界大恐慌の最深の奈落への転落そのものである。
 こうした中で日米争闘戦が今や完全に一線を越えた。普天間基地移設をめぐる日米対立は、日米作業部会と「日米同盟の深化」の協議を停止へと追い込み、3度目の日米首脳会談もできない事態に突入した。小沢・鳩山=民主党・連合政権の「緊密で対等な日米同盟」「東アジア共同体構想」は、本質的に日米争闘戦の激化と改憲・戦争の路線なのだ。
 この情勢の根底には、普天間基地の即時閉鎖と米軍基地全面撤去を求める沖縄と全国の労働者人民の怒りと闘いが断固として存在し、立ちはだかっている。それが日米安保を揺さぶり、オバマと鳩山を階級的政治的に痛撃しているのだ。
 早くもすさまじい危機に立った鳩山政権は、大恐慌情勢のもと、大失業と改憲・戦争、生活破壊、労組破壊の攻撃に全力を挙げてきている。労働者、労働組合の団結と決起で、民主党・連合政権と全面対決し、この反動政権を打倒し、プロレタリア日本革命への道を切り開くために総決起し闘う時である。

 「暴処法」粉砕の大勝利

 国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決で「暴処法(暴力行為等処罰法)」の適用と「共謀」を粉砕して、無罪と「罰金」という歴史的・画期的な勝利をかちとったことは、国鉄・4大産別の労働者を始め、すべての労働者の中に驚きと喜びと感動の渦を呼び起こし、自信と確信が広がっている。
 労働者は闘えば勝てる。階級的原則と正義性にとことん裏打ちされた団結の力は、どんな弾圧をもはね返すことができる。「今日の判決をもって国鉄闘争は新たな段階に入った。民主党・連合政権を打倒するアルキメデスのてこが国鉄闘争の中にある。1047名闘争はこれから輝きを増し日帝打倒までやむことのない闘いに入る」(東元被告)。まさに5・27裁判勝利の地平こそ、党と労働組合が一体となって階級的労働運動を発展させ、4大産別決戦に勝利する展望を示したのだ。また何よりも「暴処法」弾圧粉砕は、4大産別を先頭に2千万青年労働者、6千万労働者階級全体を獲得する闘いそのものだ。
 11・1労働者集会と5・27裁判勝利の地平を、今こそ国鉄1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止の大決戦へ、10春季ゼネストの爆発へと発展させる時が来た。平成採の青年労働者を先頭に、動労千葉の反合・運転保安闘争の地平を武器として、国鉄分割・民営化以来の最大の決戦へと断固決起しよう。

 安全解体のJR東日本

 JR資本と国鉄労働者、全労働者の関係は、ますます非和解的になっている。JR資本は労働者階級人民に対する全面的敵対を強めている。
 国鉄分割・民営化の破綻にあえぐJR資本は、労働者の階級的団結の破壊をめざし、ひたすらJR資本が生き残るために道州制・民営化の先取りとも言える攻撃を全面化している。今やJR体制の矛盾は、安全問題、要員問題、当局・カクマル結託体制の破綻問題として爆発している。
 この中で、特にJR総連・東労組カクマルとの結託体制が危機に瀕するJR東日本は、10月29日に「グループ会社と一体となった業務体制のさらなる推進」を提起してきた。検修(検査・修繕)職場の全面的な外注化攻撃だ。この提案で業務量にして2千人余りもの検修業務を全面的に外注化しようというのだ。
 しかしこれは、JR本体の技術継承性を完全に解体して、安全の絶対的崩壊をもたらすとんでもない攻撃である。こんなことを認めたら、国鉄労働者の誇りはズタズタにされ、団結は破壊されるばかりか、第2・第3の尼崎事故、羽越線事故が必ず起きる。鉄道会社が鉄道会社本来の責務を放り投げるに等しい暴挙そのものだ。だがJR東日本は、国鉄労働者と乗客、労働者階級人民全体を敵に回してでも、金もうけのためなら平気で安全を無視し解体しようとしている。
 現在、特にJRの平成採の青年労働者の中には怒りが充満している。今回の提案に対する職場での説明会では、どの職場、どの組合でも、青年を先頭にした怒りが爆発している。今こそ大合理化との闘いで、労働組合の存在と真価が真っ向から問われている。

 闘えば必ず勝利できる

 では検修全面外注化の大攻撃とどう闘うのか。それは何よりも、動労千葉労働運動が確立してきた反合・運転保安闘争を、職場闘争として圧倒的に実践しぬくことだ。誰をも獲得する反合・運転保安闘争を武器に、検修全面外注化絶対反対の怒りと声を、職場内外に圧倒的に組織し決起していくことだ。
 われわれはすでに国鉄決戦勝利の決定的な基軸として1047名解雇撤回闘争を持っている。それは労働組合の中に百万人と言われる支援陣形を形成している。4者4団体派とすべての体制内派を打ち破る闘いを、この検修外注化絶対反対の闘いと一体で職場生産点から噴き上げることが勝利を切り開く。
 動労千葉は1972年の船橋闘争で、事故の当該・高石運転士の逮捕・起訴に対して、「事故の責任は労働者にはない。責任をとるべきは当局だ」「これは反合理化闘争だ。反合理化・運転保安闘争だ」として全力で闘い、高石運転士を守り抜いた。このように闘うなら勝利は労働者のものだ。敵の攻撃は矛盾だらけだ。反合・運転保安闘争の路線を貫いて闘えば絶対に勝てる。
 これは同時に、国鉄分割・民営化以来の攻防に、労働者の側から革命的に決着をつける闘いだ。1047名解雇撤回と5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いを固く結合し、国鉄労働者を先頭に2千万青年労働者、6千万労働者の根底からの怒りを解き放ち、民主党・連合政権の改憲と戦争、民営化と労組破壊の攻撃を根幹からうち砕く闘いとして闘おう。検修外注化阻止の大決戦に総決起し、2010年の荒々しい勝利を切り開こう。

 機関紙拡大・党建設へ

 12月闘争は、09年の歴史的勝利の地平を引き継ぎ、さらに全力で打ち固め、10年の決戦を準備し突入していく闘いだ。
 まず何よりも、現在の全世界的な学生決起の先頭に立つ獄中8学生の奪還をかちとろう。年内の法大裁判闘争を闘い抜き、12・17集会(要項4面)を大成功させよう。
 さらに、労働者階級の最重要課題として、冬期一時金カンパ決戦を全力でやりきろう。それと一体の闘いとして『前進』の読者拡大と党建設に取り組むことを熱烈に訴える。