2010年1月 1日

革共同政治局1・1アピール 2010年国鉄決戦に勝利しプロレタリア世界革命へ JR検修全面外注化阻止・1047名解雇撤回大失業と戦争の民主党・連合政権打倒を 国鉄・4大産別にマル青

週刊『前進』12頁(2422号9面1)(2010/01/01)

革共同政治局1・1アピール
 2010年国鉄決戦に勝利しプロレタリア世界革命へ
 JR検修全面外注化阻止・1047名解雇撤回大失業と戦争の民主党・連合政権打倒を
 国鉄・4大産別にマル青労同を建設しよう

 はじめに

 資本主義を打ち倒す時代がついに来た! 断末魔の危機にあえぐ資本主義・帝国主義とその救済に走る一切の敵対勢力を労働者階級の団結の力で打ち破り、21世紀のプロレタリア世界革命の実現に向かってまっしぐらに突き進む時が来た。
 世界大恐慌はますます深まり、空前の大失業と賃下げの攻撃が世界の労働者に襲いかかっている。大量の労働者とその家族が生活の糧も、住居も、生きる希望さえも奪われて次々と路頭に放り出されている。その一方で資本家どもは、なおもひたすら自分たちの利益をむさぼることに熱中し、その強欲さの前に社会全体をも崩壊させて恥じない。この腐りきった姿! これが資本主義であり、その最末期の姿なのだ。もはや資本の支配を一日たりとも許してはおけない。労働者の怒りは、極限まで高まっている。
 今や、全世界のブルジョアジーが、一切の矛盾を労働者階級人民に押しつけて生き延びようと七転八倒しながら、世界市場の再分割をかけた激しい争闘戦を互いに繰り広げ、侵略戦争とその拡大に突き進んでいる。大恐慌の爆発は、帝国主義戦争かプロレタリア世界革命かの二つに一つの選択を、世界の人民に待ったなしに突きつけている。これに対して、全世界で労働者や農民の死活をかけた決起がすでに開始されている。
 労働者階級は、労働者への賃金奴隷制としてある資本主義体制の全システムと価値観を根底からたたき壊し、覆さなければ、自らを解放することはできない。そして労働者階級の解放は、人が人を搾取して成り立つ社会そのものを終わらせ、階級社会のもとでの一切の差別・抑圧からの全人間の解放を達成する。この革命をやりぬく力は、資本のもとでのあらゆる分断を打ち破って形成される、労働者階級の階級的団結とその拡大の中にある。マルクス主義の核心であるこの労働者階級自己解放の思想を、今こそ全世界に甦(よみがえ)らせていく時だ。
 革共同は昨秋、第25回全国委員会総会を開催し、21世紀革命の戦取に向けた革共同の綱領草案を採択・発表した。2010年こそ、この綱領草案のもとで、大恐慌を現実の革命に転化していく闘いの第一年である。全党の同志は、労働者階級の一員として、その最も鍛え抜かれた前衛として、国際帝国主義の最弱の環=日本帝国主義をまず、全世界のプロレタリアートの先陣を切って打倒する闘いに今こそ猛然と打って出よう。
 その最大の戦略的柱は、民主党・連合政権の打倒であり、国鉄を基軸とする4大産別決戦の爆発である。戦後自民党支配の大崩壊と小沢・鳩山民主党政権の登場は、日帝の労働者支配の全面破綻と階級対階級のむき出しの激突、内乱の時代への突入を意味している。民主党政権は、連合を政権の内側に取り込むことでかろうじて成り立っているきわめて脆弱(ぜいじゃく)な政権だ。その大破産と絶望的凶暴化、労働者階級との非和解的激突は不可避である。
 今始まったこの革命と反革命との大激突に断固として勝ち抜き、闘う労働組合と労働者階級の党を、プロレタリア革命への結集軸として不動に打ち立てることこそが、6000万労働者、とりわけ2000万青年労働者の怒りとエネルギーを決定的に解き放つ。革命派が全階級闘争の主導権を握り、現体制の転覆に向かって突き進む時が来たのだ。とりわけ今春国鉄決戦の歴史的大勝利を切り開くことに、その一切をかけて総決起していくことである。
 マルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟に結集する青年同志はその最先頭に立とう。今こそ全青年労働者の怒りと力を総結集してマル青労同の黄金時代を築き、プロレタリア日本革命へ真一文字に進撃しよう。

 〔Ⅰ〕 労働者階級が勝利する時代を切り開いた2009年の闘い

 (1)革共同半世紀の歴史の上に打ち立てた綱領と戦略

 昨年、2009年の闘いは、労働者階級の闘いにとって実に画期的な地平を切り開いた。われわれは、革共同創立以来の半世紀にわたる血と汗の闘いの歴史の上に、ついに今日、最末期の資本主義・帝国主義の転覆=プロレタリア世界革命の戦取に向けた本格的闘いに突入した。
 06年「党の革命」以来の党の大変革と階級的労働運動路線の白熱的実践の上に立って、われわれは09年、革命的共産主義運動の全歴史の総括を行い、その継承・発展と一大飛躍への闘いに着手した。それは同時に、1929年大恐慌を超える、歴史的にもはや後のない今回の世界大恐慌の爆発による巨大な革命情勢の急速な成熟を真っ向から見据え、これに対する革共同の革命党としての全面的回答を準備するものであった。
 そしてわれわれは、今日の世界大恐慌を現実の世界革命—日本革命に転化していく党の綱領と戦略を、反帝国主義・反スターリン主義、革命的マルクス主義を貫く綱領の確立と、国鉄を基軸とする4大産別決戦という日本革命戦略として明確に打ち立てた。さらに、その一切が労働組合をめぐる革命と反革命との世界史的激突にかかっていることを明らかにし、ここで勝ち抜くための闘いに全党を挙げて猛然と突入していった。
 09年の本紙春季特別号で開始した4大産別決戦論の戦略的確立、25全総と綱領草案の確定は、その決定的な到達点であり、跳躍点である。それを可能にした全党の同志の職場生産点を軸とする必死の実践が、これまでとは画然と異なる新たな地平を切り開いた。そして、8・30総選挙での戦後自民党支配の大崩壊と連合を基盤とし連合の体制内指導部を取り込んだ民主党・連合政権の成立という階級的大激動情勢への突入の中で、ついに本格化した革命と反革命とのむき出しの激突を一歩もひるむことなくぶち抜いて、唯一の革命勢力として全世界の前に公然と登場したのである。
 昨年11・1労働者集会5850人の大結集は、その意味で、過去の11月集会とは異なる実に巨大な質的飛躍をかちとった。それはまさに、プロレタリア権力樹立に向けての実質的な出発点を築いたのであり、日本の地から全世界に向けて発したプロレタリア世界革命への戦闘宣言である。
 それを準備したのは、綱領・路線の確立と表裏一体で進んだ09年冒頭からの全職場での資本との非和解の激突の開始であった。「生きさせろ!ゼネスト」を掲げた各職場での大決起、2月西郡住宅闘争や3・6大阪を突破口とする道州制・民営化絶対阻止決戦の開始、5・15を出発点とする沖縄闘争の新たな発展、法大闘争の不屈の発展と6・14〜15労学共闘へと上りつめた闘いである。動労千葉・動労水戸のスト決起を始めとする国鉄戦線での、激しい党派闘争を貫く中でのJR体制打倒の闘いの前進が、その全体を牽引(けんいん)した。
 さらに、10・11三里塚現地闘争の高揚を頂点とする三里塚闘争と労農同盟の大前進。オバマ幻想を打ち破って闘われた8月広島・長崎反戦闘争。改憲阻止闘争そのものである裁判員制度粉砕の大運動の発展。星野闘争を始め、階級的労働運動の前進と固く結合した全戦線での闘いの発展だ。
 これらの一切が、8・30と民主党・連合政権登場という階級情勢の大激動に真っ向から立ち向かう土台を築いた。その上にかちとられた11月の大勝利が、革共同の綱領と路線の正しさを圧倒的に打ち固めるものとなった。その大きさは、続く国労5・27臨大闘争弾圧裁判での暴処法(暴力行為等処罰法)粉砕の大勝利、獄中学生奪還の勝利として、日帝権力を絶望的な危機に追い詰めている。この地平の上に、今こそ全労働者の怒りを根こそぎ結集し、組織しぬいて、日帝を攻めて攻めまくる闘いに猛然と突撃する時だ。

 (2)11・1労働者集会は革命への突破口をこじ開けた

 昨年11月集会が闘いとった地平の大きさを、さらに詳しく確認しよう。

 国鉄闘争が中心軸に

 第一に、国鉄1047名解雇撤回闘争が、大失業攻撃に立ち向かう全労働者階級の闘いの中心軸に完全に座ったことである。このことを土台として、4大産別決戦がうなりを上げて回転し始めた。
 11・1集会で最も重要なことは、労働者階級が今日直面するすべての課題を、国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利というただ一本のスローガンに集約し、そこに賭けきった大結集として闘いとられたことである。1047名闘争を大失業攻撃と闘う全労働者の最大の結集軸として打ち立て、この一点をめぐる攻防に勝ち抜くことに日帝資本との階級的力関係の大転換をかけて総決起し、5850人の結集を実現したのである。
 これを可能にしたのは、全日建運輸連帯労働組合関西生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、動労千葉という、11月労働者集会呼びかけ3労組の決断だった。
 国鉄分割・民営化こそ、今日の労働者階級を襲うあらゆる攻撃の出発点だ。これへの絶対反対の闘いをとことん貫きとおすことこそが、大恐慌下で生きる手段を奪われようとしている全労働者の闘いの展望を唯一、切り開く。膨大な非正規労働者、青年労働者の怒りを真に解き放ち、彼らとの階級的結合をつくりだす道もここにある。11・1の組織化の過程と5850の大結集は、そのことをあらためて実証した。
 11・1の大成功は、これに先立つ動労千葉の幕張ストと動労水戸の4波のスト、10・16JR東日本本社弾劾行動の成功と一体で、4者4団体の全面屈服を水路とした1047名闘争解体策動を最終的に粉砕し尽くした。職場でのJR資本との非和解の闘いにあくまで依拠し、闘争団の22年間の不屈の闘いとJR本体での闘いとを結合し、闘う全国鉄労働者が一丸となってJR体制打倒へ攻め上る巨大な出発点が築かれた。
 11月27日、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決公判における大勝利は、まさにこの11月集会を頂点とする闘いが実力でもぎとった地平である。「絶対反対と階級的団結を貫いて闘えば勝てる!」の確信がここに生まれた。動労千葉派、11月集会派がついに、1047名闘争に全責任をとりきる勢力として、国鉄闘争の主流派として躍り出たのである。大失業攻撃をその中心部からぶち破っていく道が圧倒的に開かれた。
 この中で、社会保険庁1000人解雇に対する社保庁労働者の断固とした革命的決起が、国鉄1047名に続く今ひとつの大闘争団を生み出す闘いとして開始された。道州制360万人首切りに対する総反撃の突破口が切り開かれたのだ。

 鳩山政権と全面対決

 第二に、民主党・連合政権打倒を真っ向から掲げた一大政治闘争として闘い抜かれたことである。
 集会で動労千葉からのアピールを行った長田敏之書記長は、民主党政権の中枢に座った連合の右派幹部を「彼らは資本の手先だ」と喝破し、民主党・連合政権こそ究極の民営化・労組破壊・改憲攻撃に突き進むものだと弾劾した。そして「労働組合のあり方を変革しないかぎり、何も変わらない。ここに、今私たちが問われている課題の核心がある」と訴えた。
 実際に、8・30以降の情勢は、巨大な階級的大流動と、その真っただ中での革命と反革命との激しい内乱的なぶつかり合いとして進んだ。民主党・連合政権の本質は、日帝の労働者支配の大崩壊に対し、労働者階級の革命的決起を「労働組合」の名を使って押さえ込むことにある。鳩山政権の成立と同時に他の全党派は一斉に政権への全面協力にかじを切った。そして新政権への幻想をあおる一方で、現場労働者の怒りの噴出を政府・資本と一体となって率先して圧殺する側に回った。動労千葉を始めとする闘う労働組合や革共同に対しては、公安警察による破防法型弾圧の一大エスカレーションが仕掛けられた。
 11・1集会は、これら一切の密集した反革命を、青年労働者・学生の怒りの決起を先頭に、文字どおり実力で打ち破ってかちとられた。民主党・連合政権打倒を敢然と掲げ、労働者階級の利害を貫く唯一の革命的潮流がここに、5850人の大部隊として屹立(きつりつ)したのである。
 このことによって、11月集会派は、今後の日本階級闘争の主導権を実質的に握ったとさえ言える。この直後に闘いとられた11・8沖縄県民大会は、「新政権への期待」を組織しようとした主催者の思惑を吹き飛ばし、民主党・連合政権への沖縄労働者人民の階級的怒りがあふれ出す場に転化した。沖縄闘争が新たな火を噴く過程に入る中で、11月集会派の存在と闘いがますます決定的な位置をもってくることは明らかだ。

 (3)国際連帯が画期的な前進

 第三に、労働者階級の国際的団結の圧倒的な拡大と深化発展である。03年以来の日韓米3カ国の国際連帯として始まった闘いは、09年においてそれまでとは次元を画する段階に突入した。
 7月サンフランシスコでの労働者の国際会議とサンディエゴでの教育労働者の交流が、その跳躍台となった。世界の闘う労働者が大恐慌・大失業と戦争に立ち向かうために体制内労働運動の壁を突き破って続々と決起する中で、国際連帯への熱烈な希求が一挙に爆発的に広がった。
 これを受けて、11・1日比谷には韓国、アメリカからの訪日団に加え、ブラジル、ドイツからも参加した。集会とそれを前後して闘いとられた一連の交流と真剣な討論は、新たなインターナショナル建設の課題を今や共同の課題として日程に上せた。「労働者階級の団結と闘いだけが資本の搾取と暴力を終わらせる」「労働者の利益のために闘う労働者の党を建設しよう」「万国の労働者、団結せよ!」の声が、東京から全世界に、圧倒的にとどろいた。
 とりわけ日韓の闘う労働者の連帯のきずなは、韓国民主労総からの訪日団総勢45人の大量参加と、続く11・8民主労総全国労働者大会への動労千葉訪韓団の参加をもって、あらゆる面で深まった。「解雇は殺人だ」と叫んで77日間の決死の大闘争を闘い抜いた韓国・サンヨン自動車労働者の闘いと、国鉄1047名解雇撤回闘争を軸に闘われてきた日本における階級的労働運動の不屈の前進は、その魂において完全に一つだ。資本の搾取を打ち破るために〈ともに闘い、ともに進む〉関係が不動の確信をもって築かれた。
 動労千葉を中心とするこの国際連帯の発展に恐怖したJR総連・カクマル松崎による卑劣な破壊策動は、一瞬にして粉砕された。逆に彼らの反革命的正体が世界の労働者の前に決定的に暴かれた。
 さらに、在日・滞日の外国人労働者が大挙結集し、集会・デモをともに闘いとる主体として決起したことは重要である。民族・国籍・国境を越えたプロレタリアートの共同闘争が、階級的労働運動と日本階級闘争の中に大きな柱として打ち立てられ、本格的な発展へのスタートを切ったのだ。

 労農同盟の深化発展

 11月集会は第四に、プロレタリア革命に向けた労農同盟の確立と発展という点でも巨大な前進を実現した。それは同時に、日帝による三里塚闘争圧殺を狙った攻撃を、最も核心的なところで打ち砕いた。
 何よりも、10・11三里塚全国集会と11・1労働者集会が不可分一体の闘いとして闘い抜かれたことである。われわれは、「10・11の爆発なしに11・1の1万人大結集はない」と訴え、青年労働者を先頭に10・11三里塚現地に過去10年間で最高の結集をかちとった。続く11・1日比谷への三里塚反対同盟農民の同盟あげての総決起は、結集した5850人の団結の中心に、国鉄闘争とともに三里塚闘争が座ったことを意味した。
 さらに、この熱気を受けて動労千葉とともに訪韓した反対同盟の萩原進事務局次長は、「労働者は職場を武器に、農民は土地を武器に」資本・権力と闘おうと宣言。「労働者の同盟軍として農民の決起をつくっていきたい」と決意を表明し、労農連帯の新たな地平を切り開いた。
 三里塚をめぐる決戦は、国鉄決戦、道州制決戦、法大決戦などと並んで、今日の戦争・改憲と民営化・労組破壊をめぐる日帝との激突の一大焦点である。日帝は05年以来、暫定滑走路の北延伸と市東孝雄さんの農地強奪を柱に、再び三里塚への全体重をかけた攻撃に出てきた。それは、反対同盟への解体攻撃であると同時に、革命情勢の接近に恐怖した日帝による労働者と農民の分断を狙う予防反革命攻撃としてあった。塩川一派による動労千葉への敵対は、まさにそのお先棒をかつぐものにほかならない。
 10・11—11・1の大爆発はこれを完全に粉砕した。逆に労農同盟の不動の確立がかちとられ、三里塚闘争の一層の大爆発と勝利への水路が圧倒的に開かれた。

 全学連運動の大躍進

 第五に重要なことは、全学連運動の大躍進への突破口が開かれたことである。
 11月集会は、法大闘争が06年3月以来112人もの逮捕・33人の起訴という大弾圧をはねのけながら貫いてきた闘いが、全国の学生や労働者の心をつかみ、国際的にも圧倒的な吸引力をもつに至ったことを示した。その鍵は、新自由主義攻撃のもとでの「監獄大学」の現実と絶対非和解で闘い抜く中で生み出されてきた「教育の民営化粉砕!」という路線とスローガンだ。それは日本の300万学生のみならず、世界の学生が今、普遍的に直面している自己の未来と生き死にをかけた大テーマだ。
 そして学生の未来は、青年労働者の未来と一つである。資本の暴力支配のもとで青年が未来を奪われていることは、全労働者階級にとっての大問題にほかならない。09年の闘いは、法大闘争での労学共闘をつくり出し、11月集会はそれをさらに国際的規模の労働者と学生の共同行動へと発展させた。
 このことは、戦闘的学生運動の本格的再生と大発展にとって決定的である。社会変革をめざす学生の燃えるような熱情と行動力が全情勢を揺るがし、階級闘争を牽引していく時代が再び始まった。
 この地平の上にわれわれは、獄中8学生奪還の闘いへと総力を挙げて突き進み、ついに年内奪還の圧倒的勝利を切り開いた。

 裁判員制粉砕の闘い

 第六に、労働運動、学生運動での飛躍的な前進を土台にして、入管闘争、部落解放闘争を始めとする諸戦線や弁護士戦線、救援戦線での闘いが大きな前進をかちとった。
 特筆すべきは、裁判員制度粉砕の闘いである。09年5月の裁判員制度施行は、反対運動の終結どころかまったく逆に、裁判員制度の即時廃止を求める一層の大運動の新たな出発の日となった。8月から開始された裁判員裁判は、それが「裁判」とはおよそ名ばかりの検察主導の「ショー」である実態をさらけ出した。労働者人民を丸ごと権力による治安弾圧の担い手として動員するという、現代の徴兵制とも言うべき攻撃に怒りはますます高まった。
 今や、裁判員制度粉砕闘争が改憲阻止闘争の中軸に完全に座った。そして弁護士戦線を先頭に、司法権力という日帝国家権力機構の中枢部を揺るがす全人民的な大反乱へと発展し始めた。
 獄中35年の星野文昭同志奪還の闘いもこの09年、塩川一派による妨害と敵対を粉砕して、労働者階級の決起と結合した画歴史的な大運動への発展をかちとるところに到達した。11月27日の第2次再審請求提出はその出発点だ。
 これら一切の闘いが、11・1労働者集会の大結集と強固な団結に結実した。そしてまた、11・1の大勝利の力が、すべての闘いをさらに一段と前に推し進める巨大な展望を開いたのである。

 (4)青年労働者が続々と階級の指導部として登場した

 09年の闘いの総括において今ひとつ決定的なことは、マルクス主義青年労働者同盟とマルクス主義学生同盟建設の大前進である。とりわけ11月集会の大勝利の地平を打ち固めるものとしてかちとられたマル青労同の第6回大会は、マル青労同の大飛躍へ向けての歴史的な出発点となった。
 マル青労同は03年、米英日帝国主義のイラク侵略戦争突入と対決する労働者階級の国際連帯闘争の開始のもとで、「闘う労働運動・労働組合をつくり出すこと」「マルクス主義の学習とその実践」という二つの柱を掲げて結成された。以来、資本・権力・体制内労組指導部によって不断に加えられてくるあらゆる卑劣な圧殺攻撃と格闘しながら、どんな困難にも屈せず、職場生産点で仁王立ちする闘いを貫いてきた。
 それは、支配階級とそれに屈服した全党派によって流されてきた「労働者は闘っても勝てない」という奴隷の思想を打ち破り、社会の真の主人公である労働者の誇りと団結を職場に取り戻すための闘いだった。そのために、動労千葉労働運動に真剣に学び、時代認識と路線で武装し、絶えざる挑戦とそこでの悪戦苦闘を繰り返しながら一歩一歩、体ごとぶつかって切り開いてきた闘いであった。
 今日、多くの闘う労働者が掲げる「労働運動の力で革命をやろう」というスローガンは、まさにこのマル青労同の同志たちの闘いの中から生み出されたものである。そして09年、この闘いはついに、大恐慌・大失業下で自らの生き方を必死に問い続ける2000万青年労働者の魂をつかむところに到達した。これまでとは次元を画する組織化への大飛躍、一大挑戦が始まった。
 その原動力となったのは、同志たちが職場生産点での闘いの困難からけっして逃げず、連合や全労連の体制内労組幹部との徹底対決を貫き、職場の全労働者を獲得するための必死の格闘をとおして、自らを「階級の指導部」へと鍛え上げていったことにある。何よりも、職場での闘いの前進は党の細胞の団結、地区党の団結にかかっていることをはっきりさせ、細胞建設・地区党建設に全責任をとりきる指導部へと自己を飛躍させていったことが決定的である。法大闘争を闘う学生戦線の闘いの不屈の前進から学んだことも、この飛躍を促進した。
 マル青労同の第6回大会は、この6年間の到達地平を確認した上に立って、あらためて「青年労働者の怒りを解き放ち、闘う労働組合をこの手で甦らせよう」「青年労働者の決起でJR業務外注化を阻止し、国鉄・4大産別にマル青労同を建設しよう」という大号令を発した。そして、職場での365日の日常的闘いを貫く中でこそ、2000万青年労働者の怒りと完全に結びつき、その結集軸となり、圧倒的に多くの労働者を革命の主体として獲得し組織していくこと、11月1万人結集を真に達成する道はこの中にあることを明確にした。
 この道を断固として進み、今こそ1000人のマル青労同を階級の若き指導部としてつくり出そう。2010年を、マル青労同の「黄金時代」を開く第一年としていこう。

 〔Ⅱ〕 世界大恐慌—戦争と大失業を世界革命に転化しよう!

 (1)大恐慌はドル大暴落へと進み帝国主義は奈落へ

 今日の内外情勢・階級情勢を根底で規定しているのは世界大恐慌だ。07年8月のパリバ・ショックを発火点として世界金融大恐慌として始まった今回の世界大恐慌は、いよいよ激化し、深化している。景気の二番底・三番底、第2、第3のリーマン・ショックも不可避であり、そこからさらにドル大暴落と帝国主義戦後世界体制の崩壊という奈落に向かって、現在進行中である。「回復基調」とか「底を打った」などという各国政府やブルジョアジーの必死の楽観論も、早くも底が割れてしまっている。
 この大恐慌は、最末期帝国主義の新自由主義とグローバリズムの歴史的破綻として爆発したものであり、歴史的に1929年大恐慌をはるかに超える後のない大恐慌だ。資本主義・帝国主義の終わりを告げる事態である。世界大恐慌は大失業と戦争を生み出す。大恐慌の経済的・階級的本質は、資本家階級が生き残るために労働者階級を大失業、賃下げ、無権利、貧困、生活破壊の、生きていくことのできないどん底にたたき込むことにある。
 激しく進行する大恐慌のもと、一方では戦争・大失業の攻撃に対して全世界で労働者階級人民の怒りが蓄積し、闘いの炎が上がり、他方では政府・国家の財政的・体制的破綻が起こっている。世界はまさに革命的情勢に突入しつつある。「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の闘いの前進と勝利の中にのみ、世界の労働者階級の展望と未来があるのだ。

 財政投入と金融緩和

 08年9・15のリーマン・ショック以降、恐慌対策として、米帝を始め各国政府による天文学的な財政投入と超低金利・実質ゼロ金利を軸とした超金融緩和政策が強行され、同時にブルジョアジーによる労働者への徹底的なリストラ、大量解雇と賃下げが無慈悲に強制されてきた。このことで大恐慌の進行はかろうじて一時的に押しとどめられてきたのだ。
 ドイツ連銀の総裁が「一に政策、二に政策、三に政策だ」と公言するように、日米欧帝国主義や中国など各国政府は、米帝の景気刺激策7870億㌦(約72兆円)、金融安定化策7000億㌦、中国の景気対策費4兆元(約54兆円)を始め、29年大恐慌の時と比べてもとてつもない規模の資金を注ぎ込んできた。しかも今回は、自動車、電気製品、住宅などの消費や購入を促進する種々の補助金、減税政策や、国債、社債・CP(コマーシャルペーパー)の買い切りなどの非常手段を、各国が総動員してきた。だがこのカンフル剤注入の政策効果も今や切れ始めている。

 天文学的な財政赤字

 そしてこうした巨大な財政投入で、直ちに大問題となっているのが財政赤字だ。実際に米帝の09会計年度の財政赤字は前年度の3・1倍、1兆4171億㌦(約130兆円)にはね上がった。今後も年間1兆㌦以上の赤字が続き、5年後には累計9〜10兆㌦に達する。欧州主要国も同様である。
 中でも最も深刻なのが日帝だ。国の債務残高は09年9月末時点で、過去最大を更新する864兆5226億円となり、09年度の国債発行額は過去最大の53・5兆円、今年3月末には債務残高は900兆円の大台を突破しようとしている。すでに180%を超える対GDP比は、14年には246%まで拡大すると予測され、国家破産的な事態なのである。
 特に米帝の天文学的な財政赤字は、これまで中国や日本が、米国債を大量購入することで補填(ほてん)されてきた。しかしそれも財政赤字が4000億㌦という時代のことで、その3〜4倍の規模で増える借金を支えることなどもはや不可能だ。結局はFRB(米連邦準備制度理事会)が、金の裏付けのないドル紙幣を印刷し続けるしかない。このドル紙幣の無際限の発行の帰結は何か。歴史的なドル大暴落とインフレの爆発である。
 この「ドル暴落」こそ今回の大恐慌のキーワードだ。財政赤字の天文学的拡大、際限のない米国債発行、それが象徴する米帝の没落の進行、そして帝国主義間・大国間の争闘戦の激化と「国際協調」の破綻などが絡み合う中で、ついにはドル大暴落が不可避となる。ドル暴落は今や、いつ、どんな契機から生起してもおかしくない情勢に入っている。
 しかも現在のドルは、1971年8・15のニクソン・ショックですでに金との交換が停止され、国際管理通貨体制が崩壊し、基軸通貨としては本質的に疑似的存在でしかない。米帝の経済的・政治的・軍事的な超大国性とドルに代わる基軸通貨が存在しない中で、初めて「基軸通貨」たり得た。だが今や米帝は大恐慌の震源で、没落超大国である。現在の世界的な金価格の高騰やドル安の進行からついにはドル暴落が不可避となっていく。
 ドル大暴落こそ大恐慌の真の奈落だ。それは帝国主義の戦後世界体制を崩壊の地獄にたたき込み、世界経済の分裂化・ブロック化と帝国主義間・大国間の争闘戦、仁義なき死闘戦を極限化させる。さらには世界戦争危機を加速する。これは「大恐慌を世界革命へ」の闘いが待ったなしの情勢の到来である。

 バブルが再破裂する

 さらに米帝を始めとした膨大な財政投入と超金融緩和政策には、今ひとつ重大問題がはらまれている。それは一方で大恐慌下の信用収縮や貸し渋りが続き、クレジットカードや各種ローンの金利は上昇しているのに、他方では再び世界経済は「カネ余り」=過剰マネー状態となり、バブルの状況が現出していることだ。米帝を先頭に、この政府自身が生み出した過剰マネーが現在、米欧やアジアなどで大恐慌下での異様な株価上昇を演出し、金先物価格の高騰や、原油価格の再上昇の原因となっている。だがこれは新たなバブルであり、必ずまたどこかで破裂するのだ。
 さらに米金融機関には今も最大で1・5兆㌦の不良債権が残り(米議会報告)、住宅価格も今後60〜70%も下落する情勢だ。また金融危機の「新たな爆弾」として、商業用不動産融資(3兆㌦)の焦げ付き問題が深刻であり、米地銀が次々と破綻し(12月中旬の時点で133行)、破綻予備軍はさらに500社を超えるのだ。この米金融危機の新たな爆発からも大恐慌は激化していくのである。

 (2)大恐慌が生み出す最大の問題は大失業攻撃だ

 大恐慌の激化が生み出す大失業問題について、ブルジョアジー自身も金融大恐慌と実体経済の急落に続く「危機の第3波」(ストロスカーンIMF専務理事)だなどと言っている。恐慌対策としての膨大な財政投入の階級的基底にあるものこそ、労働者への徹底的なリストラ、賃下げと大失業の攻撃なのだ。
 09年10月の米失業率は10・2%と発表された。しかしこれはあくまで失業保険受給者を基準とした数字で、失業保険が切れたり、就職をあきらめたり、パートで我慢している人などを含む実質失業率はすでに20%に達する。日本の場合は、9月の完全失業率は「季節調整値」のからくりで5・3%、「2カ月連続で改善」などと宣伝されている。だが週に1時間でも働いて失業者に加えられない人や「雇用調整助成金」の対象者(約200万人)などを含んだ実質的失業率は、12・7%とか15・6%という高水準だ。ユーロ圏も20%と断トツのスペインを始め同様である。
 とりわけ青年労働者の失業率はこれよりさらに高い。29年大恐慌時の完全失業率の頂点は25%であり、すでに失業問題はそれに匹敵する歴史的なレベルに達しているのだ。

 新自由主義の大破産

 1974〜75年恐慌による1930年代以来の国家独占資本主義政策と帝国主義の戦後発展の終焉(しゅうえん)、そしてそのただ中から登場した新自由主義とグローバリズムが世界金融大恐慌の爆発で破綻したことは、今や資本主義・帝国主義そのものの歴史的生命が完全に尽きたことを意味している。
 過剰資本・過剰生産力を基底とした74〜75年恐慌以降、実体経済・産業企業の利潤率はもう何をしても上がらなくなった。ここで登場した新自由主義は、福祉国家型の国独資的政策を解体し、労働者階級への徹底的な賃下げと搾取強化で労働分配率を下げ、資本の利潤を増やそうとした。そのために資本の自由な利潤追求を目的とする規制緩和と、民営化・労組破壊の攻撃を強めた。レーガン、サッチャーの政策、そして中曽根が国鉄分割・民営化としてやったことがまさにそれだ。
 労働者への賃下げ攻撃は、ソ連スターリン主義の崩壊以降、東欧や残存スターリン主義・中国などを取り込み、その膨大な労働者を超低賃金で搾取・収奪する一方、帝国主義国では、終身雇用・年功賃金の解体や製造業にも拡大された派遣労働が象徴する徹底的な非正規雇用化により、極限的に推進された。
 また他方で新自由主義は、米英を先頭に金融自由化を推し進め、実体経済から遊離したマネー経済が大膨張し、次々にバブルを生み出しては破綻を繰り返す危機的な搾取・収奪のあり方を強めた。その頂点がクリントン政権のルービン財務長官が打ち出した「強いドル」政策(95年)である。それ以降急速に進行したITバブル・住宅バブルとその破綻の過程で、銀行と証券の垣根も取り払われ(99年)、米帝の金融帝国化と「金融の証券化」が極限まで進んだ。その担い手こそゴールドマン・サックスや破綻したリーマン・ブラザーズなどの投資銀行だった。
 今回の大恐慌が歴史的に突き出しているものこそ、このような最末期帝国主義の反労働者的な延命形態の最後的破綻なのだ。

 (3)保護主義—争闘戦激化—分裂化・ブロック化と戦争

 大恐慌は労働者階級に大失業を強制する一方で、保護主義と帝国主義間・大国間の争闘戦を激化させる。そしてそれ自身がまた大恐慌とドル暴落情勢を促進する。同時に世界経済の収縮と分裂化・ブロック化を引き起こす。さらには帝国主義的侵略戦争と世界戦争の危機をいよいよ激化させるのである。
 現在の重大情勢は、すでに保護主義が世界に蔓延(まんえん)しつつあることだ。WTO(世界貿易機関)によれば08年10月以降、世界52カ国・地域で計290件の保護貿易措置が導入された。最も多いのがインドの42件、米の35件で、アルゼンチン、中国、ロシアなどが続く。米帝のバイ・アメリカン条項や中国製タイヤへのセーフガード(緊急輸入制限)が象徴的だが、関税引き上げ、輸入制限・輸入禁止、反ダンピング措置から、自国製品への輸出促進策や減税や補助金まで、今やあらゆる保護主義が横行し始めている。さらには、為替切り下げ競争である通貨戦争も基本的に保護主義そのものとしてある。
 この保護主義は連鎖的に拡大する。しかもすでに米中間で発生しているように報復合戦へと転化する。今やG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)に事実上取って代わりつつあるG20金融サミットなどで「保護主義反対」が形式的には確認されるものの、現実には各国が競って保護主義に走っているのだ。

 オバマの「東京演説」

 さらに大恐慌下で、今や帝国主義間・大国間の政治・外交・軍事を含む争闘戦、市場、資源、勢力圏をめぐる争奪戦・死闘戦が、日米帝国主義間を始めとして日々激化していることが基本的な重大問題としてある。
 米大統領オバマは09年11月14日、東アジア歴訪の過程で米帝のアジア政策の全体像についての東京演説を行った。そこでオバマは米帝が「太平洋国家」であること、「アジアに積極的に関与する」ことを宣言した。そして「東アジアサミット」への正式参加を表明すると同時に、APEC(アジア太平洋経済協力会議)に加えASEAN(東南アジア諸国連合)自身との連携も、米帝として初めて積極的に位置づけた。さらには日本やアジアの安全保障に米帝が責任を持ち、「韓国と日本を含む同盟国」に「強力で効果的な核抑止力を維持する」ことも露骨に宣言した。
 これは一面では、残存スターリン主義であると同時に今や日本・ドイツを経済規模において超える新興大国として登場しつつある中国への、日米同盟を背景とした対抗と争闘戦の宣言だ。中国は米帝にとって、連携と取り込みの一方で、封じ込め・抑え込みの対象である。同時に何よりも、「緊密で対等な日米同盟関係」「東アジア共同体構想」を振りかざし対米対抗的に登場した日帝・鳩山政権への、激しい争闘戦宣言であった。要するに、米帝は経済でも軍事でもアジア支配のヘゲモニーを手放さない、米帝排除的な「東アジア共同体」など許さないということだ。

 日米争闘戦の新段階

 こうして今や日米争闘戦は、小沢・鳩山と民主党・連合政権のもとで、かつてなく激化している。沖縄の労働者を先頭とした闘いが日米安保を揺るがしている普天間基地移設問題や、航空自由化(オープンスカイ)協定の締結をめぐる日米航空争闘戦などがその最先端をなしている。この点からも2010年は沖縄闘争と三里塚決戦が完全に焦点化する。
 さらに米帝は、住宅バブルを背景に経常赤字を急増させ過剰消費を続けることで「好況」を演出してきた米帝経済が、大恐慌の爆発で大破産した中で、09年9月下旬のG20金融サミット(米ピッツバーグ)において、新興大国・中国と連携しながらG20を世界経済協議の主舞台に押し上げた。そして中国を含む日独などの経常黒字国に、「不均衡是正」と「内需拡大」を強く迫った。これもG2(米中戦略・経済対話)の推進やG4(米欧日中)の提起をも含めて、中国を取り込んだ米帝の対欧・対日争闘戦にその本質があった。
 こうした大恐慌下の保護主義政策の世界的な拡大と、帝国主義間・大国間の争闘戦の激化は、侵略戦争・世界戦争への動きを歴史的に加速する重大情勢である。オバマが口先では「核なき世界」などと世界の体制内勢力を欺く一方で、韓国や日本などへの「核抑止力」の維持をあからさまに宣言し、イラン・北朝鮮を名指ししながら「核不拡散体制の強化」にも言及していることは、まさに米帝が超大国として世界支配の護持をかけて、侵略戦争・世界戦争をやるという意思表示だ。

 アフガンへの大増派

 12月1日、米帝オバマは「対テロ戦争」=帝国主義的侵略戦争の最重要拠点と位置づけるアフガニスタンに、海兵隊9000人を始め米軍3万人の増派を決定し、NATOも7000人の増派を決めた。今やアフガンは米軍10万人、全外国軍隊14万人が駐留し、米欧日の全帝国主義が参戦する侵略戦争・世界戦争の最先端の火点である。同時に米帝にとって完全に「第2のベトナム」だ。万国の労働者の団結と決起こそ、大恐慌と戦争を世界革命に転化することのできる力である。

 (4)改憲・戦争・大失業の民主党・連合政権を打倒せよ

 大恐慌の進展のもとで、すでに帝国主義の戦後世界体制の根底的崩壊が始まった。日帝は国際帝国主義の「最弱の環」として大恐慌の直撃を最も激しく受け、帝国主義的支配体制が事実上、崩壊過程に突入している。半世紀にわたる自民党支配が打ち倒された「8・30情勢」こそ、その最大の象徴だ。
 ここで登場した鳩山民主党政権は、小沢・鳩山政権であると同時に民主党・連合政権であるが、この日帝の危機と矛盾をさらに絶望的に爆発させる役割を演じるしかない。鳩山政権とはどのような歴史的政権なのか。その凶暴性・反動性と同時に、危機性・脆弱性を徹底的にはっきりさせることが重要だ。そして今こそ民主党・連合政権を打倒し、プロレタリア革命を切り開こう。

 戦後最大の体制危機

 第一に、鳩山政権は日帝の体制崩壊的危機の上に立つ政権である。大恐慌によって日帝は何よりも経済的に大破綻している。その「輸出立国」的な資本蓄積構造は崩壊し、再びデフレ・スパイラルに突入し、財政赤字・財政破綻は絶望的な限界点を超えている。09年度の税収は36・9兆円しかなく、53・5兆円もの国債発行がなければ国家財政が成り立たない。敗戦直後の混乱期以来の事態だ。
 日帝の安保・外交政策も完全に破綻と動揺の過程に入った。日米双方から今までどおりには立ちゆかなくなった。普天間問題の爆発がその典型だ。一方では、沖縄を先頭に日本の労働者階級人民の反戦・反核・反安保・反基地の怒りと闘いが、日帝・鳩山と米帝オバマを痛撃している。だが他方では、大恐慌下で日米矛盾、日米争闘戦が従来の一線を越えて爆発している。基軸国として大没落する米帝は、アジアに「積極的に関与」し、日帝独自の軍事大国化、アジア勢力圏化など許さないという政策を強めている。

 自民党以上の凶暴性

 第二に、これに対し民主党・連合政権は、一方では鳩山・小沢を先頭に「緊密で対等な日米同盟」「東アジア共同体構想」や「日米同盟の深化」「日米合意の見直し」を打ち出し、対米対抗性・対米自立性の鮮明化もいとわずに、独自の安保・防衛政策、アジア政策、改憲と戦争国家化の政策で日帝の体制的危機を突破しようとしている。55年体制や自民党的なものを徹底的に破壊し、国家機構も反動的な転換を推し進め、自民党がやろうとして結局やれなかった、9条改憲と戦争への攻撃を凶暴に貫こうとしているのだ。それが逆にいよいよ日米争闘戦を激化させる。
 他方で内政的には、最大のキーワードとして「脱官僚」「行政の無駄の根絶」を叫び、「事業仕分け」なるファシスト的なパフォーマンスを導入して、自民党・小泉政権以上の構造改革路線=新自由主義の反労働者的な攻撃を強め、公務員労働者の首切り・賃下げに全力を挙げている。しかもこれを連合を基盤に、政権中枢の連合ダラ幹を先兵にしてやっている。さらにこれは、道州制・民営化による360万人の首切りと国鉄・4大産別の労組破壊、大失業と社会保障制度解体と消費税大増税の攻撃に連動しているのだ。

 鳩山の決定的脆弱性

 第三に、民主党・連合政権の自民党以上とも言うべきこうした凶暴性は、同時に絶望的な危機性・脆弱性と一体のものである。
 何よりもこの政権は、自民党支配の崩壊と同じ大恐慌と帝国主義体制の破綻の上に立っている。しかも鳩山政権が破綻しても自民党はもう歴史的に立ち直れない。それほど資本主義・帝国主義とその戦後55年体制は破綻し、崩壊し、戦後革命期以来の大動乱期へと時代はすでに突入しているのである。そして自民党に取って代わった民主党政権は、連合を基盤にしている。連合に支えられなければ立ちゆかない。これほどプロレタリア革命への好条件はない。歴史的な勝利の情勢だ。連合の体制内指導部を打倒し、民主党・連合政権を打倒してプロレタリア革命勝利を切り開く好機が到来しているのだ。
 さらに対米対抗的な改憲と戦争国家化の路線を歩む鳩山政権は、日米争闘戦の激化で、日米関係でも破裂寸前である。この中で鳩山や小沢はナショナリズムに訴え、反米右翼的・ファシスト的勢力の糾合も狙い、それをも強権的独裁的な支配のてこにしようとしている。しかし同時に、今や日帝支配階級自身が分裂し、自信も展望も失っている。日帝の政治支配は混乱と大動乱・大再編期に入った。階級的労働運動と革命勢力が一気に権力を取るという気概で闘う情勢なのである。
 また民主党・連合政権と日本経団連の反革命的な「改革」「世直し」や「国のかたちの変革の試み」(鳩山)の最大のシンボルとして道州制がある。しかしこの攻撃は国鉄・4大産別と階級的労働運動をたたきつぶさないと成立しない。それに各地方的なブルジョア王国による専制支配を狙って「地域主権国家」などと言うが、軍事や外交は中央政府に集中する。軍事費その他はどうするのか。道州制一つとっても実に矛盾だらけである。
 小沢と鳩山は現在、7月参院選で民主党の単独過半数を獲得し、独裁的権力をもって選挙後の大反革命に本格的に打って出ることを狙っている。しかし階級情勢は彼らの思惑どおりには断じていかない。すでに労働者の怒りと決起が、あらゆる幻想を破って噴出し、鳩山政権の支持率も急速に下落し始めた。そして政治情勢を決定的に突破する最先端には、普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設絶対阻止で闘う沖縄の労働者階級がいる。
 1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止・JR体制打倒の国鉄決戦の爆発をもって、7月参院選を待たずに民主党・連合政権を打倒し、プロレタリア革命勝利をかけ2010年決戦に総決起しよう。

 〔Ⅲ〕 革共同綱領草案を実践に移しその圧倒的深化をかちとろう

 (1)25全総と綱領草案発表は巨大な飛躍への出発点

 革共同の25全総と綱領草案の発表は、09年11月の勝利を最も深いところで導いた原動力である。
 この綱領草案は、現代の『共産党宣言』であり、21世紀のプロレタリア世界革命への戦闘宣言である。マルクスとエンゲルスは1848年、当時のヨーロッパにおける革命的激動の真っただ中で『共産党宣言』を発表し、労働者階級が人類史を塗り替える最も根底的で全面的な社会革命に立ち上がる時代が来たことを明らかにし、「万国の労働者、団結せよ!」と呼びかけた。だがロシア革命を変質させたスターリン主義によるマルクス主義の歪曲は、その核心である労働者階級自己解放の思想を完全に否定・解体した。革共同の綱領草案はこの歪曲を最終的に打ち破って、本物のマルクス主義を労働者階級の手についに奪還したのである。
 綱領草案の全14項目は、その一つひとつが、プロレタリア革命とは何か、この革命はどのようにして達成されるか、勝利のために労働者階級とその党は何をなすべきかを、簡潔かつ明快に提起している。とりわけ、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命」を現代革命の唯一の綱領として再提起したこと、革命の核心問題はプロレタリア独裁の樹立にあることを明確にしたことは重要である。
 さらに綱領草案は、プロレタリア革命における党と労働組合の本質的関係を明確にし、労働組合をめぐる闘いが革命の勝利と共産主義社会の建設にとって決定的な位置をもつことを、マルクス主義の原点に立ち返って明らかにした。このことは、19世紀以来の国際労働運動・プロレタリア革命運動の歴史の上できわめて大きな意義をもっている。
 この綱領草案は、革共同半世紀の歴史の到達点であると同時に、新たな巨大な飛躍への出発点である。60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争以来のすべての闘い、日帝権力の大弾圧や反革命カクマルの白色テロルとの死闘、労働運動をめぐる体制内指導部との激突に継ぐ激突と職場生産点での苦闘の歴史、その一切の血と汗の上についにつかみとった地平がここにある。
 とりわけ、この数年間の全党の飛躍、すなわち全党の同志が動労千葉労働運動に真剣に学び、階級的労働運動の実践を白熱的に貫く中でこそかちとられた地平なのだ。その意味では、資本の搾取からの解放を求める今日の労働者階級の必死の闘いが、その最先端で、この綱領草案を生み出したのだと言って過言ではない。
 綱領草案の発表をもって、革共同は、自らを「建設途上の党」と規定してきた過去ときっぱり決別することを宣言した。そして職場生産点を始めとしたあらゆる闘いの現場で全責任を引き受けて闘う中でこそ、そこで突きつけられる自己の党としての未熟さや弱点と徹底的に対決して克服し、飛躍に継ぐ飛躍を実現しながら進むことを決意した。
 何よりも、綱領草案の発表が日帝権力の革共同絶滅攻撃との新たな、一層激烈な死闘戦の開始となることを直視し、非合法・非公然の党建設の圧倒的な飛躍をつくり出す闘いに突入した。
 綱領草案をつくり上げていく過程は同時に、細胞建設・地区党建設の大前進と一体の闘いとしてかちとられた。特に、マル青労同・マル学同建設の前進の中から青年労働者と学生の同志が続々と、21世紀の革命を担う「階級の指導部」として登場を開始したことは重要である。プロレタリア世界革命をやり抜く巨大な党の建設は、09年においてその新たなスタートを切ったのだ。
 11月集会への1万人結集を真に達成していく道は、綱領草案の思想と路線を現実の階級闘争の中に全面的に貫きとおして闘う中にある。ここにこそ勝利の鍵がある。

 (2)新たな共産主義インターナショナルの建設へ

 さらに09年国際連帯闘争の前進を圧倒的に確認したい。
 世界大恐慌の深まりの中で、動労千葉を軸にかちとられてきた昨年1年間の国際連帯闘争の前進が切り開いている地平はきわめて大きい。7月サンフランシスコでの国際会議、日本の11月労働者集会と韓国民主労総大会での国際交流、さらに昨年に続く日韓労働者の「理念交流」の実現である。これらをとおして米韓の闘う労働者との深い同志的信頼がかちとられ、この日韓米の団結を基礎に、ブラジル、ドイツ、トルコ、フィリピンなどへ、国際連帯の量的・質的な広がりが決定的にかちとられている。
 はっきりしたことは、国鉄分割・民営化攻撃という80年代に全世界を吹き荒れた労働組合破壊の大攻撃に真っ向からストライキで立ち向かい、20年を超えて闘い続け、今も階級的労働運動の最先頭で仁王立ちして闘っている動労千葉の存在と闘いの決定的大きさである。この動労千葉を結集軸として現在始まっている国際連帯の闘いは、スターリン主義のもとで80年もの永きにわたり全世界の労働者から奪い取られてきたプロレタリア自己解放の旗、マルクス主義の旗を、全世界の労働者がその手に取り戻していく、困難であるが歴史的かつ画期的な闘いである。
 ここにおいて、プロレタリア自己解放の立場を貫く革共同の綱領草案の発表は、決定的な意義をもつ。新たな共産主義インターナショナルの建設は、階級的労働運動の前進とマルクス主義による統一を基礎として初めて可能になるからだ。動労千葉を軸とする国際連帯が、体制内労働運動を打倒するランク&ファイル(現場労働者)の決起による連帯として大きな前進をとげながら、「理念交流」を伴ってかちとられていることにその展望が示されている。
 この1年間、国際連帯闘争の発展は、21世紀プロレタリア世界革命の道を確実にたぐり寄せたと確信できる。

 (3)党・労働組合・ソビエトの三位一体的形成と発展

 綱領草案について、二つの点で実践的に深化していきたい。
 一つは、プロレタリア独裁を支える〈党・労働組合・ソビエト〉の三つの柱の階級的全人民的な深さにかかわる領域である。
 労働組合は、労働者が団結して資本と闘う武器であり、労働者階級の最も基礎的な団結形態である。この労働者階級による職場生産点の支配とその全社会的拡大こそ、ブルジョア国家権力の打倒=プロレタリア革命の勝利をかちとる決定的条件である。
 党と労働組合との関係は、工場細胞・経営細胞の建設をとおして、党の路線を職場での闘いに内在的・日常的に貫き、階級的団結論をもって闘う度合いに応じて前進する。資本主義のもとで労働組合は、労働者階級の最も広範な組織として形成される。プロレタリア独裁への道は、必ず労働組合に依拠し、労働組合と一体で実現される。労働組合は、資本との闘いを貫くためには階級的団結破壊分子と徹底的に闘う。彼らを労働組合から放逐するまでやりとげる。この闘いに勝利することで初めて、政治権力の獲得まで進むことができるのである。
 党と労働組合の緊密な協力と共同の努力なしに、プロレタリア革命の前進と勝利は実現できない。動労千葉労働運動に代表される階級的労働運動の存在と闘いが決定的である。党はその前進と有機的に結びつき、一体となって、プロレタリアートの階級への形成、ブルジョアジーの打倒、労働者の政治権力の樹立へと突き進むのだ。
 他方でプロレタリア革命は、何千万、何億もの搾取され抑圧されてきた人びとの自己解放的決起である。大恐慌の本格的爆発は、全労働者階級はもとより、農民、兵士、諸階級・諸階層の膨大な人民を急激に、革命と反革命の激突のるつぼに投げ込む。この中で、労働組合のゼネスト的決起と結合して街頭で、地域で噴出する労働者・農民・兵士・諸階層人民の総決起は、ソビエトをとおして自己をプロレタリア革命運動の一員として自覚し、急速に大衆化、戦闘化する。綱領をもつ党への飛躍とは、この全人民の渦巻く怒りを真の力に変えていくような、党と労働組合として成長することである。
 しかし、昨年の階級的労働運動路線の実践は、厳しく総括するならば、その豊かさ、発展性においては始まったばかりである。階級的労働運動路線のもつ全階級的自己解放性、帝国主義支配への根底的決起、労働運動の激突性と社会変革性、プロレタリア独裁権力樹立への目的意識性をもっと強力に貫き発展させることである。そして何よりも、階級的労働運動路線が中軸にすわり、労農同盟を軸に諸階層人民を闘う統一戦線へと獲得する柔軟性を圧倒的に強化していくことである。
 時代認識と路線で勝負し、階級的原則をとことん貫いて、あらゆる体制内勢力との最も激しい原則的党派闘争を闘って勝利してきたからこそ、このことを声を大にして言い切ることができる。党派闘争の貫徹とは、全労働者、全人民の圧倒的多数を革命の側に獲得することだ。それは、動労千葉労働運動が示しているように、絶対反対論と階級的団結論を軸に闘う強力な統一戦線を内包しているのだ。大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する闘いは、そのことを先制的にはっきりと自覚して闘うことを求めている。
 先進的プロレタリアートが、マルクス主義を一ミリも後退させず、労働運動を職場生産点で365日性をもって闘い抜き、階級と革命の指導部として成長すること。そのためには、労働者階級の圧倒的多数と結合することが不可欠であり、さらに進んで、闘う諸階級・諸階層人民と結びつくことが必要である。このことが、労働組合のあらゆる活動を成功させるのである。
 全国の党学校、労働学校の実践は、党全体、階級全体がマルクス主義で武装する上で大きな力を発揮した。そしてマルクス主義の獲得は、プロレタリア革命のもつ広さと深さを全面的につかみとることを可能にした。
 労働者階級はさらに、専門的な知識や技術をもち、労働者階級のために闘う人びとを、階級的労働運動が発展する基礎として絶対に信頼し、プロレタリア革命勝利へ向かってともに進む。党と労働組合が圧倒的な求心力をもって、革命の旗のもとにはせ参じるすべての人びとを糾合し、団結させ、権力奪取のための一斉蜂起に向かって攻め上っていくのである。

 (4)権力との激突に勝ち抜く非合法・非公然の党建設を

 綱領草案を実践的に深める今ひとつの点は、非合法・非公然体制建設の強化である。
 階級的労働運動の前進は日帝国家権力を震撼(しんかん)させ、権力とのむき出しの激突局面に突入した。そこには、大恐慌の爆発で死の苦悶(くもん)にあえぐ帝国主義が、階級的労働運動・労働組合運動を主敵として、むき出しの治安弾圧をかけてきている姿がある。体制が崩壊し、支配階級が分裂する中で、労働者階級をこれまで以上に徹底的に搾取し抑圧し、生活を破壊し、家族を崩壊させ、農民を始め諸階層人民を切り捨てている現実がある。これに対する労働者階級と農民、全人民の怒りの大反乱の開始がある。
 他方では、この大情勢の真っただ中に、この日本の地で50年間にわたり不屈非妥協に、革命情勢の到来に備えてひたすら闘ってきた革共同の存在がある。このことは、レーニン主義の党組織論を徹底的に貫徹したことによって可能になった。すなわち、革共同は、労働者階級との結合に徹底的に執着し、1962年の3全総以来、「戦闘的労働運動の防衛と創造」「地区党建設」「統一戦線」を明確にして闘ってきた。69年破防法攻撃を非合法・非公然体制の確立に先制的に突入することで突破し、その力で長期にわたる二重対峙・対カクマル戦争の勝利を切り開いてきた。
 どんな弾圧があっても党と階級的労働運動を守り抜くことのできる非合法・非公然体制の確立。これが現在、党と労働運動が結合し、限りなく一体化しつつ前進を開始している最深の根拠である。
 非合法・非公然体制の堅持・強化は、階級的労働運動の爆発的発展を可能にする。1912年ボルシェビキ党のプラハ協議会は、「現情勢と党の任務についての決議案」で、「ありとあらゆる合法的可能性を、いままでよりも広く利用し、プロレタリアートの経済闘争を指導する能力をもち、プロレタリアートのますます頻繁になる政治的進出を一手に指導することのできる、ボルシェヴィキ党の非合法組織を再建するために強力に活動する必要がある」と特別決議を上げた。そして労働運動に猛然と進撃し、メンシェビキ、エスエルとの労働運動をめぐる党派闘争に勝利していったのである。
 特に、党の機能が労働者出身の階級の指導部にどんどん移行している時に、この過程を後退させることなく、この階級の指導部建設と一体で非合法・非公然体制を堅持し強化していくことが、プロレタリア革命運動の正しい発展の道をつくり出すのである。党と階級の最高の英知を結集し、最高のエネルギーを注ぎ込んで不屈に切り開いていこう。この闘いこそプロレタリア世界革命を引き寄せる闘いである。
 綱領草案の発表は、労働者階級の存在と決起を否定し、国家権力に屈服して非合法・非公然体制解体を叫ぶ塩川一派を最後的に粉砕する闘いとしてあった。さらにカクマル松崎を始め革共同に敵対してその破壊を策動してきたすべての勢力に衝撃と打撃を与えた。綱領草案を土台に、どんな弾圧や反革命をも打ち破る不敗の党、革命に勝利する巨大な党を建設していこう。

 〔Ⅳ〕 国鉄決戦勝利—民主党・連合政権打倒の一大政治決戦へ

 (1)1047名闘争と外注化阻止決戦の戦略的位置

 2010年は、世界大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する現実性が、階級的労働運動の烈火の中で力強く躍動し、開示されていく階級決戦の年である。その帰趨(きすう)は、2010年初頭から、JRの検修全面外注化阻止を突破口に春季ゼネストへと火を噴く、小沢・鳩山の民主党・連合政権打倒の総決起によって決せられる。
 民主党・連合政権は、大恐慌の重圧にあえぎ、自民党支配を打ち倒した労働者階級の怒りに恐れおののいている。だが民主党・連合政権の本質は、崩壊のふちにある資本主義・帝国主義の徹底的な救済である。これまでの矛盾と破綻の一切を自民党の責任にして、労働者階級に幻想と翼賛をばらまきつつ、返す刀で平然と労働者階級に向け大反動を振り下ろしている。だがその内実はきわめて破綻的で脆弱で、連合の労働者支配が一角でも崩れるや否や、堤防決壊となる危機に心底おびえている。民主党・連合政権打倒こそ、まさにプロレタリア世界革命の突破口である。

 11月派こそが主流派

 この民主党・連合政権打倒の切っ先としてそびえ立ち、11月集会の革命的地平を切り開いたのが、4大産別決戦の基軸的柱である国鉄1047名解雇撤回闘争である。1047名闘争こそが、11月集会をとおして韓国、アメリカを始め全世界を獲得した。そして1047名解雇撤回闘争の大旗を11月派がついに握りしめたことにより、階級的労働運動の白熱的展開が具体的姿をとって驀進(ばくしん)を開始したのである。
 今や国鉄分割・民営化絶対反対を23年にわたり不屈に闘い抜いた1047名闘争が、動労千葉と動労千葉派の巨大な勝利的屹立をとおして、プロレタリア世界革命への革命的根拠地として発展している。また今日のJR資本・権力による第2の分割・民営化攻撃への反撃の拠点となり、大失業時代において、原則的な解雇撤回闘争によって階級的団結を限りなく打ち固め、プロレタリア革命に向かって前進する階級的労働運動の最も基礎的基軸的闘争となっている。
 さらに1047名闘争は、現下の民主党・連合政権と日帝ブルジョアジーによる「戦争・改憲、民営化・労組破壊」「道州制」「消費税大増税・社会保障制度解体」の全攻撃に、全階級的・全人民的な総反撃を組織していく水路でもある。
 こうした1047名解雇撤回闘争が、11月集会の爆発をとおして、国内的国際的に巨大な革命的陣形を形成していることに大打撃を受けた敵階級・JR(東)資本は、ついに第2の分割・民営化攻撃の全面突破をかけて、検修業務の全面外注化の大攻撃を仕掛けてきた。この攻撃の核心は、動労千葉、動労水戸、国労共闘という11月派=動労千葉派の拠点の組織壊滅を狙っていることにある。
 国鉄決戦のど真ん中における動労千葉派の戦闘的団結と闘いこそ、体制護持か体制打倒かをかけた現下の全階級攻防の環中の環である。11月集会派は、この環を握りしめ、検修全面外注化の団結破壊攻撃を粉々に打ち砕くことをとおして全階級情勢を揺るがし、全労働者の団結の力で一挙に鳩山民主党・連合政権打倒をかちとろうということである。
 また、この革命的展望のもとで、動労千葉派への組織解体攻撃を分割・民営化攻撃の破綻と危機の現れとして見抜き、敵資本の攻撃を逆に餌食にしてJR平成採獲得の組織拡大をこじ開け、2000万青年労働者を革命への陣形に獲得する突破口にしていくのである。

 (2)反合・運転保安闘争路線を階級的労働運動の柱に

 検修全面外注化阻止の決戦は、動労千葉の反合理化・運転保安確立闘争の路線を、国鉄決戦と階級的労働運動路線の最中軸の実践的柱に押し上げて闘うことによって勝利をもぎとることができる。

 団結破壊に総反撃を

 この闘いは第一に、動労千葉、動労水戸の拠点である幕張車両センター、勝田車両センターなどの職場丸ごとの廃止、団結解体攻撃を粉砕し、その死活的総反撃を突破口に、JR体制打倒と民主党・連合政権打倒をかちとっていく闘いである。
 今回のJR東日本の検修・構内外注化提案は、その焦点を幕張・勝田車両センターなどの拠点破壊に定めつつ、総合車両センターも含むすべての検修職場を対象に、業務を関連グループ会社に、これまでの「逐次実施」から「一括して委託」し全面的に外注化していくものだ。外注化とは強制出向であり、要員大幅削減と恐るべき労働強化となる。さらに強制出向は別会社化に向かい、転籍による賃金、労働条件の根底的破壊と非正規化になだれ込んでいく。
 こうした極限的なコスト削減、競争原理の行き着く先は、JRが鉄道会社ではなくなる、ということである。鉄道業務は単なる一つの部門となる。JRはそうまでしてハイエナのように利潤を求め、そのために外注化をひたすら労働者への徹底的な分断と団結破壊として強行しているのである。こんな攻撃は断じて一ミリたりとも許されない。

 尼崎事故繰り返すな

 第二に、「第2、第3の尼崎事故」を許さず、合理化攻撃と安全破壊を一つのものとして徹底的に闘うことである。「一括委託」とはJR資本による安全の丸投げである。すでにこれまでの外注化で安全は至るところで崩壊し、何人もの下請け労働者が殺されている。JRの車両故障による輸送障害は私鉄の10倍である。全面外注化はJRの技術継承を完全に崩壊させ、安全運行の最後の生命線を断ち切り、第2、第3の尼崎事故の激発は不可避となる。この戦慄(せんりつ)すべき現実を一刻も放置することはできない。
 安全・事故問題は、資本も否定できない正義性をもつが、資本には絶対に解決できない矛盾である。賃労働と資本の階級対立のもとで、資本による剰余労働のあくなき搾取は、「労働者の生命や健康に全く注意を払わない」(『資本論』)本質をもって激化していく。したがって資本は、その本質から安全への投資をけっして行わない。もしあったとしても、それは一層の搾取と労働強化、労働者同士の競争・分断を激化させるためであり、安全をさらに崩壊させるのだ。
 反合理化・運転保安闘争は、安全・事故問題という階級的正義を掲げ、資本の絶対的矛盾を突くことを武器にして、合理化攻撃という賃労働と資本の非和解的激突に攻勢的に勝ち抜くことのできる圧倒的な勝利性をもった闘いなのである。

 JR体制打倒への道

 第三に、反合・運転保安闘争は、1047名解雇撤回闘争と一体の民営化絶対反対・JR体制打倒の闘いである。国鉄分割・民営化はまったく決着がついていない。日帝はその反動的決着・清算を求めて1047名闘争解体にのめり込むとともに、検修全面外注化攻撃に打って出ている。だがそこには、分割・民営化の全矛盾が凝縮されており、腐敗しきった今日のJR資本とJR体制の現実があるのだ。
 民営化−外注化とは、末期の資本主義・帝国主義の腐朽性の極致である。とりわけJR体制は民営化のとてつもない腐敗にまみれている。労働者の生活と安全、生命を奪いながら、「信濃川違法取水」のように社会を食い物にして崩壊させつつ、さらに新たな利権にありつこうとしているのだ。しかもそれは、松崎カクマル・JR総連のファシスト労働運動とのとんでもない腐敗・癒着によって成り立っている。今回の検修全面外注化にいたるJR東日本のすべての合理化案は、JR東労組カクマルとの労資結託体制のもとで作成されているのだ。
 反合・運転保安闘争は、青年労働者の職場と未来を奪う外注化・非正規職化攻撃への反撃をとおして、平成採を圧倒的に獲得する闘いである。それこそJR体制を打倒し、動労千葉派がまさに権力党派へと飛躍する道である。

 労働運動勝利の路線

 第四に、反合・運転保安闘争は動労千葉の「基本綱領」である。これを同時に、国鉄決戦勝利の路線、階級的労働運動の基軸的路線として確立することである。
 動労千葉は2000年以来、1047名解雇撤回闘争と一体でシニア制度(再雇用機会提供制度)との闘いを貫き、8年間にわたり外注化を阻止し、JR体制を決定的に追い詰めてきた。そこには、1972年船橋事故闘争以来の営々とした反合・運転保安闘争の蓄積と路線が豊かに貫かれている。船橋事故における「事故は運転士の責任ではない。合理化の結果である」という立場こそ、三里塚ジェット燃料輸送阻止から国鉄分割・民営化反対闘争を闘い、今日に至る動労千葉の団結をかちとってきた原点である。動労千葉は、「事故問題は労働運動の課題にならない」と闘いを投げ捨てて敵対した動労カクマル・松崎との決定的分岐をつくりだし、動労本部からの分離独立の闘いをもかちとってきたのである。
 まさに動労千葉労働運動は、反合・運転保安闘争に息づくマルクス主義の核心を日々実践し、団結をかちとっているのである。それこそ資本の支配の根底的打倒を内包したプロレタリア自己解放闘争である。
 反合・運転保安闘争は、戦後労働運動の歴史的総括をとおして、階級的労働運動路線を革命的に発展させていく闘いである。1962年の三河島事故、63年の鶴見事故、三池・三川鉱大事故は、戦後労働運動に大きな転換をもたらした。多くの労働者の死がもたらした衝撃は、「闘いなくして安全なし」のスローガンのもと、青年労働者が陸続と労働運動に身を投じる歴史的契機となり、労働運動の階級的推進の契機となって、70年安保闘争に至る階級的高揚を生み出した。
 それは同時に、労働組合の分岐と転向・変節を生み出す契機ともなった。実際に、この反合・運転保安闘争の動労における闘いの総括をめぐって、3全総でのカクマルの逃亡が引き起こされ、ついには戦後史最大の攻防点である国鉄分割・民営化における裏切りと敵対に行き着くのである。そして今や、今日のJR大再編情勢において、JR総連・カクマル松崎の分割・民営化以来の裏切りを暴き、歴史的決着をつける闘いとなっている。
 JR総連・松崎明と戸塚秀夫、樋口篤三らのおぞましい結託は、JR体制の底なしの危機に追い詰められたものである。それは検修合理化での新たな裏切りの美化である。松崎らのあがきを粉砕し、反合・運転保安闘争の路線を、階級的労働運動の大発展を切り開く路線として確立しよう。

 (3)4大産別決戦の爆発から6千万労働者の総決起へ

 暴処法を粉砕した5・27弾圧粉砕の歴史的大勝利は、検修全面外注化阻止の新たな国鉄決戦の突破口である。この勝利は、11月集会を勝ち抜いた力によるものであり、国鉄1047名解雇撤回闘争と一体の勝利であり、国鉄を基軸とする4大産別決戦の戦略的勝利である。
 最大の核心は、「解雇撤回と革命運動とは関係ない」「労働組合と党派は別」を振りかざして、結局は「労働者は闘っても勝てない」に導く4者4団体派の敗北主義を完全粉砕したことである。逆に「労働者は団結して闘えば勝てる」というマルクス主義的確信を、そこにどんな困難と苦闘があろうと日々の実践で階級の大地に打ち立てていく地平をもぎとったのだ。
 2010年は、「戦争・改憲、民営化・労組破壊」絶対粉砕、「道州制」粉砕を基本スローガンに掲げた4大産別決戦が、国鉄決戦を突破口に、いよいよ6000万労働者全体を実際に獲得する革命戦略として発展する時である。そのために職場生産点を土台にした階級的労働運動路線の戦略的力を、どこまでも全面的に発展させなければならない。4大産別を先頭にした労働組合をめぐる命がけの死闘にますます大胆に突っ込み、その鉄火の中で労働者党を徹底的に打ち鍛え、プロレタリア革命への階段を確実に力強く上っていくのである。その組織的実践的核心は、青年労働者の膨大な獲得である。

 社保庁解体との決戦

 4大産別決戦において、国鉄と並んですでに激しく開始されている攻防は、社会保険庁解体攻撃との闘いである。分割・民営化による労働者全員の解雇・選別再雇用、数百人の分限免職、非正規職3000人の雇い止めという大量首切り攻撃、新会社のもとでの激しい賃下げ・労働強化との対決である。この闘いは、公務員360万人首切り攻撃=道州制攻撃との最初の激突点である。
 この大攻撃は、検修全面外注化と同様に、日帝権力が余裕をもって打ち出しているわけではない。敵は労働者の反撃を死ぬほど恐れている。事実、絶対反対で闘うたった一人の決起が全国の社保労働者の怒りを引き出し、鳩山政権と連合・自治労本部をガタガタに揺さぶっている。まさに1047名闘争の再来を恐れる政府・厚労省と自治労・社保労組指導部は、不採用組合員を切り捨てた新労組結成・社保労組解散を強行し、期限付き非常勤採用でなんとか分限免職者の決起を圧殺しようとしている。しかし「採用は審査次第、月収10万、最長でも2年3カ月で雇い止め」とは何ごとだ! 怒りの総決起は不可避であり、闘いはまさにこれからである。
 自治体においては、この社保庁攻防を先端に、道州制・民営化絶対反対の職場生産点からの総決起をどこまでもかちとろう。道州制攻撃は、分裂する日帝ブルジョアジーの唯一の密集策でありながら、初めからあまりにも矛盾的であり破綻的である。唯一、全支配階級が一致するのが公務員労働者の首切りである。だからこそ道州制の突破口として、「事業仕分け」が労働者への首切りのみを目的として、あたかも「世直し」のような装いをもって登場しているが、この攻防は革命派が敗北しないかぎり貫徹できないのだ。

 郵政民営化粉砕の時

 全逓戦線は民主党・連合政権との激突の最先端に位置している。郵便事業会社はペリカン便との宅配便事業統合を撤回し、合併会社「JPEX」は完全破産した。さらに郵政民営化の張本人である西川は日本郵政会社社長を辞任した。JP労組は産業報国会への転落を早めている。郵政民営化がその頂点から崩壊しているこの現実こそ、わが11月集会派を先頭に、全逓労働者が郵政民営化絶対反対を不屈に掲げて闘ってきた結果だ。郵政民営化粉砕の闘いは、まさにこれからである。
 「郵政民営化の見直し」とは、4大産別全体がそうであるように、民営化・労組破壊への労働者の怒りの決起を恐れ、その圧殺のためにガタガタになった労働者支配を立て直そうとする策動である。昨年末の銀座局内の郵政労働者の事故死は、民営化が郵政職場を安全破壊と極限的な労働強化の場に変えている現実を衝撃的に突き出している。それはまた、体制内労組幹部の裏切りを満天下に暴いた。国鉄の反合・運転保安闘争路線を、郵政を始め4大産別の全職場において貫徹しよう。
 郵政民営化は、労働条件の破壊とともにすさまじい勢いで非正規雇用を激増させている。正規・非正規の分断を粉砕して団結し、郵政民営化絶対反対で職場から決然と決起するならば、日帝の屋台骨を吹き飛ばす全逓労働運動の壮大な発展と、わが全逓戦線の主流派への飛躍はまったく可能である。その決定的チャンスが到来している。

 日教組本部の打倒を

 教労戦線では、教育の民営化粉砕への労働者、学生の総決起が全世界で陸続と巻き起こっている。この怒濤(どとう)のような怒りの反乱は、日本の教育労働者をも必ずつかむ。
 教育の民営化は道州制攻撃と一体となって、教育労働者への大量首切り、非正規職化攻撃として襲いかかっている。特に民主党・連合政権のもとでの教員免許法改悪と道州制導入に沿った教育委員会制度廃止の攻撃は、まさに戦争・改憲、民営化・労組破壊を連合・日教組を動員して推し進めようということである。これに対決する今春の「日の丸・君が代」不起立闘争は、連合・日教組の輿石を支配権力に取り込んだ民主党政権の最弱点を突く闘いとなる。
 職場からの「日の丸・君が代」不起立闘争を、教育の民営化阻止の闘いとして総決起しよう。日教組本部を打倒し、青年労働者を軸にした日教組の階級的団結を復権しよう。教育労働者こそが動労千葉労働運動に最もよく学び、国鉄決戦の勝利を自らの闘いとして位置づけ、職場権力の獲得に果敢に打って出よう。

 (4)全産別・全職場から春季ゼネストへ進撃しよう

 戦後革命期以来の革命的激動情勢への突入のもとで、10春闘はかつてない大決戦となっている。いち早くベアを放棄した連合を絶好の餌食にして、全国の職場で民主党・連合政権打倒、大失業・大幅賃下げと社会保障解体攻撃粉砕へ総力決起していこう。
 2010年の決戦は、何よりも2000万青年労働者の獲得をめぐる攻防をますます激化させている。その最大の火点は4大産別決戦である。労働組合をめぐる死闘の最激突点は、青年労働者の組織化にこそある。1000万失業者が街頭にあふれ出る時代を迎えた今こそ、青年労働者を組織し、組織しぬく勝負の時が訪れている。
 この闘いは、プロレタリア革命を否定し資本主義の救済を叫ぶあらゆる勢力との大党派闘争である。マルクス主義を完全解体して今や「ルールある資本主義の確立」を叫ぶ日本共産党スターリン主義を始め、労働者を「救済の対象」としか見ない一切の思想と闘って、労働者自己解放の闘いと団結を現場から復権させよう。4大産別を先頭に、医療・福祉、合同一般労組、金属、電機、交通運輸など民間大単産や中小での闘いを、この立場から強力に発展させていこう。全国労組交流センターの強化・発展をかちとろう。
 動労千葉労働運動を全労働者の中へ持ち込む武器として、物販闘争を闘おう。さらに労働者派遣法撤廃・非正規職撤廃を掲げて闘い、膨大な非正規労働者、未組織労働者、失業者の決起をつくり出そう。
 これら一切を、当面する2・13国鉄闘争、3・20国際反戦闘争への全国総決起として集約し、10春闘の巨大なゼネスト的爆発をかちとろう。

 (5)労働者階級の力で三里塚農地死守、沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒へ

 2010年の決戦は、民主党・連合政権打倒の一大政治決戦である。その打倒は、日帝の階級支配の全面崩壊とプロレタリア革命への道を一直線に切り開く。国鉄決戦の歴史的勝利を基軸とする4大産別決戦の爆発はその突破口であり最大の戦場だ。これと並んで、沖縄闘争と三里塚闘争の爆発が今や、日本革命をたぐり寄せる決定的位置をもっている。

 沖縄は革命の火薬庫

 労働者階級の闘いで今こそ米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒へ進撃しよう。沖縄普天間基地移転問題こそ、民主党・連合政権の超反動的本質とともにその破綻性・脆弱性を暴くものである。まさに小沢・鳩山政権は、普天間問題を頂点とする日米安保同盟の矛盾と危機、さらには東アジア共同体構想をめぐる米帝との争闘戦の激烈化の中で、帝国主義の「最弱の環」の現実を突きつけられている。
 その根底にあるのは、沖縄労働者を先頭とする労働者階級の怒りの噴出である。戦後自民党支配の崩壊は、日帝による沖縄闘争圧殺の攻撃をその土台から覆し、米軍基地撤去を求める沖縄の島ぐるみ的な怒りを全面的に解き放った。民主党・連合政権の登場は、今新たに始まった沖縄プロレタリアートの根底的な決起を圧殺することなど断じてできないばかりか、逆に怒りの火に油を注ぐものでしかない。
 追い詰められた民主党政権の絶望的凶暴化は不可避である。これとの激突は必ずや、「基地の島」の固定化を狙う道州制攻撃粉砕への決起、何よりも基地労働者を先頭とする沖縄の労働者の一大決起を巻き起こす。本土と沖縄の労働者階級の分断を打ち破って、日米安保を粉砕し、日帝打倒へと上りつめていく巨大な闘いに発展する。沖縄闘争は今や、階級的労働運動の前進のもとで、まさに日本革命の火薬庫としてどこまでも発展していくのだ。
 10年を沖縄闘争の年として闘い抜こう。3・20国際反戦の中央闘争、5・15沖縄闘争の大爆発をかちとろう。

 三里塚決戦の勝利へ

 三里塚闘争も10年、最大最高の決戦局面を迎えている。空港問題は、日帝の「東アジア共同体」構想にとって最大の弱点だ。「羽田のハブ空港化」という前原発言に始まる日帝の空港・航空政策の大再編は、44年にわたる三里塚闘争が日帝をいかに追い詰め、そののど元を締め上げているかを示している。今や日帝はその突破に死活をかけ、民主党・連合政権のもとで三里塚闘争解体の策動を必死に強めている。
 だが、自民党政権が44年かけてついに圧殺できなかった三里塚反対同盟農民の不屈の存在と闘いに、民主党・連合政権が太刀打ちできるわけがない。昨年11・1労働者集会において三里塚闘争が大きくそびえ立ち、労農連帯の不動の確立と発展がかちとられたことは、日帝のあらゆる三里塚圧殺攻撃を根底から打ち破る力を獲得した。とりわけ労働者国際連帯の力とその発展が、労農同盟の発展をも切り開き、三里塚闘争の新たな前進を生み出す原動力となっている。
 大恐慌・大失業をプロレタリア革命に転化していく攻防の帰趨は、労農同盟の発展にかかっている。空港絶対反対・農地死守・一切の話し合い拒否・労農連帯の原則をさらに高々と掲げ、2・25天神峰現闘本部裁判を始めとする一切の攻防を全力で闘い、勝利し抜いて、3・20反戦大闘争—3・28三里塚現地総決起集会へ進撃しよう。青年労働者・学生の三里塚現地への大結集運動をつくり出し、市東孝雄さんへの農地強奪攻撃を労農同盟の力で爆砕して、三里塚闘争の歴史的勝利を切り開こう。

 (6)教育の民営化粉砕! 全国学生ストへ前進しよう

 新自由主義大学、監獄大学の象徴である法政大学での4年に及ぶ不撓(ふとう)不屈の闘いの中から生み出された、「『教育の民営化』と闘い、大学、教育、未来を取り戻そう!」のスローガンは、今や、全世界の学生の決起を牽引している。世界にとどろく日本の全学連運動がついに、アメリカ、韓国、ドイツ—欧州の先進的学生たちとの生きた交流、連帯、団結をつくり出した。法大決戦は、大恐慌下の世界の学生運動に魂を吹き込み、「教育の民営化粉砕」のゼネスト情勢を成熟させている。
 とりわけ日本の地でも、学生自治会の革命的復権、自治寮死守、サークル活動の自主的創造的奪還の闘いが、全国で新たな息吹をもって全面的に開始されている。いよいよ2010年、全世界の学生と団結し、その司令塔として、300万学生の「教育の民営化粉砕」ストライキへと打って出よう。
 大失業攻撃のもとでの生存をかけた怒りを解き放とうとしている青年労働者と固く団結した、大衆的学生ストライキの機は熟している。それは、戦後の戦闘的学生運動の連綿とした闘いの歴史を引き継ぐと同時に、資本主義・帝国主義打倒の革命に直結している。その巨大な扉を押し開く鍵は、学生運動の革命的指導部の、歴史を塗り替える登場にある。
 暴処法弾圧を打ち破り、法大闘争の不動の勝利を握りしめつつある8学生の存在こそ、「大恐慌を革命へ」「教育の民営化粉砕」の比類ない指導部である。今こそその力を全面的に発揮する時だ。織田陽介全学連委員長、坂野陽平全学連委員長代行を先頭にして、300万学生ストライキを突破口に、全世界の学生・労働者とともにプロレタリア革命の大道を切り開こう。

 (7)裁判員制度廃止・改憲阻止の大運動を発展させよう

 裁判員制度廃止の大運動の発展は、2010年の闘いの重要課題だ。裁判員裁判はすでに開始と同時にその反人民的正体をさらけ出し、大衆の怒りと新たな決起を呼び起こしている。裁判員制度は改憲攻撃の一環である「司法改革」攻撃の中心であり、道州制と連結し、日本を戦争国家・警察国家につくり変える攻撃だ。これを粉砕する闘いは「攻めの改憲阻止闘争」である。
 日本共産党を始めとする諸党派はもはや「9条改憲阻止」の旗すら投げ捨て、裁判員制度推進と日弁連の権力翼賛機関化の道を走っている。怒りを込めて徹底粉砕し、裁判員制度廃止・改憲阻止の闘いを全社会をまっ二つに割る大闘争へと押し上げよう。百万人署名運動はその最先頭に立とう。

 (8)星野奪還・再審勝利へ

 獄中35年の星野文昭同志を奪還する闘いは、昨年の第2次再審請求提出を受けて新たな段階に突入した。27点の新証拠は、権力によるデッチあげを完全に暴き、星野同志の無実を明らかにしている。この再審請求の内容をあらゆる職場・地域・学園に持ち込み、とりわけ労働組合の中に大胆に分け入って、再審勝利への全国的大運動をつくり出そう。
 70年安保・沖縄闘争を最先頭で闘った星野同志を日帝が今なお獄中に閉じ込め続けていることは、沖縄闘争と革命運動への圧殺攻撃そのものだ。これを打ち破ることは全労働者階級人民の死活のかかった課題である。労働者の階級的団結の力をもって、星野同志実力奪還への道をこじ開けよう。

 (9)全戦線での総決起を

 帝国主義のもとでの社会的差別・抑圧と闘う全戦線の闘いは、諸階級・諸階層人民の闘う結集軸である。プロレタリア革命への階級的団結を拡大していく水路である。階級的労働運動路線のもとでの諸戦線の闘いの前進は、プロレタリア独裁の樹立を準備し推進する闘いだ。帝国主義による民族・国籍・国境の分断を打ち破り、国際的団結を取り戻す闘いである。2010年決戦の中で、7月テーゼのもとで新たに開始された全戦線の闘いを思い切って発展させよう。
 大恐慌・大失業と戦争の進展は、すべての戦線で「資本主義の打倒か救済か」「プロレタリア革命か帝国主義戦争翼賛か」という非和解の分岐を生んでいる。プロレタリア革命こそが戦争を阻止し、一切の搾取と抑圧からの解放をかちとるただ一つの道である。
 部落差別や在日・滞日人民への民族抑圧を始めとした日帝による差別・抑圧攻撃の激化は、労働者階級の分断と団結破壊にその最大の狙いと核心がある。この分断は、資本・権力との絶対非和解の闘いを貫く中でこそ打ち破られる。
 そこで闘いとられる階級的団結の回復は、まさに人間としての共同性を実力で奪い返し、全社会を変革していく労働者階級の巨大な力を一挙に解き放つものとなる。09年の西郡住宅闘争や11月集会で闘いとられた団結は、それを感動的に実証した。
 血債主義・糾弾主義を完全打倒し、国鉄決戦を始めとする階級的労働運動の大前進と一体で、入管闘争、部落解放闘争、障害者解放闘争、女性解放闘争、被爆者解放闘争などの力強い発展をかちとろう。

 (10)反軍闘争の革命的前進を

 革命情勢の急速な成熟は、軍服を着た労働者である兵士の獲得を革命党の不可欠の戦略課題としている。帝国主義による不正義の侵略戦争への動員は今日、米軍内で続出する隊内反乱が示すように、帝国主義軍隊をその内部から崩壊させつつある。自衛隊兵士の新たな隊内決起の開始は不可避である。
 反軍闘争の任務は、この隊内反乱を、労働者階級のゼネストと結合した帝国主義軍隊解体・武装蜂起の勝利をめざす目的意識的闘いに転化していくことにある。職場生産点での階級的労働運動の前進と地区党建設の前進を一切の土台に、反軍闘争の革命的前進を切り開こう。

 〔Ⅴ〕 労働者階級の中に今こそ革命に勝利する巨大な党の建設を

 (1)党建設と階級的労働運動の一体的前進をめざそう

 09年の闘いが切り開いた地平の上に、巨大な労働者党の建設へ目的意識性をもって踏み出す時が来ている。革命への情熱は、何よりも組織建設への欲求として発現されなくてはならない。問われている核心問題は「組織、組織、また組織」の大運動、すなわち〈機関紙拡大×職場細胞建設×動労千葉型労働運動と労働組合建設>の通年的実践を、革共同建設の新段階としてやり抜くことにある。
 労働者自己解放とは、職場細胞と地区党が機関紙を拡大し、職場生産点での労働者階級の階級的闘いと動労千葉型労働組合を全労働者の先頭に立ってつくり出していく実践にこそある。
 そして大恐慌が深まり、革命情勢が成熟している中で死活的に問われていることは、2000万、6000万の労働者のただ中に、階級に根を張った、階級自身による巨大な革命党を全力で建設していくことである。
 この観点から、当面する党建設の死活的課題を明らかにしていこう。

 3全総路線の継承を

 第一に、半世紀を超える革共同史の中に、マルクス主義・レーニン主義を継承・発展させ、21世紀革命の勝利を開く党建設論が確立され内包されている。この革共同の歴史的蓄積と実践を全同志があらためて継承し、全面的に発展させて闘うことである。
 1962年の3全総は「戦闘的労働運動の防衛と創造」「地区党建設」「統一戦線」を提起し、スターリン主義をのりこえ、黒田=カクマルを打倒し、革命的労働者党の創成に踏み出すものとしてあった。その骨格は、労働運動における体制内派との分岐・分裂を意識的・徹底的に推進するために、社会党や日本共産党などの体制内党派から完全に独立した強固な革命党を建設することにあった。
 ここで重要なのは、地区党建設の課題をレーニン主義的党建設の核心問題として、革命的左翼の中で初めて正面から提起したことである。すなわち革命党建設を、労働運動や学生運動内の革命的フラクションの単なる集合体としての党ではなく、「プロレタリア独裁を準備する党」という観点に立ちきった党建設として明確にしたのである。
 さらに3全総は、地区党建設の中心は職場細胞の建設にあることを、熱烈な討論をとおして鮮明にした。具体的には、「わが同盟が確固とした党組織を、経営細胞を基礎に構築することなしには、革命的共産主義運動の飛躍的前進がありえない」「わが同盟の創造的組織形態である産別労働者委員会の強化・拡大とともに、すでに確立されている細胞を拠点に、工場・経営細胞建設をおしすすめて、各産業、経営の細胞を包括した地区党をつくりだし、その地区にどれほど確固として根をはらせうるかという問題に直面している」(3全総宣言)と確認し、細胞建設を環とする地区党建設に一丸となって突入するものとしてあった。
 そして、これが当時の革共同やマル青労同に結集している同志たち自らの魂の欲求として打ち出され、実践されていったのだ。この3全総路線は以降、70年闘争を始めとする幾多の階級闘争の試練と苦難をのりこえ、歴史の検証を経て、『本多延嘉著作選』『清水丈夫選集』での党建設論の提起に発展させられ、ついには階級的労働運動路線と綱領草案へと導いたのである。

 『資本論』を武器に

 第二に、綱領草案で提起した「わが党の目的」「革命情勢の成熟」「革命の核心問題」「21世紀革命の課題」の内容が、党と労働組合の建設の相互一体的な爆発的前進に転化していく環は、『共産党宣言』と『資本論』の大学習運動にある。とりわけ『資本論』を学者の書斎から労働者階級の手に奪い返し、マルクス主義の最高の武器として駆使して闘うことである。
 『資本論』は単に、資本主義社会を経済学的に分析した書物ではない。それは『共産党宣言』と一体の「革命の書」である。それは、資本による搾取の仕組みを徹底的に暴き、資本主義社会が資本の無限の価値増殖運動を本質とする歴史的に形成された一社会であると同時に、その転覆と共産主義社会建設の物質的諸条件が現に生み出されていることを科学的に明らかにした。そのことによって、プロレタリアートの歴史的使命を明確にし、プロレタリア革命運動の思想的・理論的支柱を打ち立てたのである。
 プロレタリア革命とは、社会の真の主人公でありながら、資本主義社会においては人間ではなく労働力商品、資本の賃金奴隷にさせられている労働者階級が、資本家の支配を打ち倒し、ブルジョア国家権力を粉砕してプロレタリア独裁を樹立し、資本家階級の私有財産となっている社会的生産手段のすべてを奪い返して、団結した労働者の手で全社会を再組織することである。綱領草案が提起した労働者階級自己解放闘争のこの内実を、『宣言』『資本論』の学習をとおして一層明確にしていこう。新訳されたモスト『資本と労働』をその手引きとして活用しよう。

 目的意識性と柔軟性

 第三に、綱領草案は、「党は、労働者階級の一部であり、その階級意識を最も鋭く体現する最高の団結形態であり、最も鍛え抜かれた階級の前衛である」と規定し、それは今日的には闘う労働組合を甦らせることと一体でかちとられることを明確にした。この点について、レーニンの党組織論に学ぶことが重要である。
 レーニンは、党と革命運動の結節環的な飛躍点において、その勝敗を分かつ死活的な実践として党組織の建設と拡大の大運動を提唱し、それに大々的に挑戦した。1905年革命への闘いの過程と渦中、12年プラハ協議会路線とその実践、17年ロシア革命の大激動期(4月テーゼから10月革命、内戦期、NEP期の闘い)は、同時にすさまじい組織拡大運動そのものだった。
 それは『なにをなすべきか?』に始まり、『共産主義における左翼空論主義』とコミンテルン3回大会『共産党の建設、その活動の方法と内容についてのテーゼ』に至る豊かな提起と実践としてあった。レーニンの党組織論は、党と労働組合の基本思想の確立を踏まえ、硬直した原則だけを教条的に振り回すあり方を排して、徹底的に党と労働組合に階級的根拠をおいて提起され、かつ実践されたのである。
 その上でやはり、レーニン党組織論の到達点、骨格と核心は、『共産主義における左翼空論主義』にある。それは革共同自身が半世紀にわたる苦闘をとおして実践的に切り開いてきた今日の到達点でもある。
 「ボリシェヴィズムは、1903年にマルクス主義理論のきわめて強固な土台のうえに生まれた。……ロシアは、ただ一つ正しい革命理論であるマルクス主義を、未曽有のくるしみと犠牲、比類ない革命的英雄精神、信じられないほどの根気とひたむきな探求、学習、実践上による試練、失望、点検、ヨーロッパの経験との比較の半世紀の歴史によって、真にくるしんでたたかいとったのである」(レーニン全集第31巻、10㌻)
 マルクス主義を苦しみながら実践的に闘いとり、鍛え上げたことがレーニン党組織論に脈打っている。だからこそレーニンは、権力奪取への一斉蜂起—革命に一切を従属させる「革命党の鉄の規律」についても、それは教条ではなく、正しい理論と結合し、また真に大衆的で革命的な運動の実践と密接に結びついて初めて、最後的につくり上げられるのだと強調している。ここにレーニン党組織論の革命への目的意識性と集中性、かつ柔軟性と自己解放性がある。
 重要なことは、この目的意識性と柔軟性はどこで統一されるのかということだ。それは訓練し鍛錬された階級の指導部においてである。レーニンはこの観点から、「指導者—党—階級—大衆」の関係と、労働組合の絶大な意義を明確にしている。どういう党をめざすのかという切迫するテーマと、労働組合に依拠し労働組合をとおして「階級と大衆」に結びつくことは不可分一体である。それはロシア革命の勝利に至る過程でも、プロレタリア独裁の樹立後も、過渡期社会の建設においても、レーニンの中に絶え間なく貫かれていた。
 こうしたレーニンの地をはうような闘いを破壊したのがスターリン主義であり、党組織論も形式主義的、官僚主義的に変質させられ、労働者階級の敵対物、疎外物に転化した。革共同の創成と今日に至る闘いは、ここを革命的に突破したのだ。党と労働組合、党と階級的労働運動の一体的確立。ここに革命勝利の核心があり、国際連帯の求心力もある。ここで突破し、50年を超える歴史のすべてをかけて、時代の要請に真っ向から応えよう。

 (2)機関紙活動を一切の軸に据えて大躍進をかちとろう

 21世紀革命に勝利する党建設の当面する最重要課題について確認したい。
 第一に、一切の突破口は機関紙・誌活動だ。マルクス主義と綱領草案で労働運動の実践を日常不断にやり抜き、機関紙・誌活動を党活動の核心中の核心に据え、工場・経営と地域に網の目のように張り巡らされた機関紙配布網を建設すること。この組織的な力をつくり上げることが党建設の基軸であり、1万人結集への壁を突破する道である。この機関紙・誌活動を核心に〈党活動の3原則>の闘いを確立・再確立し、党の大躍進を開こう。
 そもそも3全総以来、革共同にとって機関紙・誌活動は決定的位置をもっていた。財政闘争の革命的確立も、機関紙活動の推進・発展と一体でかちとられる。しかし血債主義・糾弾主義と連合党的後退が、5月テーゼ以降も機関紙活動の停滞を生んだ。今こそマルクス主義と階級的労働運動路線でこの停滞を打ち破り、巨大な組織を建設する時だ。
 第二に、帝国主義権力を打倒しプロレタリア世界革命をやり抜く革命党は、労働者階級に圧倒的に根ざした非合法・非公然の党である。レーニンも革命勝利の核心は「プロレタリアートの無条件の中央集権と最も厳格な規律」にあると繰り返し強調している。党と階級の英知と力を集中し、最高のエネルギーを注ぎ込んで、あらゆる困難を解決し、非合法・非公然の不抜の党を建設しよう。党が労働者階級の無限の力と結合する時、不可能なことは何もない。
 第三に、権力に対する完黙・非転向こそ革命党の生命線である。完黙・非転向の闘いこそが国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決で、「暴処法」と「共謀」を粉砕する巨大な勝利を開いた。法大5・28暴行デッチあげ弾圧裁判で無罪判決をかちとった。この感動的な地平を発展させ、獄中35年の無実の星野文昭同志を始め、すべての獄中同志を絶対に奪還しよう。超長期の指名手配攻撃と闘う同志に連帯し、ともに闘おう。権力の不当なデッチあげ弾圧と闘うすべての同志と団結し、革命勝利をともに切り開こう。
 さらに革命軍の精鋭的強化の闘いを貫き前進しよう。
 第四に、党建設と革命勝利の最大の原動力は青年労働者と学生だ。すべての闘う青年労働者と学生は革共同に結集し、世界革命の先頭に立とう。マル青労同・マル学同の各1000人組織建設こそ革命と党建設の基軸であり最先端だ。とりわけこの2010年決戦でマル青労同の黄金時代を開き、21世紀革命をたぐり寄せよう。