2010年1月18日

1・22決起集会を跳躍点に2・13へ

週刊『前進』06頁(2423号2面1)(2010/01/18)

ライフサイクル配転粉砕し検修・構内外注化絶対阻止を
 1・22決起集会を跳躍点に2・13へ

 動労千葉など動労総連合4組合と動労千葉を支援する会が主催する2・13全国総決起集会は、国鉄1047名の解雇撤回をかちとり、JR東日本の検修・構内業務全面外注化を阻止する決戦だ。これに先立ち動労千葉は、「ライフサイクル配転・検修構内外注化阻止」を掲げ、1月22日、千葉市民会館で総決起集会を開く。民主党・連合政権は、1047名闘争の最後的な圧殺策動を開始した。2010年冒頭から国鉄決戦は激しく火を噴き始めた。1・22から2・13へ総力で闘おう。

 スト態勢構えた動労千葉

 JR東日本は2月1日、第3次のライフサイクル配転と、動労千葉幕張支部の役員を幕張車両センター本区から転出させる強制配転の攻撃をたくらんでいる。
 1月下旬には、強制配転の事前通知が予想される。動労千葉は、ストライキも辞さずこれと対決する構えを固めた。
 JR東日本が08年以来強行してきた「ライフサイクル深度化」の攻撃は、40歳以下の運転士を駅業務に強制配転するというものだ。この間、JR東日本は、駅に非正規職の契約社員を大量に導入する一方、列車の運行にかかわる駅の輸送職の育成をとことん怠ってきた。その矛盾を運転士の駅への強制配転によってのりきるとともに、非正規職化・低賃金化をさらに推し進めようとするものが「ライフサイクル深度化」の攻撃だ。
 すでにJR東日本は、過去2回にわたりライフサイクル配転を強行してきた。その先兵こそJR総連・東労組カクマルだ。彼らは、資本との結託体制をなんとしても維持するために、傘下組合員にライフサイクル配転を強要し続けてきた。他方、動労千葉はこれに敢然と立ち向かい、ストを構えて組合員に対するライフサイクル発令を阻んできた。
 ライフサイクル発令の対象となるのは平成採の青年労働者だ。JR資本や、それと結託した東労組カクマルに激しい怒りを燃やし、人生をかけて動労千葉への結集を選択した青年が、この攻撃の矢面に立たされている。
 この攻撃を粉砕する闘いは、文字どおり動労千葉の存亡をかけた組織攻防戦にほかならない。
 幕張支部役員に対する強制配転の策動は、検修・構内業務の全面外注化攻撃そのものだ。
 昨年、JR東日本は動労千葉幕張支部の副支部長と書記長を幕張車両センター本区から強制的に転出させた。さらにJRは、検修業務の根幹をなす交番検査から動労千葉の組合員を排除する攻撃を続けている。
 動労千葉は、幕張支部を先頭に、01年以来9年間、検修・構内業務の外注化を阻んできた。JRは、この力関係を一挙に逆転するために、支部役員の強制配転で動労千葉の団結を解体しようと策しているのだ。
 だがそれは、動労千葉の総力を挙げた反撃を引き起こすだけだ。

 団結して闘い勝利開こう

 1・22を跳躍台に2・13の5千人結集へ攻め上ろう。
 JRの検修・構内業務外注化を絶対阻止する闘いには、労働者階級全体の命運がかかっている。
 JR東日本は、外注化の実施日を4月1日としている。だが、資本の思惑どおりに事態が進むことなど絶対にない。
 JR資本は、動労千葉・動労水戸−動労総連合を解体するために、その拠点職場に狙いを定めてこの攻撃を仕掛けてきた。だが、そこにこの攻撃の絶対的な矛盾がある。そもそも、検修部門の丸投げ外注化など、労働組合の抵抗が一切ないことを前提にしない限り絶対に成り立たない。
 国鉄分割・民営化以来、JR資本は激烈な攻撃を繰り出しながらも、動労千葉−動労総連合を解体することができなかった。これを反動的に突破するために、検修・構内業務の外注化に着手したこと自体に、JR体制の破産が現れている。
 運転士登用差別をめぐる動労水戸の闘いは、労働組合が不抜の団結を固めて闘えば、資本はなすすべもなくなることを実証した。国労5・27臨大闘争弾圧においても、権力は暴処法を適用できないところに追い込まれた。労働者は、団結して闘えば勝てるのだ。
 外注化阻止の決戦は、国鉄分割・民営化に革命的決着をつける闘いだ。
 JR東日本は、01年以来、保線や電力、信号通信など設備部門の外注化を強行してきた。その結果、下請け労働者の労災死、レール破断の続発、給電システムの崩壊、相次ぐ信号トラブルなど、安全はとことん損なわれた。これに加え、車両の検修業務が外注化されたら、安全は最後的に崩壊する。第2、第3の尼崎事故は不可避だ。
 動労千葉は、一貫して反合・運転保安闘争路線のもとに闘ってきた。それは、資本が強行する合理化攻撃に対し、絶対反対を貫いて労働者の階級的団結を固め、職場の支配権を打ち立てていく闘いだ。安全は資本にとっても否定できないが、資本は利潤追求のために必ず安全を破壊する合理化を強行する。動労千葉の反合・運転保安闘争路線は、72年の船橋事故に際して、「事故の責任の一切は当局にある」と言い切って、労働者への事故責任の転嫁と徹底的に闘いぬく中で確立された。
 この反合・運転保安闘争こそ、国鉄分割・民営化と対決する力をつくり出してきたのである。
 こうした闘いは、労働者階級にとって普遍的な意味を持つ。今日の大恐慌のただ中で、労働者はすさまじい大失業と非正規職化の攻撃にさらされている。まともな教育もなされずに低賃金・重労働を強制され、少しでもミスをしたり事故を起こせば、解雇や減給の恫喝にさらされる。
 こんな現実を生み出したのは、資本の分社化・外注化、非正規職化の攻撃をことごとく容認してきた体制内労働運動だ。
 JRの検修外注化を阻止する決戦は、全産別の労働者の怒りを集約し、その根底的な決起を引き出す闘いなのである。

 民主党政権打倒の最先端

 JR検修外注化阻止決戦は、民主党・連合政権打倒の最先端の闘いだ。
 民主党・連合政権は、525人の社会保険庁労働者を分限免職にして社保庁解体を強行した。彼らはさらに、日航1万6千人の首切りと年金大幅削減に突き進んでいる。これらの攻撃が、360万人公務員労働者の首を切る道州制へと集約されることも明白だ。
 だが、分限免職された社保庁労働者の中から、絶対非和解の解雇撤回闘争が巻き起こっている。
 JR外注化阻止の決戦を闘いぬく中で、階級的労働運動を復権させるのだ。それは、連合を支柱にしなければ成り立たない民主党政権打倒へと直結する階級決戦だ。
 1047名闘争もかつてない決戦を迎えた。民主党・連合政権による1047名闘争圧殺の策動に呼応する4者4団体幹部の裏切りを粉砕し、動労千葉派こそが勝利の展望を実践的に示さなければならない。1047名闘争の勝利は、JR資本と闘ってこそかちとられる。外注化阻止の決戦は、1047名闘争の勝利をこじ開ける闘いだ。
 検修外注化絶対阻止の激烈な攻防を貫き、平成採の青年労働者を組織してJR体制を打倒しよう。労働者の壮大な決起をつくり出し、春季ゼネストに攻め上ろう。その成否の一切は2・13大結集にかかっている。