2010年1月25日

大阪「取り戻す会」の決意 再審パンフ武器に労組の中へ

週刊『前進』06頁(2424号6面2)(2009/01/25)

第2次再審勝利へ
 大阪「取り戻す会」の決意
 再審パンフ武器に労組の中へ
 政治裁判覆し星野さん取り戻す
 大阪・星野文昭さんを取り戻す会 南谷哲夫

 今年、私が星野闘争を闘うにあたって、闘いの指針とするものがあります。それは昨年11月星野全国集会での星野暁子さんの発言です。特に取り出すとしたら、次の部分です。
 「星野文昭の獄中35年、そして星野文昭と共に生きた23年は、沖縄の闘い、分割・民営化と闘う動労千葉、国鉄闘争団の闘い、三里塚の闘い、学生の闘い、日本の階級闘争全体の闘いと本質的に共にあり、一体の闘いとして闘ってきたものです。救援運動として、市民運動として共に担って下さった方たちに、支えられてきた歩みとしてもあります。労働運動を軸に、労働運動と市民運動の結合した力で政治裁判を覆し、星野文昭を皆さんと共に取り戻したい」

 「会」結成の意義

 昨年、「大阪・星野文昭さんを取り戻す会」結成を5月21日に行いました。この結成は大きな内容を持っていました。それは、権力への転向集団=塩川派による関西での星野闘争の単なる冤罪事件化、仮釈放の路線化による星野さんの闘いの否定、星野闘争への卑劣な妨害と解体策動を、断固粉砕するものとしてありました。
 「リーマンショック」からの世界大恐慌への突入、時代の大転換において1年経たずして、日本労働者階級は半世紀も続いた自民党政権を打倒しました。その後に現れた民主党・連合政権=鳩山政権は、日本帝国主義の最末期の、文字どおり体制崩壊の危機の上に立つ脆弱(ぜいじゃく)な政権です。
 また民主党・連合政権は、日本帝国主義の矛盾・危機を、徹底して労働者・人民に転嫁してくる凶暴な政権だと思います。一言で言えば、戦争・改憲と労働者大量解雇攻撃を推進します。そこにおいて、連合という組織を徹底して使います。公務員360万人いったん全員解雇攻撃=道州制攻撃の始まりと社保庁解体・日本年金機構設立攻撃は、そのことをはっきりと示しています。
 何よりも、国鉄1047名解雇撤回闘争を基軸とする国鉄闘争の解体攻撃に、民主党・連合政権が乗り出して来ることは、不可避です。これに対し、JR東日本による検修全面外注化を阻止し1047名解雇撤回闘争の爆発をかちとる闘いに、私は立ち上がろうと思います。星野暁子さんも発言されているように、分割・民営化と闘う動労千葉、国鉄闘争団の闘いは不屈に闘われていて、闘いの決着はいまだついていません。万余の労働者の決起をかちとり、民主党・連合政権もその中で打倒し、労働者の側から決着をつけよう。
 このような70年安保・沖縄闘争を上回る労働者・人民の決起の中に、鮮烈に星野奪還の旗を翻らすことを、私は決意します。その闘いの第一弾としてある、動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎などが呼びかける、2・13「大失業に立ち向かい、労働運動の反転攻勢へ」全国労働者総決起集会の成功へ、全力で闘う決意です。

 学習会が出発点

 同時に、12月関西労組交流センター総会と一体で行った「第2次再審学習会」を出発点にし、再審パンフを武器に、労組に星野闘争を持ち込み、新10万人署名を集めていきます。その闘いは労組・地域での再審学習会の取り組みと一体です。
 2010年、ともに星野第2次再審闘争の大高揚をかちとり、再審無罪、釈放へ全力で闘いましょう。