2010年2月 1日

検修全面外注化阻止! 1047名解雇撤回! 2・13JR東本社に大デモを 普天間基地は即時全面閉鎖だ 国鉄—三里塚・沖縄—法大決戦の爆発で小沢・鳩山政権を倒そう

週刊『前進』08頁(2425号1面1)(2010/02/01)

検修全面外注化阻止! 1047名解雇撤回!
 2・13JR東本社に大デモを
 普天間基地は即時全面閉鎖だ
 国鉄—三里塚・沖縄—法大決戦の爆発で小沢・鳩山政権を倒そう

 2月1日〜2日、動労千葉は「検修・構内外注化・館山派出廃止絶対反対! ライフサイクル撤廃! 滝君・小沢君への不当配転許すな!」を掲げ、怒りの48時間ストライキに立ち上がる。滝組合員に対するライフサイクルでの津田沼駅への強制配転、幕張支部の小沢副支部長に対する千葉派出への強制配転は絶対に許せない! JR検修全面外注化を粉砕し、平成採の青年労働者を獲得し、JR体制打倒に攻め上る決戦の火ぶたが切られた。動労千葉のスト決起に続き、2・13全国労働者総決起集会5000人の大結集をかちとり、10春闘の爆発で国鉄決戦の勝利と民主党・連合政権打倒をかちとろう。

 分裂と対立深める支配階級

 世界大恐慌はいよいよ激化し、ドル大暴落と帝国主義戦後世界体制の崩壊へと突き進んでいる。すでに大恐慌は大失業の増大と戦争の激化をもたらし、革命的情勢を成熟させつつある。この中で米帝オバマは一般教書演説で「輸出倍増」「雇用創出」を前面に立て、国益追求と保護主義に突っ走ろうとしている。
 崩壊した自民党に代わって登場した民主党・連合政権もガタガタだ。小沢金権問題で危機に立つ民主党・連合政権が、日米争闘戦の激化と日帝支配階級の分裂・対立・死闘の中で、自民党以上に戦争と改憲、民営化と労組破壊を凶暴に進める政権であることが完全にあらわになっている。
 社会保険庁の正規・非正規労働者2万人の首切り強行、経営破綻したJALの労働者1万5700人の首切りと企業年金の半額化の強制をみよ。1月24日の名護市長選挙での辺野古新基地建設反対派の当選に対しては、官房長官・平野は「地元の合意がなくとも法律的にやれる」と、あくまで辺野古への新基地建設を強行する意志をむき出しにしている。
 1月19日に出された経労委報告は、政府はもっと企業にカネを回せという盗っ人たけだけしい要求とともに、ベアゼロどころか定昇制度解体、扶養手当・家族手当の廃止をもってむき出しの賃下げを呼号している。
 こうした日帝国家権力・資本の攻撃に真っ先にさらされ、職場を奪われ未来を奪われた2000万青年労働者に、激しい怒りが渦巻いている。
 ライフサイクル粉砕、検修全面外注化阻止、1047名解雇撤回の国鉄決戦は、仲間を求め、団結を求め、闘いを求める平成採を先頭とする青年労働者が、階級的労働組合と労働者党に結集し、この大動乱の主導権を握り、一個のプロレタリア権力として公然と躍り出る壮大な闘いである。連合という労働組合の既成指導部を政権中枢に深々と取り込み、その力に依拠して労働者階級の怒りの決起を抑え込む以外に支配を継続する手段を持たないのが現在の日帝だ。これこそ日帝の弱点だ。ここを攻めて攻めまくり、青年労働者を先頭に労働組合をめぐる死闘に徹底的に勝ち抜き、民主党・連合政権打倒へ一気呵成(いっきかせい)に突き進もう。
 動労千葉の48時間スト突入はその先陣を切るものだ。1月23日の教研集会では、民主党政権の支柱となることを宣言した日教組本部に対し、打倒を呼びかける現場組合員の怒りの決起がたたきつけられた。
 動労千葉など国鉄闘争を闘う5団体が呼びかける2・13全国労働者集会への5000人決起を何としてもかちとり、11月集会派が全階級情勢を揺るがす闘いに突入しよう。2月13日、東京・代々木公園に総結集し、JR東日本本社包囲の大デモに立とう。

 9割非正規化攻撃うち破れ

 検修業務全面外注化阻止の闘いは、第一に、動労千葉、動労水戸の拠点である幕張車両センター、勝田車両センターなどの職場丸ごとの廃止、団結解体攻撃への死活的総反撃を突破口に、JR体制打倒、民主党・連合政権打倒へと攻め上る闘いだ。
 この外注化攻撃は、大恐慌と動労千葉を先頭とする11月集会派の圧倒的前進に追いつめられた敵のあがきであり、日本労働者階級の「最強の拠点」というべき動労千葉の幕張と、動労水戸の勝田が主戦場だ。ここで団結の拡大としての組織拡大、平成採の青年労働者の獲得することであり、それこそが敵にとって最大の打撃になる。ここに一切をかけて、4大産別を始めあらゆる産別・職場にかけられてきた民営化・外注化、首切り・合理化の攻撃に対する一大反撃を切り開こう。
 第二に、検修全面外注化阻止は「9割非正規職化」との闘いであり、95年日経連プロジェクト報告以来の攻撃との天王山をなす闘いだ。外注化は民営化とともに新自由主義の中心的攻撃であり、今日の貧困と格差をつくりだしてきた元凶は外注化−非正規職化の攻撃だ。
 国鉄分割・民営化以来、日帝資本と労働者階級の関係を決めてきたのは一貫して国鉄・JRでの攻防であり、JRのやってきたことが資本攻勢のスタンダードになってきた。それに先行するNTTは本社3社と347社の子会社に細分化され、労働者は50歳で全員退職を強要され、賃金3割カットで子会社に転籍させられた。NTT本体にはすでに十数%しか労働者が残っていないところまで徹底してやられた。
 しかもこうした違法行為に合法性を与えてきたのが体制内労組指導部だ。4者4団体の転落も、2001年から始まった業務外注化攻撃への屈服と表裏一体だ。
 動労千葉は、業務の外注化と定年後の再雇用を抱き合わせにしたシニア制度の締結を断固拒否し、千葉支社管内での検修・構内外注化を8年間にわたって阻止しつづけてきた。そして国鉄1047名解雇撤回闘争は、4者4団体派による闘争終結策動をうち破り、大恐慌−大失業攻撃に立ち向かう労働者階級の結集軸として、再び断固としてうち立てられた。外注化阻止決戦の爆発の中でこそ、1047名解雇撤回闘争の歴史的勝利を切り開こう。

 青年労働者・学生を先頭に

 第三に、検修全面外注化阻止決戦は、反合理化・運転保安闘争路線の真価をかけた決戦だ。それは、動労千葉の反合・運転保安闘争路線を国鉄決戦と階級的労働運動の基軸的路線として確立し、4大産別に動労千葉派の拠点職場・拠点組合を拡大し、労働運動全体を獲得する闘いだ。
 反合・運転保安闘争路線のもとでこそ、労働者は階級的に団結して闘うことができる。安全問題と合理化問題は完全に一つだ。資本の目的はより大なる利潤の追求であり、労働者からとことん剰余価値を搾り取ることにある。しかも資本は安全よりも利潤を優先し、労働者をヘトヘトになるまで働かせ、事故が起きたら労働者に全責任を負わせようとする。
 この合理化に反対することは、資本主義を否定し、資本の運動を止めることとまったく同じだ。既成の体制内労働運動はすべて、合理化攻撃の前に妥協を重ねて屈服していった。動労千葉はそうした体制内勢力の限界を「安全」「運転保安確立」のための闘いと結びつけることで突破した。反合・運転保安闘争の路線を貫き、実際に事故を起こした仲間を労働組合として守りきる闘いをやり抜いた動労千葉——ここで培われた組合員の不動の確信と団結力こそが、動労本部からの分離独立をかちとり、国鉄分割・民営化攻撃を粉砕する原動力となったのだ。
 2010年の決戦は、2000万青年労働者の獲得をめぐる攻防をますます激化させている。労働組合をめぐる死闘の最激突点は、青年労働者の組織化・獲得だ。
 1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止決戦の爆発と勝利は、国鉄労働者を始め青年労働者を先頭とする壮大な階級的決起を巻きおこす。その中で8同志を奪還した法大闘争を先頭とする学生の決起は必ず爆発的に拡大していく。この青年労働者・学生を先頭とする力こそが、三里塚農地死守の闘い、沖縄労働者階級人民の決起とも結びついて、小沢・鳩山民主党政権打倒の大決戦を引き寄せる。
 2・13集会5000人結集はその突破口だ。全力で決起し今春決戦の歴史的勝利を押し開こう。