2010年2月 1日

次々折れるレール

週刊『前進』08頁(2425号2面2)(2010/02/01)

次々折れるレール

 JR北海道千歳線で1月15日、レールに24㍉の破断が起こり、信号が赤のまま変わらなくなるトラブルが発生した。
 この破断部は、08年10月の点検で亀裂が見つかり、レール交換が必要と判定されていたが、交換が実施されないまま放置されていた。
 JR京葉線では昨年3月、葛西臨海公園−新木場間で開口30㍉のレール破断が発見された。しかも恐るべきことに、破断個所の手前にある信号機が「停止」を示す赤になっていなかった。たまたまその日は、保線技術センター員による3週間に一度の定期巡視があったから破断が発見された。その偶然がなければ、破断したレールの上を列車が走り続け、開口部はさらに拡大していたかもしれない。
 巡視周期の延伸、スピードアップなどの結果、全国で同様のレール破断が頻発している。