2010年2月 8日

2・13JR体制打倒の大デモへ 「法大入試情宣禁止」を許すな 2・25現闘本部裁判判決に総結集を 市東さんへの農地強奪攻撃粉砕せよ

週刊『前進』06頁(2426号1面1)(2010/02/08)

2・13JR体制打倒の大デモへ
 「法大入試情宣禁止」を許すな
 2・25現闘本部裁判判決に総結集を
 市東さんへの農地強奪攻撃粉砕せよ

 2月1〜2日、動労千葉は48時間ストライキを全組合員の一糸乱れぬ団結で貫徹し、第2次国鉄決戦の勝利へ全面的な進撃を開始した。今や国鉄(4大産別)に続き、法大、三里塚、沖縄などあらゆる闘いが決戦局面に入っている。1月29日には法政大入試に対する「情宣禁止」の不当な仮処分が東京地裁で決定された。三里塚では市東孝雄さんへの農地強奪攻撃が激化している。これら一切の攻防に勝ちぬく転換点こそ2・13集会5000人の大決起だ。2・13代々木公園へ!

 第2次国鉄決戦の火ぶたは切られた

 動労千葉ストの勝利の地平は、2・13集会5000人結集を媒介にすることで、日帝の新自由主義攻撃に対する6000万労働者階級の総反乱に発展する。2010年の決戦の行く末を決する正念場だ。2・13へ最後の最後まで全力の組織戦を闘おう。
 第一に、本ストライキをもって、動労千葉を先頭とする日本階級闘争は今や第2次国鉄分割・民営化阻止決戦に本格的に突入した。「情勢は回りめぐって、再び渾身(こんしん)の力をふりしぼって立ち上がるときがきた。この闘いは一度二度のストライキでは終わらない数年がかりの大闘争になる」(動労千葉の戦闘宣言)
 JR東日本が4月からの実施を狙っている検修・構内業務の全面外注化は、JR東を数十数百の会社に分割し、闘う拠点・労組をつぶし、多くの労働者を非正規職に突き落とす攻撃だ。「第2・第3の尼崎事故」を不可避とする激烈な安全破壊だ。
 1980年代の国鉄分割・民営化時に動労千葉は、組合丸ごと火の玉となって真正面から闘い、団結を守り抜いた。それから23年。「第2の分割・民営化」とも言える究極の合理化攻撃を前に動労千葉は当時を上回る迫力で、闘って闘って勝利の展望を切り開こうとしている。すべての労働者・農民・学生がこのストライキに続こう!
 第二に、いよいよ反合理化・運転保安闘争を日本労働運動に力強く登場させていく時だ。
 資本が資本である限り金もうけのために必ず安全を無視した合理化を推し進める。それによって労働者への搾取を極限的に強め、その結果、労働者は死んでも構わないとしていくのだ。合理化粉砕闘争を徹底的に闘い抜くことは、この資本の無限の価値増殖運動—「賃労働と資本」の関係との正面からの激突となる。
 だからこそ、資本主義の存続を前提とするすべての体制内党派が合理化攻撃とは闘えなかった。その中で、動労千葉のみが反合理化・運転保安闘争路線の確立によって階級的団結を固め、発展させてきた。
 この闘いを世界大恐慌と大失業の今こそ全職場で貫き、労働者の怒りを一挙に引き出し、丸ごと獲得していこう。
 第三に、外注化攻撃の最大の狙いは労働者の分断と団結破壊である以上、労働者の団結で絶対に粉砕できる。「今回の攻撃は、あらゆる面で、これまで以上に破産的である」「何という無策! 闘えば阻止できる」(日刊動労千葉)。その核心は組織拡大闘争だ。
 最大の問題は、労働組合の協力なしにこの計画は一切成り立たないということだ。動労千葉が組織的団結を維持・強化・拡大することによって攻撃は百パーセント粉砕できる。逆に平成採の青年労働者を獲得し、JR体制を内側から突き崩していく絶好のチャンスでもある。その展望を今回のストライキが示した。すでに4月実施計画自体がグラグラになっている。
 第四に、1047名解雇撤回闘争と検修外注化阻止闘争を突破口に、動労千葉労働運動と11月集会派が日本階級闘争の責任勢力(主流派)に躍り出る大チャンスだ。労働者の未来をかけた大党派闘争に勝ち抜こう。
 第五に、動労千葉ストライキに応え、新自由主義へのあらゆる怒りを2・13代々木公園へと組織するために闘おう。

 労学共闘と国際的団結で勝利を開け

 民主党・連合政権の反動性は日に日に明らかになっている。鳩山—小沢政権は、一方での金権腐敗への大衆的怒りと沖縄労働者階級の基地撤去の闘い、他方でのアメリカ帝国主義との帝国主義間争闘戦で追い詰められている。そして、すべての矛盾と犠牲を労働者階級に押しつけ、首切り・賃下げ・労働強化の攻撃を決定的に強めている。
 日本経団連の経労委報告はベアも定昇も拒否している。09年の労働者一人あたりの月間給与総額は前年比3・9%減で、統計開始以来最大の減少率だ。しかし腐りきった連合指導部は早々と「ベアゼロ容認」をうち出し白旗を掲げている。今こそ「民主党・連合政権打倒!」を高々と掲げ、怒れる5000の隊列の首都大結集をかちとろう。
 世界大恐慌が資本主義の終わりを告げ知らせ、労働者・学生こそが未来社会の主人公であることが闘いの中でますますはっきりしてきている。
 米帝・オバマは2010と2011会計年度の財政赤字が、それぞれ1兆5560億㌦(約140兆円)、1兆2670億㌦(約114兆円)となり、3年連続で1兆㌦を突破することを明らかにした。ドル暴落と戦後世界体制の最後的崩壊のときが刻一刻と迫っている。
 トヨタの自動車リコール問題は、日米帝国主義の争闘戦、市場争奪戦として巨大な問題に発展している。同時に、徹底的な人件費削減と安全無視の問題が突き出されている。労働者を犠牲にしてしか生きていけないこのブルジョア支配を直ちに終わらせるべきだ。
 3月4日には、米・カリフォルニア州の労働者・学生が歴史的な大ストライキ闘争に立ち上がる。新自由主義−民営化と闘い、団結をよみがえらせ、労学共闘の力で社会を変革しようという、その路線とスローガンは、動労千葉労働運動とも法大学生運動とも完ぺきに一致している。これが11月労働者集会を軸とした国際的団結の力だ。

 法大・三里塚・沖縄闘争が決戦に突入

 法大闘争も入試と新歓をめぐり大決戦局面に入っている。昨年3月に引き続いての、法大当局と東京地裁が結託した「情宣禁止仮処分」攻撃を、全学連と法大文化連盟の固い団結を軸にした総力の反撃ではね返そう。
 法大当局は2月5日からの入試にあたって、昨年同様に恥知らずにも「営業権」を持ち出し、司法権力をも動員して市ケ谷キャンパス周辺を憲法停止状態に置いた。そして、全学連と名指しされた12人の学生がキャンパス周辺200㍍以内でビラをまけば罰金100万円というのだ。
 これこそ、新自由主義大学と「教育の民営化」の全面破産だ。金融危機が大学を直撃し、法大を先頭にこれまで学生・保護者から「就職難」をも逆手にとってさんざん収奪し、未来を奪ってきたあり方が成り立たなくなっている。大学・教育が商品化され、資本の金もうけの手段になっている不正義への怒りは天地に満ちみちている。このマグマが4年間の不屈の法大闘争と結合し、300万学生に燃え広がっていくリアリズムに支配階級は心底恐怖している。
 法大当局と国家権力はこの「仮処分」攻撃にまったく確信をもっていない。3人の法大生への新たな処分策動も、法大当局内に大きな分岐と動揺を生み出し始めている。09年末の8人全員奪還の真価を今こそ発揮する時だ。暴処法弾圧に続くこの歴史的踏みきりを逆に敵の墓穴にしてやろう。
 三里塚現地では、追いつめられた成田空港会社(NAA)と日帝権力が焦りに満ちた攻撃を強めている。2・25天神峰現闘本部裁判判決を1000人のデモで包囲し、市東さんの農地を死守しよう!
 沖縄闘争も力勝負に入った。2〜3月決戦の勝利の上に4・28—5・15沖縄闘争へ進撃しよう!
 資本主義は終わりだ! 2・13集会への大結集を断固闘いとろう。国際的団結の力で3・20闘争を大爆発させよう!
 マル青労同・マル学同への膨大な青年労働者・学生の組織的結集こそ勝利の力だ。機関紙拡大を軸に、組織建設に全力を傾けよう。国鉄・4大産別から、法大から、三里塚、沖縄から2・13代々木公園に総結集しJR東本社に大デモを!