2010年2月 8日

動労千葉が48時間スト

週刊『前進』06頁(2426号1面2)(2010/02/08)

動労千葉が48時間スト
 2・13全国総決起闘争へ号砲

 動労千葉は2月1〜2日、第1波48時間ストを意気高く貫徹した。動労千葉は1日に発した闘争宣言で「今日、われわれは新たな闘いに突入する。この闘いは第2次分割・民営化反対闘争だ」と宣言。この闘いを「数年がかりの大闘争」としてやり抜き、労働者と労働運動の未来をかけて必ず外注化攻撃を粉砕するという烈々たる決意を表明した。検修全面外注化阻止決戦が、うなりを上げて始まったのだ。(関連記事2面)
 JR千葉支社は2月1日付で、津田沼支部の滝厚弘運転士をライフサイクル制度で津田沼駅に強制配転した。さらに同日、幕張支部破壊のために小沢勇副支部長を千葉検査派出に強制配転した。幕張支部ではこの4カ月間で、支部三役4人のうち3人が強制配転された。こんなあからさまな組織破壊、不当労働行為がどうして許せるか! 全組合員が、仲間の強制配転と、鉄道業務の丸投げ外注化を狙うJR東日本に怒りを燃え上がらせて総決起した。
 検修・構内業務の全面外注化が狙われている幕張車両センターは、2日間にわたって怒りのアジテーションに包まれた。

 スト破り拒否し2人が加入

 車両センター入り口に陣取った幕張支部組合員は、手に手にビラやプラカードを持ち、職場の仲間に「スト破りの不当な業務命令を拒否しよう! ともに外注化と闘おう!」と訴えた。このスト突入の渦中で、幕張車両センターの2人の労働者がスト破りを拒否して動労千葉に加入した。うち一人は1日、日勤勤務に入る予定だった。8時10分に動労千葉加入を当局に通告し、そのままストに合流。この決起は、スト圧殺を画策するJR資本を震え上がらせた。
 組合員と支援部隊は、8時半過ぎからの点呼にあわせて車両センター庁舎横に移動。「小沢君の不当配転弾劾!」「外注化を阻止するぞ!」とくり返しシュプレヒコールを浴びせた。平成採の青年組合員は、庁舎内にいる仲間にむかって「外注化は、何よりも若いおれたちの問題だ。みんなホントは嫌なんだろ! 東労組が何してくれるんだ。いい思いしてるのは上の連中だけじゃないか。分かっているのに声を上げてないだけだろ。動労千葉に結集して闘おう」と渾身の叫びを上げた。

 習志野運輸区を包囲・弾劾

 2月1日午後には、習志野運輸区(船橋市)への抗議行動が280人で闘われた。
 ストに入った各支部組合員と支援の労働者学生が津田沼駅前に続々と集まった。支部旗を林立させながら習志野運輸区門前まで詰め寄り、二つの入り口を制圧して抗議集会を開いた。
 津田沼支部の相馬正利支部長は「ここが滝君の職場です。今日をもって滝君を職場から追い出すなんてふざけんな! 滝君の強制配転に対して、たくさんの仲間が抗議に集まってくれた。滝君を職場に取り戻すまで闘い続ける」と全身に怒りをみなぎらせて発言した。
 滝君は「今日は遠方からも多くの仲間が支援に来てくれた。職場は違っても労働者はひとつだ。人間の心を忘れずともに闘おう」と呼びかけた。
 習志野運輸区当局はこの日、青年運転士たちを動労千葉の闘いに触れさせないために、別の入り口から車で送迎する体制をとった。ライフサイクル制度への青年の総反乱の現実性に、当局は戦々恐々としているのだ。
 午後3時からは千葉市内で総決起集会が開催された。集会後、JR千葉支社前に移動し、氷雨が降る中、大部隊で怒りの抗議闘争をやり抜いた。

 支援する会は沿線で大情宣

 動労千葉を支援する会は2日間の大情宣を行った。千葉から三鷹に至る中央・総武緩行線の主要駅、さらに新橋、大井町、大船に至る総武快速線沿線の主要駅を席巻した。御茶の水駅では女性労働者が1万円のカンパを寄せた。