2010年2月15日

法大弾圧裁判 2月9、10日

週刊『前進』06頁(2427号6面3)(2010/02/15)

法大弾圧裁判

 4・24弾圧 “黙れば自分がなくなる” 恩田君が闘争宣言

 2月9日、法大4・24解放闘争裁判の第9回公判が東京地裁刑事第17部で行われた。
 冒頭に、2月5日に不当逮捕された6学生への勾留決定と、情宣禁止の仮処分決定を行った東京地裁に対する怒りの意見表明が倉岡雅美さんから行われた。「大学の中で批判の声を上げたら処分され、大学の外でビラをまいたら逮捕され100万円を払えと言われる。法大生の私は仮処分のせいで大学に近寄ることもできない。営業権などというあいまいなもののために、憲法すら停止する裁判所は恥を知れ!」
 続いて、検事の請求した撮影者不明のビデオ映像を含む証拠を、すべて採用する不当な決定が強行された。手続きとして6本のビデオ映像が上映された。検事は映像の断片をかき集め「侵入・業務妨害」を強調しようとしたが、弁護人の要求で4・24闘争の全体像が上映された。
 映像では、200人を超える公安刑事と機動隊が、法大正門前に集まった学生たちに暴力的に襲いかかるが、不当逮捕をはねかえして直ちに法大解放集会がかちとられた様子が再現された。正門前の路上と外濠公園を埋めつくす1000人を超える学生が感動的に大合流した。4・24闘争は、法大当局に対する法大生の巨大な怒りの爆発だった。これに恐怖したからこそ法大当局と国家権力は、4・24弾圧と暴処法弾圧にのめり込んだのだ。
 恩田亮君(法大文化連盟副委員長)の被告人質問が行われた。法大当局による言論弾圧やこれに反対する学生への嫌がらせや監視に対し、「黙っていたら、自分の存在も法大当局による犯罪もなかったことにされてしまう」と、闘いに立ち上がった時の思いと経緯が語られた。そして恩田君は「多くの学生が共感をもって受け止めてくれた。大学自治を再建し、教育が民営化され破壊される現状を変えることに強い思いがあるから闘い抜く」と力強く宣言した。
 最後に恩田君は、「40日を超える転向強要と8カ月間の勾留は暴力だ。戦前の横浜事件と本質は同じだ」と裁判所の犯罪性に怒りをたたきつけた。

 暴処法弾圧 出廷刑事に怒り沸騰 公安の腐敗した姿さらす

 2月10日、法大暴処法弾圧裁判の第8回公判が東京地裁刑事第1部で行われた。冨田正道と江上潤の2人の警視庁公安刑事が検察側証人として登場した。
 この日の公判は、2月5日の法大正門前での6学生への不当逮捕と、情宣禁止仮処分攻撃に対する巨大な反撃として闘いとられた。
 織田陽介全学連委員長が意見表明に立った。「営業権を主張する法大は新入生から126万円を取り、金融投機で37億円もの損失を出し、奨学金と称して青年労働者に返す当てのない借金を背負わせている。新自由主義の末路だ。こんなものが人間の権利なのか。営業権が憲法を踏みにじる今、暴処法弾圧裁判を継続することなど許されない。今すぐやめよ! この社会を未来へ進めるため、法大闘争に勝利する」
 冨田正道は、昨年5月15日の新井拓君逮捕を行い、衣服やクツや財布など、身につけていた物のほとんどすべてを押収した公安刑事だ。事件は3カ月も前のことなのに「当日と同じ服を身につけている可能性がある」から衣類も押収したというデタラメぶりだ。
 江上潤は、法大の監視カメラの映像をプリントアウトしたとして、登場した。まったく無意味だ。しかし、弁護人と被告団の反対尋問で、江上が06年3・14弾圧の下手人であり、今年の2月5日の6学生逮捕までほとんどの弾圧に関与していたことが明らかとなった。「3・14当日は朝から法大に行けと言われ、午前中から付近にいた。大学構内に大勢で走り込んだ」と、計画的な逮捕を自己暴露した。
 2・5弾圧では江上は、「演説をしていた1人と、横断幕を持って立っていた1人を、捜査員が逮捕した状況をビデオ撮影していた」と証言した。2・5弾圧の不当性は、江上の証言からもとことん鮮明となった。
 何を聞いてもとぼけ続ける冨田や、薄笑いを浮かべ答えをはぐらかす江上は、腐敗した公安刑事そのものだ。被告、弁護団、傍聴者の怒りが沸騰した。
 法大闘争への襲撃者に次々と証言させる暴処法裁判など直ちにやめよ。2・5弾圧と仮処分攻撃とともに断固として粉砕しよう。