2010年3月 8日

国鉄1047名闘争の決定的局面にあたり訴える 解雇撤回の解体を許すな 反戦・国鉄・沖縄を軸に民主党政権打倒へ 3・20代々木公園に大結集を 団結街道の廃道化阻止3・16成田市

週刊『前進』06頁(2430号1面1)(2010/03/08)

国鉄1047名闘争の決定的局面にあたり訴える
 解雇撤回の解体を許すな
 反戦・国鉄・沖縄を軸に民主党政権打倒へ
 3・20代々木公園に大結集を
 団結街道の廃道化阻止3・16成田市議会闘争に立とう

 3・20大闘争に向け、青年労働者と学生を先頭に闘いの火柱が上がっている。動労千葉は国鉄1047名解雇撤回、検修全面外注化と配転阻止へ、3・1〜2の第2波ストに圧倒的に決起した。法大入試情宣弾圧を粉砕し6学生を不起訴奪還した全学連は、3・4カリフォルニア教育ゼネストに合流した。三里塚は現闘本部裁判判決で「仮執行宣言」を阻止し、「団結街道」廃道化粉砕の成田市議会闘争に決起している。さらに普天間基地即時閉鎖・米軍基地撤去へ根底的な怒りが爆発している。国鉄・沖縄・三里塚・法大を拠点に、3・20イラク反戦7周年全世界一斉大デモに総決起しよう。

 国鉄闘争は全労働者の問題

 3・20大闘争に向け、まず何よりも、歴史的な決戦局面に突入している国鉄決戦に全力で決起しよう。国鉄1047名闘争をめぐって、2月24日以来、「3与党と公明党の解決案(素案)」とか「3月中の政治解決」なるものの報道が続いている。これは1047名解雇撤回闘争を最後的に解体することを狙った、すさまじい揺さぶりと屈服強要、分断と団結破壊の一大反革命攻撃である。
 3月2日にはJR東日本社長・清野が記者会見で、「7年前の最高裁判決で、採用についてはJRに法的責任はないという結論が出ている。済んだ話だ」と言い放った。これが敵の本音であり、1047名闘争解体攻撃の正体だ。国家的な不当労働行為を居直り、事故の責任を押し隠し、信濃川の「水泥棒」を恥じないこんな連中に土下座し、憐れみを乞うて「涙金」をもらうのが、23年間の不屈の国鉄闘争だったのか? 断じて違う!
 「1047名闘争はわれわれだけの問題ではない。われわれが頭を下げたら、労働者全体が頭を下げることになる。これは青年労働者の問題だ。青年のためにもわれわれが道を切り開かないといけない。こんなんで終わらせてはいけない。われわれの闘いが正しいと言われる社会に変えよう。解雇撤回で、逆に資本に頭を下げさせよう!」。動労千葉争議団・中村仁さんの3・1スト総決起集会でのこの発言こそ労働者の回答である。
 3・1〜2の第2波ストに決起した動労千葉はたび重なる強制配転・組織破壊攻撃に対決し、「全組合員が支部長、活動家になって、青年を獲得しよう」を合言葉に、闘って組織も拡大している。1047名解雇撤回闘争の解体攻撃を断固粉砕し、動労千葉とともに、動労千葉に続いて決起していく時だ。

 密集する反動を打ち破れ!

 今や1047名闘争の解体へ、与党3党と公明党、自民党、日本共産党などが寄ってたかって反革命的に策動しており、特に日共スターリン主義・革同は、ここぞとばかりに反労働者的にうごめいている。この密集する大反動は、1047名闘争が大恐慌下で大失業攻撃に怒る労働者と結合して階級的団結を強化・拡大し、プロレタリア革命に向け発展することに恐怖し、それを阻止するためには何でもやろうとしているのだ。
 「8・30情勢」で、プロレタリア革命を阻止する一点において民主党・連合政権が登場したが、これは国鉄闘争の対決構造そのものである。まさに、出てくる「和解案」がどんなものであろうが「白紙委任」でのむという許し難い全面降伏で、国労を根元から解体し、国家的不当労働行為と解雇攻撃を完全に容認させ、「奴隷的に屈服すれば少しは救ってやる」という、このとんでもない冒涜(ぼうとく)と蹂躙(じゅうりん)。
 だが国労本部や4者4団体派は、この攻撃に全面的に屈服し、ひれ伏している。これは現下のJR検修外注化阻止決戦や、道州制・民営化による360万人の公務員労働者の首切り攻撃を阻止する闘いへの大裏切りであり、分割・民営化でJR総連カクマル・松崎がやったことではないか。こんなことは、断じて認められない。
 勝利の道は、動労千葉を先頭に解雇撤回の原点に立ち、第2の分割・民営化攻撃と闘い、検修全面外注化阻止決戦に総決起することだ。ここに敵の決定的破綻点がある。
 動労千葉第2波ストは、この大反動を打ち返すさらなる決定的な号砲となった。分岐・流動と激突、党派的な大再編情勢が生まれている。重要なのは、大恐慌下の戦争と大失業攻撃、膨大な労働者を解雇と分社化、外注化、非正規職化へと突き落としている日帝資本への根底的怒りである。敵の階級分断・団結破壊の攻撃に対する怒りの反撃と闘いである。
 JR当局の攻撃も体制も、今や絶望的に破産している。安全は崩壊し、異常な職場労務支配は、逆に反乱と組織拡大と団結に転化している。3・13ダイ改と4・1外注化攻防へと闘いはさらに発展する。10春闘は国鉄決戦であり、その勝利が春闘の展望も開くのだ。そして1047名解雇撤回・外注化阻止の第2次分割・民営化阻止決戦は、民主党・連合政権打倒の闘いそのものである。反合・運転保安闘争路線で勝利を開こう。
 「労働者を軽んじたり蔑視する考えに取り込まれない限り、労働者は必ず勝てると確信している。難しくはない。団結して立ち上がれば道は切り開かれる。侵略戦争を阻む力もそこにある」(中野洋著・新版『甦る労働組合』)。今こそこの魂を貫き闘う時だ。

 反戦闘争は労働運動の基軸

 3・20大闘争は同時に普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設絶対阻止と、イラク・アフガニスタン侵略戦争の出撃基地である沖縄米軍基地の撤去を真っ向から掲げた沖縄闘争である。さらにイラク反戦7周年の一大反戦闘争であり、全世界一斉デモという巨大な国際連帯闘争でもある。
 世界大恐慌は深化・発展し、大失業攻撃と保護主義、帝国主義間・大国間の争闘戦が全世界で激化している。ギリシャの財政破綻とEU・ユーロ危機、米・英・日の財政赤字と国債暴落・ドル暴落の危機など、大恐慌は真の奈落へと、新たな局面に突き進みつつある。特に保護主義と争闘戦は、排外主義の激化を伴いながら侵略戦争・世界戦争への攻撃を急速に促進するものとなる。
 他方で大恐慌は、大失業と戦争の攻撃に対する労働者人民の怒りと決起を促進し、全世界で革命情勢を一気に生み出す。ギリシャのゼネスト、欧州のストとデモの波、カリフォルニア教育ゼネストは、革命情勢の成熟そのものだ。
 小沢・鳩山=民主党・連合政権は、沖縄・普天間問題で日米争闘戦の激化にあえぎ、同時に沖縄の労働者階級人民の怒りと非和解的に対立して、危機と混迷を深めている。しかしこの中で鳩山は、「辺野古陸上案」など県内移設へと激しく向かっている。沖縄を始め労働者階級人民との激突は不可避だ。
 民主党・連合政権と体制内指導部の裏切りと反革命性を暴き、「死すべきは基地だ。労働者は死んではならない!」という全軍労の闘いをよみがえらせて、3・20大闘争を普天間基地問題を真っ向から掲げた、「米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の闘いの新たな爆発・発展・創造として闘いぬこう。
 アフガンでのオバマ「新戦略」と開戦以来最大の掃討作戦は、早くも泥沼的破産の危機にたたき込まれている。イラク侵略戦争もゲリラや内戦の激化で、米帝は引くに引けない危機に突入している。こうした中で米帝オバマは、イスラエルと結託してイランへの大爆撃の準備をも強めている。3・20はこうした情勢と闘う労働者階級の国際反戦闘争だ。
 そして今ひとつ、3・20は大恐慌下の大失業と戦争の攻撃、保護主義と争闘戦が戦争へと転化していく情勢に対し、労働者階級こそが職場生産点と街頭から反戦闘争に決起していく闘いだ。動労千葉労働運動が示すように、反戦闘争は階級的労働運動の基軸であり、また階級意識とは反戦意識なのである。
 「自国政府の侵略戦争はもとより、侵略戦争策動や戦争加担政策などに労働組合はなによりも敏感に対応して闘わなければ、そもそも労働組合として成り立たない」「労働運動と反戦闘争は完全に一体だ」(新版『甦る労働組合』)。この階級的労働運動の真価を発揮し、労働組合をめぐる資本・体制内との激突に勝ちぬき、職場生産点から労働者階級こそが3・20の国際的反戦デモに立とう。青年労働者と学生を最先頭に代々木公園へ!
 3・20総決起と一体で、社保庁525人解雇撤回、「日の丸・君が代」不起立闘争、10春闘などを闘おう。
 3月の決定的な闘いとして、「団結街道」廃道化阻止・市東孝雄さんの農地死守へ、3・16成田市議会闘争(午前10時、成田市役所脇・栗山公園)に総決起しよう。さらに3・28三里塚現地大闘争に全国からの総結集をかちとろう。