2010年3月 8日

動労千葉 弾圧うち破り第2波スト

週刊『前進』06頁(2430号1面2)(2010/03/08)

動労千葉 “外注化・組織破壊を許さない”
 弾圧うち破り第2波スト

 動労千葉は3月1〜2日、スト圧殺を図るJR資本の異常な弾圧体制をぶっ飛ばし、「外注化阻止・不当配転粉砕! 1047名解雇撤回・10春闘勝利!」を掲げて幕張支部を軸に第2波ストライキを貫徹した。
 JR千葉支社は3月1日付で、幕張支部の執行委員2人をそれぞれ成田と木更津の検査派出に強制配転した。すでに10月1日以降、幕張支部の6人が強制配転され、うち5人が支部三役3人を含む役員だ。外注化強行のための手段を選ばぬ組織破壊攻撃に、組合員は腹の底からの怒りを燃え立たせて総決起した。

 車両センターの内外で決起

 第2波ストは両日とも正午から夕方までストに入る波状的戦術がとられた。徹底的に職場を揺さぶり、当局を追い詰め、組織拡大の前進をかちとるためだ。
 スト初日の1日午前11時半過ぎ、勤務以外の組合員と支援者が幕張車両センター横に陣取った。「検修全面外注化を阻止するぞ! 幕張支部破壊攻撃を許さないぞ!」。シュプレヒコールが響きわたる中、正午にスト突入を通告した幕張支部組合員が庁舎から続々と出てきた。みな勝利感に満ちた晴れ晴れとした顔だ。車両センター内外の部隊が合流し200人で抗議行動を貫徹した。
 今回のストで当局は、JR東労組や国労の組合員をスト破り業務に入れられなかった。当局は、現場労働者が外注化にどれほど怒りを持っているかを知っている。スト破りを拒否し、動労千葉に加入することを心底から恐怖しているのだ。スト破り業務には助役などの管理者が入った。
 午後2時から千葉市内で「スト貫徹!動労千葉総決起集会」が開催され260人が結集した。
 主催者あいさつを行った長田敏之書記長は「幕張車両センターには、朝から本社や支社から来た大勢の管理者が張り付き異常な戒厳体制がしかれた。動労千葉が外注化攻撃と真っ向から闘っていることへの会社の焦りだ。われわれのとるべき道はただひとつ、徹底的に組織拡大をかちとるのみだ」と熱く檄を発した。
 ストに突入した幕張・木更津・鴨川の各支部代表が決意表明した。幕張支部の山田護支部長は「10月から5人もの役員が強制配転されたが、それ以上の組織拡大を実現して必ず外注化を止める」と決意に満ちた発言。強制配転された当該の組合員は「私は強制配転されたが幕張支部の力が弱まるわけじゃない。平成採を獲得して当局にギャフンと言わせよう」「外注化は違法行為の固まり。必ず勝利できる」と力強く呼びかけた。
 基調報告を行った田中康宏委員長は「外注化提案から4カ月間、勝利的に闘い抜いて当局を追い詰めてきた。検修外注化をめぐる団交は2カ月半にわたって止まっている。だから当局は、幕張支部と動労千葉をつぶさない限り外注化はできないと組織破壊攻撃を強めている。上等じゃないですか! 今日の闘いから決戦の第2ラウンドに突入しよう」と訴えた。
 動労千葉争議団の中村仁さんは重大な正念場に入った国鉄1047名闘争について「われわれは資本に反旗をひるがえし、闘って処分されたんです。この闘いはまったく正しかった。なんで資本に頭を下げる必要があるのか。1047名問題はもう当該だけの問題じゃない。全労働者の問題だ。われわれが頭を下げるということは労働者全体が資本に頭を下げることになる。若者の未来を切り開くためにも資本に頭を下げさせるような闘いをやる」と鮮明な決意を示した。
 動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、26日に奪還された全学連の学生が連帯あいさつを行い、最後に各支部代表が次々と決意表明した。

 外注化阻止へ組織体制強化

 スト2日目にも幕張車両センター抗議行動が約50人で展開され、その中を正午から幕張支部がストに入った。この日は、1日目を倍する職制が職場に張り付く異常な弾圧体制がしかれた。しかし組合員は全然負けていない。一糸乱れぬ行動で当局を完全に圧倒し、第2波ストを貫徹した。
 幕張支部は午後に臨時大会を開いて新たに支部副委員長と執行委員を選出。外注化阻止・組織拡大にむけた万全の組織体制を固めた。