2010年3月 8日

反戦・国鉄・沖縄を柱に3・20に総決起しよう!

週刊『前進』06頁(2430号2面3)(2010/03/08)

反戦・国鉄・沖縄を柱に3・20に総決起しよう!
 “労働運動と反戦闘争は一体だ”
 青年・学生の怒りの大デモを

 3・20ワーカーズ・アクションに全国から総結集しよう。3・20闘争はイラク反戦7周年全世界一斉デモのグローバルな闘いだ。大恐慌の深まりで世界の帝国主義は決定的な危機を深め、一方、労働者階級は全世界で「生きさせろ!」の闘いに立ち上がっている。まさに世界は革命情勢だ。世界大恐慌に真っ向から立ち向かって3・20闘争を大爆発させ、戦争と大失業の民主党・連合政権を打倒しよう! 世界の労働者・学生と連帯して、資本主義にとどめを刺そう!

 全世界で階級闘争が激化

 ヨーロッパではギリシャを先頭に数百万人の労働者がゼネストとデモに立ち上がっている。アメリカではカリフォルニア州で労働者と学生が連帯して教育の民営化反対のストライキを闘っている。イラク、アフガニスタン人民の武装闘争は米軍・NATO軍に大打撃を与え侵略軍を敗勢にたたき込んでいる。
 このように全世界の労働者階級が大恐慌と帝国主義の攻撃に怒りをたぎらせ、革命の勝利まで終わることのない闘いに立ち上がっている。この闘いが国際連帯闘争の拡大・発展をとおしてひとつにつながった時、労働者階級は必ず帝国主義を打ち倒し、プロレタリア世界革命に勝利することができる。その大展望をもって青年労働者と学生を先頭に3・20闘争に決起しよう。
 日本では動労千葉と「11月集会」勢力が、資本家階級と民主党・連合政権を決定的に追いつめている。動労千葉の2波のストライキはJR資本と民主党政権に大打撃を与えた。三里塚反対同盟は2・25現闘本部裁判で千葉地裁が「仮執行」宣言を出せないところに追い込み、引き続いて「団結街道」の廃道化をめぐる激突に突入している。
 法大闘争は超法規的な憲法停止の大攻撃(「情宣活動禁止」の仮処分決定と6学生不当逮捕)をうち破り、「教育の民営化」粉砕、全国大学闘争の爆発の展望を大きく切り開いている。大学を出ても就職先がない、卒業する時は数百万円の借金の山という夢も希望も持てない現実に対して、全国300万学生の怒りと闘いが爆発するのは時間の問題だ。3・20闘争を、青年労働者と学生の根源的な怒りの爆発で闘いとろう。
 階級決戦は日増しに激化している。国鉄1047名解雇撤回闘争の解体策動と動労千葉への破壊攻撃、また北教組に対する弾圧は「大恐慌下の労働組合をめぐる死闘」である。この死闘に勝ち抜くために資本主義打倒・帝国主義打倒の階級的団結を固め、不屈に闘う労働運動路線と階級的指導部が決定的に求められているのだ。

 国鉄と沖縄闘争の勝利へ

 3・20闘争の第一の柱は国鉄闘争だ。1047名解雇撤回闘争は、政府が争議終結のための「解決金」を払うのと引き替えに「JRに不当解雇の法的責任なし」を闘争団・争議団にのませ、解雇撤回を自ら否定させて闘争を解体する攻撃が進行している。与野党6政党が全部これにかかわっているところに、敵階級が1047名闘争の継続と発展をどれほど恐怖しているか、国鉄闘争が日本革命にとってどれほど決定的な位置を占めているのかが示されている。
 4者4団体派のようにあらかじめ敵に屈服している者には支配階級は盤石で強大に見えるだろう。だが、断固として階級的に闘う勢力には闘えば闘うほど敵の弱点と危機が見えてくる。実際に日帝支配階級はボロボロだ。闘争団・争議団とJR本体労働者が団結して動労千葉のように闘うならば、資本・政府を追いつめ勝利することは絶対にできる。
 4者4団体派の惨めな奴隷的屈服を突き破り、「政治和解」=闘争破壊策動をうち破ろう。3・20闘争を「1047名解雇撤回、検修業務の全面外注化阻止」の一大決戦として闘いとろう。
 3・20闘争の第二の柱は沖縄闘争だ。鳩山政権は普天間基地問題の選挙公約をも踏みにじり、米軍基地をあくまで沖縄に押しつけようとしている。沖縄を永久に「基地の島」として固定化し、沖縄人民に日米安保の一切の犠牲を押しつけて日帝は生き延びようとしているのだ。これに対して、「なめるな! いつまで犠牲を押しつけるつもりか!」という沖縄労働者階級の怒りがいよいよ激しく燃え上がろうとしている。
 普天間基地を即時閉鎖せよ! 辺野古新基地建設を絶対阻止するぞ! イラク・アフガニスタン侵略戦争の出撃基地=沖縄米軍基地の全面撤去に向かって闘おう。3・20闘争を突破口に4—5月沖縄闘争の爆発へ進撃しよう。

 職場から戦争反対を闘う

 その上で決定的な3・20闘争の第三の柱は反戦闘争である。
 ひとつにはイラク開戦から7年のイラク・アフガニスタン反戦闘争だ。イラクでは武装闘争を含む労働者人民の解放闘争が不屈に闘い抜かれている。アフガニスタン侵略戦争は、イラク戦争と同様に泥沼化している。危機を深める米軍は2月にNATO軍やアフガン政府軍と共同し1万5千人の大部隊でタリバン掃討作戦を展開した。だがアフガン武装勢力は頑強に抵抗し、米軍も「戦闘は予想以上に激しい」と言わざるを得ない状況だ。
 日帝はアフガンかいらい政権を支えるために今後5年間で50億㌦(4500億円)の財政支援を約束した。アフガン—中東をめぐる帝国主義の侵略戦争=勢力圏争奪戦に必死に参入しようとしているのだ。このため、さらにISAF(アフガン国際治安支援部隊)への自衛隊派兵を狙っている。アフガニスタン国内に自衛隊を送り、地上戦に直接参戦する策動である。絶対に粉砕しよう。
 もうひとつ、反戦闘争で決定的な課題は、大恐慌が保護主義と争闘戦を激化させ、戦争へと不可避的に進んでいくことを見据え、体制内労働運動の戦争翼賛を粉砕して職場生産点と街頭を結びつけて闘うことだ。
 米帝オバマは1月末の一般教書演説で「どれだけけんか腰になっても米国が2位になることを認めない」「安全保障ほどこの国を団結させたものはない」と述べ、米帝の利益を守り抜くために帝国主義間争闘戦を激しく展開し、戦争をも辞さないことを宣言した。
 この米帝の政策は、世界を丸ごと保護主義と争闘戦の嵐の中にたたき込まずにはおかない。行きつく先は戦争だ。
 民主党・連合政権は、「日の丸・君が代」強制、北朝鮮への排外主義宣伝、司法改革、そして改憲などをとおして労働者階級の中に根強く残っている反戦意識や階級意識を解体することに全力をあげている。もしも闘う側がこれを軽視し、戦争と改憲の大反動攻撃と真っ向から闘わなければ労働者階級は手痛い敗北を喫しかねない。
 動労千葉の中野洋前委員長は新版『甦る労働組合』で次のように訴えている。「労働組合運動とは本来、階級的労働運動であり、否応なしに権力問題を含んでいる。だから自国政府の侵略戦争はもとより侵略戦争策動や戦争加担政策などに敏感に対応して闘わなければ、そもそも労働組合運動として成り立たない。……労働運動と反戦運動は完全に一体のものである」。
 また動労千葉の田中康宏委員長は「反戦闘争をめぐっても、問題の核心は労働組合と労働運動のあり方だ。すべての物事を労働組合の問題として見据えようという立場が非常に重要だ」(『俺たちは鉄路に生きる3』)と述べている。
 反戦闘争は階級的労働運動の基軸をなしているのだ。労働組合が反戦闘争の先頭に立った時、反戦闘争もまた威力をもって日帝を打倒する闘いに発展していく。そうした展望をもって3・20闘争に職場の仲間とともに総決起しよう。