2010年3月 8日

委員長代理ら4人を不当逮捕 北教組弾圧を粉砕せよ

週刊『前進』06頁(2430号3面2)(2010/03/08)

委員長代理ら4人を不当逮捕
 北教組弾圧を粉砕せよ

 3月1日、札幌地検は北教組の委員長代理、書記長、会計委員ら4人を政治資金規正法違反を口実に不当逮捕した。国鉄・沖縄・三里塚・法大に対する攻撃に連なる露骨な政治弾圧だ。
 1万9千人の組合員を擁する北教組は、06年の教育基本法改悪に対して日教組本部が闘争放棄を決め込む中で、単独で連日の国会前座り込み闘争を展開した。07年にも教育4法改悪とイラク派兵特措法延長に反対して国会闘争を闘った。さらに08年1月には「査定昇給制度」の導入に反対して24年ぶりの1時間ストライキを1万5千人で打ちぬき、1万2千人が懲戒処分を受けている。
 そして何よりも、日教組の単組としては全国で唯一、「日の丸・君が代」強制に反対して組織的抵抗を続けている組合だ。地元・北海道の国労闘争団を全面的にバックアップして、国鉄1047名解雇撤回闘争を一貫して支援してきた最大の支援労組でもある。
 この弾圧は、大恐慌下の革命情勢に絶望的に危機を深める支配階級の焦りに満ちた攻撃だ。民主党・連合政権による国鉄1047闘争解体策動と一体となって動き出した労組絶滅攻撃であり、とりわけ北教組をつぶして日教組を最後的に転向させようという攻撃だ。
 逮捕を受けて同日、鳩山は「教職員は聖職者であるべきだ」として、教育公務員特例法を改悪し、教育労働者の政治活動に「罰則」を設けることを検討すると述べた。北教組弾圧に続いて、教育労働者への全面攻撃に踏み込むという宣言だ。
 北教組は「逮捕容疑にあるような政治資金規正法に違反する事実は一切ない。今回の逮捕は不当な組織弾圧と言わざるを得ない。不当逮捕に対して、嫌疑を晴らすべく組織一丸となってたたかっていく。また北教組は今後も、不当弾圧に怯(ひる)むことなく、憲法を守り民主教育を確立する運動を引き続き推進する」とコメントを発表し、逮捕された北教組役員は黙秘を貫いている。
 北教組への不当弾圧を全国の労働者の団結で絶対に打ち破ろう。