2010年3月15日

国労解散策す裏切り者を倒せ 1047名解雇撤回を貫こう

週刊『前進』06頁(2431号2面4)(2010/03/15)

国労解散策す裏切り者を倒せ
 1047名解雇撤回を貫こう

 全面降伏に走る4者4団体幹部

 国鉄1047名闘争は最大の決戦局面を迎えた。民主党・連合政権とそれに屈した4者4団体幹部は、1047名闘争の解体に全力を挙げている。だが、その対極で動労千葉−動労総連合を先頭に激しく闘われている検修外注化阻止決戦は、JR体制打倒の展望を確実に切り開いている。
 国交相の前原が3月9日の記者会見で、与党3党と公明党がまとめた「解決案」について、「裁判所の判断よりかなり金額的に上積みされていて、はい分かりました、と言える内容でない」などと発言したことが報じられた。支配階級は4者4団体が掲げる「雇用・年金・解決金」の要求に対し、ゼロ回答を突きつけ、みじめな屈服を迫ってきたのだ。
 権力の意志がむき出しとなる中で、あくまで解雇撤回・JR復帰まで闘う決意を固めた闘争団員が、4者4団体幹部に公然と反旗を翻す情勢が訪れている。
 だが、国労本部を始めとする4者4団体幹部は、3月中にも出される政府の「解決案」が示されれば、それがどんな内容であれ丸のみし、1047名闘争を終結させようと策している。
 それは、国労本部が国労を自ら解散し、連合に合流しようとたくらんでいるからだ。そのために彼らは、闘う組合員を国労から放逐することさえ策している。自治労社保労組解散の過程で、分限免職者は組合員資格を奪われた。それと同じことを、国労本部は強行しようとしているのだ。
 だが、1047名当該はもとより、JR資本の横暴と立ち向かい、国労にとどまってきた現場組合員は、断じてこんな暴挙を認めない。00年の4党合意をめぐる攻防をはるかに超えて、裏切り執行部打倒へ根底的な怒りをたたきつける時が来たのである。5・27臨大闘争弾圧被告団は、この攻防に勝利する突撃路をすでにこじ開けている。
 今、深刻な危機にあるのは民主党・連合政権と資本の側だ。1047名闘争をたたきつぶさなければ、彼らは支配を維持できない。だから民主党・連合政権は、心にもない甘言をも弄(ろう)しつつ、あらゆる手段で1047名闘争を解体しようと必死なのだ。
 これは、1047名が解雇撤回の原則を頑強に貫けば、勝利を実力でもぎりとることができる局面が到来したことを意味している。

 外注化を阻止しJR体制打倒を

 JR東日本の検修外注化4月1日実施は、もはや全面破産した。動労千葉を先頭とする闘いは、JRをそこまで追いつめたのだ。東労組カクマルのファシスト的制動をぶち破り、青年労働者の決起が開始されている。
 青年労働者の外注化への怒りは、JRを根幹から揺るがしている。JRは、この青年たちが動労千葉−動労総連合に結集することに恐れおののき、それを食い止めようとすることで手一杯だ。
 もちろんJRは外注化を断念してはいない。だから、一切の攻撃は動労千葉の組織破壊に集中している。だが、動労千葉は中野洋前委員長の逝去という試練をのりこえ、総力でこの攻撃を跳ね返している。動労千葉は3月12〜14日、第3波ストでJRを追撃した。
 外注化をめぐる攻防は数年がかりの決戦となった。情勢の主導権は労働者が握っている。外注化阻止決戦を貫く中で、JR体制打倒の展望は確実に開かれる。この闘いと結合してこそ1047名闘争は勝利できるのだ。

 鳩山政権と対決する3・20闘争へ

 この時に、4者4団体一部幹部は、解雇撤回を投げ捨て、1047名闘争を解体し、国労を解散しようとしているのだ。
 大恐慌は一層深化し、首切りと賃下げ・非正規職化の攻撃が激しく吹き荒れている。民主党・連合政権は社保庁や日航の労働者の首を切り、また道州制導入を狙っている。この攻撃は、北教組への大弾圧に示されるように、労働組合の全面否定にまで行き着くのだ。
 1047名闘争はこうした攻撃への抵抗拠点をなしている。その解体を策す極悪幹部は、資本・権力の完全な手先となったのだ。まして国労解散とは、文字どおり戦後労働運動を最後的に葬り去るということだ。
 1047名解雇撤回を不屈に貫き、国労解散策動を真っ向から粉砕して、民主党・連合政権打倒へ闘おう。3・20闘争へ総決起しよう。