2010年3月15日

国際婦人デー各地で(全国6カ所)

週刊『前進』06頁(2431号3面1)(2010/03/15)

国際婦人デー各地で

 東京 “女性が団結の中心に” 170人が国鉄決戦勝利へ熱気

 今年の3・8国際婦人デー行動は、3月6日・7日の両日にわたって、仙台・相模原(6日)、東京・大阪・広島・福岡(7日)の全国6カ所で行われた。以下、東京と大阪の報告を掲載します。(編集局)
 3月7日、東京・コアいけぶくろで2010年3・8国際婦人デー行動「労働者民衆に力あり! 国鉄1047名解雇撤回 戦争と大失業の民主党・連合政権打倒!」が開催され、首都圏から女性労働者、青年・学生ら170人が結集し、熱気あふれる集会とデモを行った。
 司会は東京労組交流センター女性部と婦人民主クラブ全国協議会豊島支部が担った。冒頭、動労千葉の中野洋前委員長を追悼して黙祷(もくとう)を行い、「故人の遺志を継ぎ、元気に集会とデモをやりとげよう」と確認した。
 三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんは、千葉地裁仲戸川裁判長による2月25日の現闘本部裁判の極反動判決に怒りを表明し、団結街道廃道化攻撃を徹底弾劾した。
 2月に続いて3月1〜2日のストライキに立ち上がった動労千葉の中村仁執行委員が「労働者には売れないものがある。解雇は撤回しかない。4者4団体派のように闘争を終わらせたら、国鉄分割・民営化が正しかったことになる。今のような世の中が正しいことになる。僕たちが23年闘ってきたのは自分のためだけじゃない。若い人が暮らしていけない、こんな世の中を変えよう」と訴え、重大局面に入った国鉄1047名闘争への動労千葉の決意を語った。
 続いて部落解放同盟全国連杉並支部の田中れい子支部長と品川支部の代表が、前進社本社を武装襲撃して権力の手先に転落した全国連中央本部を徹底的に弾劾し、「階級の団結で真の部落解放運動を闘いとっていく」と訴えた。
 国際婦人デーの基調を婦民全国協会員の東京の自治体労働者が提起した。「革命的大動乱の時代、団結して闘えば大恐慌から戦争に行く道を変えることができる。前人未到の闘いだからこそ、わくわくしながらやっていこう。女性労働者が先頭に立って闘おう」と確信に満ちて提起した。
 続く「闘いの報告」では、医療の現場で資本と一体化した共産党と対決して勝利している闘いが報告された。神奈川ジェコー労組行田分会の女性労働者は、7年間の深夜連続労働ゆえの身体破壊を徹底弾劾し、資本と闘う宣言を行った。教育労働者は単組権力戦で「現執行部打倒」を訴えて青年とともに大躍進したことを報告。
 婦民全国協は、退職強要と闘う会員の報告と、「今こそ婦民全国協を各地につくろう」という呼びかけ。全学連は、教育の民営化粉砕の闘いを訴え、海を越えて米カリフォルニア全土で闘われている100万人のゼネストに全学連が決起していること、それと呼応して法大を先頭に闘いが爆発している様子を生き生きと語った。
 ワーカーズアクション実行委員会の青年は「イラク反戦、沖縄闘争、国鉄決戦を掲げた3・20集会に参加を」と発言。東京労組交流センター女性部の自治体労働者が4・28沖縄闘争を呼びかけた。さらに5月入管集会への参加が訴えられた。
 最後に「成田市による天神峰団結街道(市道)廃道化絶対反対」の決議を採択し、集会実行委員会が「星野文昭さんにはがきを送ろう」と呼びかけた。労組交流センター全国女性部長の長谷川ユキさんがまとめと「団結ガンバロー」を行って、デモに打って出た。

 関西 ”階級全体に責任とろう” 資本・権力・体制内派と激突を

 3月7日、関西の3・8国際婦人デー闘争が大阪・阿倍野区民センターで開催され、70人の結集で大成功した。
 冒頭、国賀祥司・泉佐野市議会議員と関西労組交流センターが連帯のあいさつを行った。
 続いて婦人民主クラブ関西ブロック代表の山本美知子さんが基調報告を行った。「①昨年8・30で自民党支配が終わり、民主党・連合政権が登場し、革命的大動乱の時代が始まった。労働者階級自身が主人公の社会をつくる時が来た。②昨年の2・26西郡決戦、そして3・6国際婦人デー闘争から1年の勝利をかちとった力こそ〈時代認識〉と〈絶対反対〉〈階級的団結〉の路線だ。③3月外注化阻止決戦の爆発へ。資本・権力との非和解を貫き、体制内労組幹部との激突をとおして、婦民を先頭に女性労働者・労働者家族丸ごとの決起で闘おう!」という3点をポイントに、日々の実践と格闘の中でつかんできた確信を提起した。
 次にパネルディスカッション&フリートークに移った。国労5・27臨大闘争弾圧被告の東元さんは、国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐる「解決案」はまったくのデマであることを暴き、「自分の職場の廃止攻撃を第2の国鉄決戦として闘う」と決意を述べた。また「5・27裁判は、旧弁護団の解任をとおして階級裁判として自己解放的に闘えるようになった。病気だって闘える。これが自分の誇りだ」という発言は、全参加者に感動を与えた。
 関西合同労組の東理恵さんと八尾北医療センター労組の灰垣美佐子さんは、労働者階級の自己解放性にかけきってストを決断して貫徹するまでの格闘を語り、労働者階級全体に責任を取る闘いへの決意を表明した。豊中市職女性部の深町加代子さんは「絶対反対で屹立(きつりつ)して、労働者の団結にこだわってきた。体制内労組幹部と激突する中で、それまでの友人などが去っても、闘う団結をつくることは必ずできる」と述べた。
 こうした討論を受けて、婦民大阪北支部、大阪南支部、阪神読者会、奈良市従業員組合、学生、高槻医療労組・団結グループ、関西合同労組かねひろ分会、ス労自主などから活発な発言が続いた。「闘えば勝てる」という確信を全参加者がつかんだ集会だった。