2010年3月15日

春闘集会 全国で熱気あふれ 青年の決起が展望開く

週刊『前進』06頁(2431号4面2)(2010/03/15)

春闘集会 全国で熱気あふれ
 青年の決起が展望開く

 全国の各地区で一斉に10春闘集会が始まった。大恐慌情勢に真っ向から対決し、プロレタリア革命をめざす階級的労働運動が、圧倒的な青年労働者の闘いと合流し始めている。資本の別働隊・連合中央を吹き飛ばし、動労千葉のストライキと連帯して闘い抜こう。(編集局)

 反戦も外注化阻止も闘おう 東京東部春闘集会

 3月5日、東京東部春闘討論集会が55人の参加で行われました。動労千葉の2〜3月ストと、3・4全カリフォルニア州闘争の速報ビデオが上映され、デモ先頭の全学連旗が感動的でした。
 集会は冒頭、逝去された動労千葉・中野洋常任顧問への黙祷で始まりました。基調は東交の青年労働者。「反戦も外注化阻止も青年労働者の未来のかかった闘いだ。青年労働者はその先頭に立とう」と訴えました。動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長は「組合員は意気軒高とストに突入した。勝利の展望は自分の中にある。国鉄1047名闘争の『解決案』で解雇撤回を下ろしてはならない」と述べました。
 星野さんを取り戻す会のアピールを受け、各職場から闘争報告。委託される側と本体の連帯を訴えた自治体委託労働者。教育現場の非正規化の現実を暴露した青年教育労働者。JRと同じ安全崩壊を暴露した東交の青年。民営化と闘う自治体労働者が発言し、フリートークに。スト支援の朝ビラで出会った外注労働者から「今月10人が解雇される。必ず撤回させる」と強い決意が述べられ、集会は盛り上がりました。
 最後に「成田市は団結街道廃道を中止せよ」の決議を上げ、東部ユニオンの青年労働者が中野顧問への思いを語りつつ3・20反戦デモへのアピールを行いました。
 非常勤教員の青年が4〜5校のかけもちと、スーパーでのバイトなしに生活できない過酷な現実を語ったことが特に衝撃的でした。(相馬修)

 闘う青年の力未来は明るい 東京三多摩春闘集会

 3月5日、八王子市で「闘う時代が来た! 青年の怒りで闘う労働組合を取り戻そう3・5労働者集会」が40数人の参加でかちとられました。
 民間バス会社で不当解雇撤回闘争を闘う青年労働者が司会を行い、日本機械工業労組の労働者が「動労千葉・中野洋顧問の遺志を引き継ぎ、青年労働者が闘う労働組合をよみがえらせる先頭に立とう」と訴えました。
 国労豊田電車区分会の中村幸夫さんが、正念場の国鉄1047名解雇撤回闘争をアピール。4者4団体が3与党に「白紙委任」で「政治解決」に動いたことを弾劾し「平成採の青年労働者の怒りがJRの検修業務外注化を阻もうとしている」と訴えました。
 金属の青年労働者が基調報告。「JR検修外注化阻止の闘いは労働者全体の命運がかかっている。階級的労働組合と労働者党に結集し、大動乱の主導権を握ろう」と訴えました。
 医療労働者は「派遣労働者全員の解雇攻撃と闘っている」と報告、私鉄バス労組の青年労働者は「闘わない組合では安全は守れない」と訴えました。さらに自治体労働者は「社保庁の被解雇労働者とともに闘う」と発言、合同労組八王子の委員長は「闘う青年労働者が出てきている。未来は明るい」と強調しました。(中原一朗)

 JR体制打倒の怒りのデモ 東海春闘集会

 3月7日、「国鉄1047名解雇撤回! JRの鉄道業務外注化阻止!大失業と戦争の鳩山民主党・連合政権打倒! 3・7東海労働者総決起集会」(呼びかけ・愛知労組交流センター、ス労自主、東海合同労組)とJR東海本社弾劾デモを大雨の中を絶対反対派25人でかちとりました。
 司会が「雨でデモは中止との連合愛知の裏切りを弾劾し、本日のデモをやり抜こう」とあいさつ。動労千葉の反合・運転保安闘争のDVD上映を受け、田中動労千葉委員長、石井動労水戸委員長、国労5・27弾圧被告団の富田団長のメッセージが紹介されました。
 基調提起を東海合同労組委員長が行い、解雇撤回なき和解金で「政治解決」に動く国労本部や闘争団幹部を弾劾、1047名解雇撤回闘争こそ全労働者の未来をかけた闘いだと確認しました。また検修外注化攻撃に動労千葉が2波のストで反撃し「外注化4・1強行」を止めたことに会場はどよめきました。
 集会後のデモは、名古屋駅周辺の労働者に10春闘勝利、解雇撤回、鳩山政権打倒を訴え、3・20イラク反戦デモを呼びかけるビラが手渡されました。東海の労働者は、この3・7デモの勝利に確信を深めて職場闘争に決起し団結を拡大していきます。(労働者・SK)

 基地建設阻止は労組の問題 沖縄春闘集会

 3月7日、那覇市で沖縄労組交流センター呼びかけで「国鉄1047名解雇撤回、沖縄闘争への総決起、10春闘勝利」の春闘集会が行われた。
 センター代表の柿本博人さんが「国鉄1047名闘争で全労働者の総決起を。とりわけ青年の決起が重要だ」と提起した。青年労働者は基調報告で、「国鉄1047名解雇撤回、検修業務全面外注化阻止の闘いは沖縄と日本の労働運動全体を決める闘いだ」「動労千葉のストライキと連帯し、10春闘から5・15沖縄闘争の決戦性を鮮明にして闘おう」と訴えた。
 北中城村議会議員の宮城盛光さんと「沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会」の和田邦子さんのあいさつを受け、各職場からの報告が続いた。NTT労働者、うるまユニオン(沖縄北部合同労組)、民間パート労働者、南部合同労組、基地労働者らが発言。うるまユニオンの富田晋副委員長は「青年労働者は闘いに飢えている。そういう僕らがいることが決定的。新基地建設阻止は労働者と労働組合の問題だ」と訴えた。NTT労働者の真喜志康彦さんは「青年労働者の獲得で勝負しよう」と訴えた。
 参加者は国際通りの戦闘的デモを打ち抜いた。(沖縄・安里盛昌)

 路線を鮮明に熱気ある討論 関西自治体春闘集会

 2月28日、関西地区の7自治体9単組と公的医療部門2労組から25人が参加し、自治体労働者春闘討論集会が行われた。
 豊中市職の深町加代子さんは「民主党・連合政権は闘う労働組合つぶしに出てきた。『新しい公共』による公務員大量首切り攻撃に、今こそ解雇撤回で闘おう」と基調提起。さらに社保労組福山分会の平口雅明さんが特別報告を行った。「525人分限免職は現場の青年労働者の決起だ。敵は外注化で生じた“消えた年金”問題を現場に押しつけて社保庁を解体した。組合幹部は、自分だけが生き残るために屈服した。現場を信頼して闘えば勝てる」と訴えた。
 討論では「一人でも立ち上がれば社会を変えられる」「525人を闘う勢力と見られるのが11月派」「自治体労働者の闘いの中心に社保庁の闘いを」などの意見が出された。交流センター事務局が「『新しい公共』攻撃は自治体労働者に“時間外労働をボランティアでやれ”というもの。人員削減・労働強化・賃下げに反合闘争で闘おう」と提起。さらに青年労働者は「人勧廃止攻撃も道州制攻撃そのものだ。自治労本部打倒、解雇撤回で組織しよう」と訴えた。闘いの路線は鮮明になった。(関西・S)