2010年3月29日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2433号6面2)(2010/03/29)

団結ひろば 投稿コーナー

 仲間の笑顔に労働者階級は一つだと実感 みやぎ連帯ユニオン 金子哲夫

 一昨年9月に塩竈(しおがま)市職労執行部選挙に立候補し、体制内執行部によって組合員籍を剥奪(はくだつ)されてからも、門前チラシまきや外部職場回りを続けています。私が組合から追い出されても現場の労働者はこれまで同様変わらずチラシを受け取り、「ごくろうさま」と声をかけてくれます。受け取らなくなった人はまったくいません。このことに空気が入っています。
 先日、2・13集会を訴えたタブロイド判と私のチラシを一緒にして保育所職場を回っていたら、ちょっとうれしいことがありました。私がA保育所の分として16枚チラシを持っていくと、玄関に受け取りに来たBさんが「うちは組合員は8名なので8枚でだいじょうぶです」と言うのです。私が「正規も非正規も同じ労働者だと思うので、16枚持ってきました」と言うと、Bさんはうれしそうな顔をしてくれ、「わかりました」と受け取ってくれたのです。その笑顔を見て、Bさんも正規・非正規の壁を壊して団結したいと思っているんだな、と感じられ、うれしくなりました。
 執行部は非正規の労働者には組合ニュースは渡しません。私自身も数年前まで体制内的分断の影響下にあり、労働者階級は一つだ、階級的団結こそが目的だという確信を持つまでは「同じ労働者ですから」と自信を持って言えませんでした。そう言えるようになって本当にうれしい。
 昨年、地域の仲間とともに、みやぎ連帯ユニオンを結成しました。自分の解雇撤回闘争のことをこの間きちんとやってこなかったので、ユニオンの課題の一つとしてちゃんと再開していきたいと思っています。

 街頭で署名した女性が絵を描いてくれた 東京 国木田亨

 「私は署名をした者です。あの学生さんの絵を描いたんですけど、どうしたらいいでしょうか」。先日突然、携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかってきました。
 2月5日に不当逮捕された学生を取り戻そうとひと月以上前に街頭で署名を集めていたときに、すぐに署名をしてカンパもしてくれたのが高齢の女性Aさんでした。そのときのチラシに載っていた法大生の洞口朋子さんの写真を見て、「この子はとてもいい顔をしていますね。この子の顔を描いてもいいですか?」とおっしゃって、仲間の方と去って行かれたのでした。
 まさか本当に絵を描いてくれるとは思っていませんでした。
 待ち合わせをした場所に、Aさんは私が思ったよりもはるかに大きな絵を、額縁に入れて持ってきてくれました。「昨日の電話で釈放されたと聞いたので、そのお祝いで赤いリボンをつけたのよ」「そこの文字も書いておいた方がいいかなと思って」と言うので、見るとゼッケンのストライキの文字がくっきり書かれていました。
 Aさんが「この子は今どうしているの?」と聞かれたので、「アメリカの教育ゼネストに元気に参加していますよ」と『前進』の写真を見せると、まじまじと眺めてカバンにしまわれました。
 お年は85歳で戦争中ずっと東京で暮らしてこられ、こういう運動にかかわったことは一度もなかったけれど、おかしいことにはおかしいと言い続けてきたのだそうです。
 法政大学の闘いは、本当にさまざまな世代のさまざまな歴史を積んできた人たちの心をも揺さぶり、団結を拡大して進んでいると実感しました。

 店の前の立て看板で『前進』を24時間宣伝 東京北部 町野立子

 私たちの職場では、店の前で『前進』を立て看板に貼(は)り、地域の労働者にアピールしています。「労働者が社会の主人公だ!という新聞『前進』」「『前進』取扱店」と書いて、「くわしくは店内へどうぞ」と貼り出しました。
 初日から立ち読みをしている人、仕事中の労働者、自転車に乗ったまま立ち止まって見ていく人、ベビーカーを押したお母さん、夜になると仕事帰りの労働者も。立て看板は、24時間ずっとアピールしているので、遅く帰ってくる労働者も、ものすごく早朝に出勤する労働者も、毎朝晩『前進』を見ていきます。
 そして先日ついに「1部買いたい」という若者が! 聞けば、この地域でビラ配りのアルバイトをしているとか。立て看板の『前進』を見て、興味があると言っていました。給料が安いのでダブルジョブしていて生きていくのがぎりぎりだとか。しばらく話し、また遊びにきます、と帰って行きました。地域には『前進』を必要としている労働者がもっともっといるはず! 立て看板のアピール、続けます。

 1万1千筆の署名で星野再審開始を迫る 東京三多摩 神藤猛雄

 私は2月24日、東京高裁申し入れ行動に参加した。昨年11月27日に第2次再審請求書を提出したばかりだが、今回は1万1千筆を超えた署名の力で東京高裁に星野文昭さんの再審開始を迫った。
 星野さんに無期懲役を言い渡した確定判決の根拠は、1971年11月14日の渋谷闘争参加者に強制した供述調書のみ。
 第2次再審請求は、それらのデッチあげられた供述調書を、根幹のところで打ち砕く内容だ。新証拠の写真は、①星野さんの持つ鉄パイプはまっすぐで何の変化もないこと、②殴打現場から離れた十字路に立つ星野さんが見たとおりNHK方向の車のフロントが光っていたこと、③Kr証人が供述した「きつね色」の服装の人がデモ隊にいたことなど、星野さんが機動隊を殴っていないことを明らかにしている。東京高裁は第2次再審請求に真摯(しんし)に向き合わなければならない。
 東京高裁は、二十数人で駆けつけた私たちに、「室内には20人しか入れない」と言ってきた。さらに、第2次再審請求を検討している裁判官が誰なのかを言わない。そもそも検討しているのかさえ言わないのだ。主任書記官の名前も言わない。これほどひどい話はない。デッチあげで人を拘束することなど一日たりとも許せないのに、星野さんの場合は35年だ。人の生き死に、人生がかかっているのだ。
 ペテン的な沖縄返還協定が再び問題になっている。星野さんたちの闘いは今、普天間基地即時全面閉鎖、新基地建設絶対阻止の闘いとして沖縄の人びととともに闘うことで貫徹される。
 戦争を必要としている資本主義と徹底対決し、階級的労働運動の力で星野再審をかちとろう。