2010年4月12日

青年に“決起”を訴え JR東・西入社式に宣伝戦

週刊『前進』06頁(2435号3面2)(2010/04/12)

青年に“決起”を訴え
 JR東・西入社式に宣伝戦

 4月1日、JR東日本とJR西日本の入社式に対し、大宣伝戦が闘いぬかれた。
 JR東日本の入社式が行われた大宮ソニックシティ前には、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんや東京と埼玉の労組交流センターが陣取った。国労共闘代表の吉野元久さんが「検修外注化の実施を阻止した。青年の決起が世の中を変える。動労千葉のように団結してストライキを闘おう」とマイク演説をする中、会場に向かう新入社員に次々とビラが手渡された。
 JR東日本の管理職は、新入社員を軍隊式に行進させ、「ビラを受け取るな」と怒鳴りちらした。しかし、笑顔でビラを受け取る青年が続出、沖縄米軍基地撤去の署名にも応じた。ビラまきを妨害する管理職を、ビラまき隊は「青年に命令するな」「下請け労働者を何人殺したんだ」「外注化は粉砕した。1047名の解雇を撤回せよ」と弾劾し続けた。
 JR西日本本社で行われた同社の入社式に対しては、動労西日本、国労5・27臨大闘争弾圧被告団を始め関西・中四国の青年労働者25人が宣伝戦に立った。JR西日本は新入社員全員を吹田の研修センターに前泊させた上、当日は新入社員を1列縦隊にしてJR本社に押し込んだ。
 宣伝隊は、こんなぶざまなJRへの怒りの決起を新入社員に呼びかけた。「1047名解雇撤回・車両検修全面外注化阻止」「尼崎事故弾劾!」の二つの横断幕は圧倒的な注目を集めた。
 闘いの先頭に動労西日本の山田和広副委員長が立った。契約社員として不当解雇された山田副委員長は、3月31日、岡山駅でストライキを闘い、その翌日にはJR西日本本社前に登場して、契約社員制度の撤廃を訴え、尼崎事故を居直るJR西日本を弾劾、動労西日本への結集を呼びかけた。
 JR西日本は入社式の冒頭、尼崎事故への黙祷を強制した。青年に一切の責任を押しつけるJR西日本を直撃して、入社式闘争は闘いぬかれた。