2010年4月12日

三里塚反対同盟 5・16全国集会を呼びかけ

週刊『前進』06頁(2435号4面2)(2010/04/12)

第3誘導路団結街道廃道化攻撃粉砕せよ
 三里塚反対同盟 5・16全国集会を呼びかけ

 成田空港会社(NAA)は4月2日、国土交通省に対し暫定滑走路の「第3誘導路」建設についての空港施設変更の許可申請を行った。
 これに伴ってすでに団結街道(市道)の廃道化を「決定」していた成田市は、道路の管理権を5月20日をもってNAAに譲り渡すことを明らかにした。あとはNAAの権限で好きなときに封鎖・破壊に乗り出せというわけだ。
 われわれは満身の怒りを抑えることができない。極悪の農民殺しの暴挙に手を染めたNAAと成田市を徹底的に断罪し、絶対に第3誘導路建設・団結街道廃道化の攻撃を粉砕することをあらためて宣言する。
 三里塚芝山連合空港反対同盟は、5月16日に三里塚現地で全国総決起集会を開催して、反撃に立ち上がることを明らかにし全国に呼びかけた。革共同は、反対同盟が貫いてきた「農地死守・実力闘争」の原則を自ら体現し、団結街道と市東孝雄さんの農地を守りぬいて、敵のもくろみをこなごなに打ち砕くまで闘うことを誓う。

 追い出しだけが目的の工事

 もし第3誘導路が計画どおりに造られたら、市東さんの家と畑は空港の施設に包囲され、目の前をひっきりなしに走行するジェット機の騒音が今度は自宅の裏からも襲いかかってくる。これまでは団結街道によって直線でつながれていた現闘本部脇の南台の畑に行くには、市東さんは1・8㌔もの距離の回り道をたどらなくてはならない。
 「空港を造るためにじゃまだから農業をやめて出て行け」というのがやつらの言い分だ。市東さんを追い出すことだけを目的に、団結街道を破壊し、莫大な費用を投じて大仰な工事を市東宅の目の前でがんがん行うのがこの第3誘導路なのだ。こんなことが許せるか!まさに地上げ屋の手口そのものだ!
 だが1本の滑走路に継ぎ足しで3本目の誘導路を造ること自体、この空港がいかに反人民的で破綻した代物であるかを自己暴露している。
 何よりも市東さん自身が胸を張って何ものにも動じずに反対同盟の先頭で闘っていることに、敵はとことん打ちのめされ、本質的には打つ手がない。金と暴力さえ使えば人間を屈服させられると思っている浅ましい連中に対し、今こそ彼らが一番恐れている三里塚闘争44年の真骨頂=「農地死守・実力闘争」をたたきつけよう。

 国鉄・沖縄と一体で勝利を

 この三里塚への攻撃が民主党・鳩山政権のもとで国鉄1047名闘争解体、沖縄への米軍基地強制と期を一にしてかけられてきたことは、偶然ではない。大恐慌情勢下で日帝は帝国主義間争闘戦に勝ちぬき、新たなアジア侵略=東アジア共同体構想へ突き進む拠点を成田に造ろうとしている。そのなかで、自らの体制を揺るがす闘いを一切押しつぶしてしまおうとあがいている。ここに至って鳩山政権への幻想をふりまいたり「非暴力」を叫ぶやからは、その責任を厳しく問われなければならない。民主党政権こそ日帝そのものだ!
 三里塚闘争は日帝に真正面から立ちふさがり、その戦略・政策の根幹に大打撃を与え破綻を強要してきた。そして労働者人民が不屈に闘えば勝利できることを身をもって示してきた。
 人民の闘いに直面した国家権力、資本・当局にとって「三里塚のようにするな」が合言葉となりつつある。まさに新自由主義政策、民営化・労組破壊、首切り攻撃と闘う労働者、米軍基地撤去を求めて闘う沖縄県民にとって三里塚が未来を示している。全学連も三里塚の実力闘争で確信を与えられ鍛えられてきた。
 国鉄を先頭とする4大産別決戦、沖縄闘争、法大闘争と一体で、4〜5月の三里塚決戦を闘おう。第3誘導路粉砕、団結街道廃道化を阻止し、市東さんの農地を守れ! 5・16三里塚へ労農学人民の大結集を!