2010年4月12日

日誌 2010年 3月30日〜4月6日

週刊『前進』06頁(2435号4面5)(2010/04/12)

日誌 2010年 3月30日〜4月6日
 仲井真知事「県内2案まったくだめ」/米帝が新たな「核戦略」

●米国務長官「現行計画が望ましい」
 クリントン米国務長官は、G8外相会合後の共同記者会見で、米軍普天間飛行場の移設問題について「現行計画が望ましいという考えを、いまも持ち続けている」と述べた。29日の岡田外相との会談では「日本政府から(移設先について)提案があれば、検討する用意がある」と伝えたことも明らかにした。(3月30日)
●仲井真「県内2案、まったくだめ」
 米軍普天間飛行場の移設問題で、沖縄県の仲井真知事は、鳩山政権が検討するキャンプ・シュワブ(名護市)陸上案について「まったくだめ」と反対する考えを明らかにした。また、勝連半島(うるま市)沖埋め立て案についても「同じだ。(移設に)20年かかる」と述べた。(31日)
●徳之島への分散を指示 米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山首相が関係閣僚会議で、普天間のヘリ部隊の大部分を鹿児島県の徳之島に移すことを目指し、地元や米国と調整するよう指示した。あわせて、キャンプ・シュワブ陸上部に新たなヘリポートをつくる。(4月2日)
●内閣支持率33%に下落 共同通信社が実施した全国電話世論調査で、鳩山内閣の支持率は33%と3月の前回調査から3・3ポイント下落した。不支持は53・3%になり、昨年9月の内閣発足以後、初めて半数を超えた。米軍普天間飛行場移設問題が期限の5月末までに決着しなかった場合の首相の進退については「首相を辞めるべきだ」が47・1%に達し、「辞めなくてよい」45・3%を上回った。(3、4日)
●3日間で米原潜3隻 うるま市勝連のホワイトビーチに、米海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦コロンブスが入港した。3日にも同基地には原潜ヒューストンとコロンビアが沖合停泊しており、今年に入って同港の原潜寄港は12隻となった。(5日)
●米が新たな核戦略 米オバマ政権が、今後5〜10年間の米核政策の指針となる核戦略見直し(NPR)を発表した。「核のない世界」に向けて、非核国には原則として核攻撃しない方針を初めて示し、新たな核弾頭の開発はしないことを明記した。一方で「核が存在する限り、米国や同盟国のために安全で効果的な核抑止力を維持する」との方針を再確認した。(6日)
●10万人結集目指す 4月25日に読谷村運動広場で開く「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」実行委員会の結成総会が那覇市内で開かれた。10万人規模の結集目標が提起され、県民に広く参加を呼びかけていくことを確認した。県民大会の開催を提起してきた県議会は、県内の約250団体に実行委への加入を呼びかけている。(6日)
●日米首脳、公式会談見送りへ 4月12、13日に米で開催される核安全保障サミットに出席するため訪米予定の鳩山首相とオバマ大統領との首脳会談設定が公式会談は見送られ、非公式会談となる予定であることが分かった。(6日)