2010年4月19日

秋田国鉄集会 小玉さん・羽廣さんが和解案断罪

週刊『前進』06頁(2436号2面3)(2010/04/19)

秋田国鉄集会 “政治解決許さない”
 小玉さん・羽廣さんが和解案断罪

 「国鉄1047名解雇撤回!政府・JR・鉄建公団は責任をとれ!解雇撤回なき政治解決許すな!4・11秋田労働者総決起集会」が4月11日、30人を超える結集でかちとられた。
 正午から秋田駅前で最も人通りが多いポポロードで20人余りが街頭宣伝に立った。「頑張ってください! 私も仕事をみつけてがんばる!」(無職)「自殺を減らし労働者が住みよい国を」(中学生)「立ち上がれ青年!」「案を拒否し、なおかつ先をめざす諸君にエールを送ります!」。怒りと激励の声が次々と団結署名メッセージに書き込まれ、多額のカンパが寄せられた。
 午後2時からの集会では、まず主催者を代表してAさんが「解雇撤回なき政府案に4者4団体が合意するという局面を迎えている。この集会は非常に重要な集会になった」と4・11集会の画期的意義を強調した。
 特別報告に立った鉄道運輸機構訴訟原告・国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは、国鉄1047名解雇撤回闘争は新自由主義を粉砕する分割・民営化絶対反対闘争であり、現在の青年労働者・学生の生活と未来を切り開く闘いそのものであることを訴え、「今回の解決案は不当労働行為責任も謝罪も解雇撤回もなく、JR職場で国労の旗を守ってきた仲間を踏みにじり、中曽根や松田・葛西・井手ら極悪下手人をすべて免罪するもの。こんな犯罪的政治解決など絶対に許さない」と声を張り上げた。そして「私はキッパリ拒否し、裁判も取り下げない! 追いつめられているのは民主党・連合政権でありJRだ。団結を拡大すれば必ず勝てる」と言い切り「動労千葉が呼びかける全国運動に賛同し一層の支援・共闘を」と熱烈に訴えた。
 次は九州から駆けつけた鉄建公団訴訟原告・国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんだ。「私は解雇時も今も一組合員。意識改革(国労脱退)すれば即JR採用と言われる中、自分にウソをつけないから、おかしいことはおかしいと筋を通した。『人材活用センター』に収容されてから結婚したが、子どもを抱えながら解雇された。4党合意に反対するわれわれの除名を狙った国労5・27臨大闘争弾圧にも勝利した。今回の政府案に屈服し裏切った松崎は許せない! こんな屈辱的政治和解は拒否する。裁判も取り下げない。全国を駆け回って仲間をつくり勝利まで闘う!」と決意を語り満場の拍手を浴びた。
 連帯あいさつが続いた。地元B労組委員長を筆頭に、国労郡山工場・仙台市職労・全金本山労組の仲間、そして圧巻はC工場の青年派遣労働者D君の決意表明だ。「時給850円で月12万円、3カ月ごとに切られる。これが2000万青年の現実です。これは国鉄分割・民営化から始まった。僕の闘いと国鉄1047名闘争は一体。ともに闘います」という実にすがすがしい決意で集会を締めくくった。
 政府解決案の反動的正体と、国労本部など4者4団体の裏切りを全面暴露し、怒りを解き放つなら労働者は必ず立ち上がる。4・11秋田集会は、実に重大な勝利を切り開いた。いざ4・25尼崎現地闘争—4・26国労臨大決戦へ!(秋田 TK)