2010年5月 3日

泉佐野市議選 こくが必勝へ 「財政健全化」との全面対決を

週刊『前進』10頁(2438号3面3)(2010/05/03)

泉佐野市議選 こくが市議必勝へ総決起を
 労働者人民の階級的な団結で「財政健全化」との全面対決を

 4・25尼崎闘争—4・26国労臨大決戦および4・25沖縄県民大会—4・28沖縄闘争は、時代を画する決定的勝利を切り開いた。「国鉄決戦の勝利でプロレタリア世界革命を」の戦略的総路線を、われわれはわが手でつかもうとしている。5月沖縄決戦から6月国鉄大運動へ総決起しよう。
 泉佐野市議選(5月16日投開票)は、「財政健全化」絶対反対闘争として、日帝の戦争と民営化・大失業攻撃との全面対決の戦場となった。国鉄闘争解体—4大産別労働運動解体—労働運動根絶に対する巨大な反撃を組織しよう。こくが祥司市議7選へ泉佐野市議選に総決起しよう。

 全市ゆるがす絶対反対闘争

 新田谷市長は2月4日、19年間で市職員と住民に536億円も負担させる「財政健全化計画」を発表した。これに対する、こくが陣営の「財政健全化」絶対反対の訴えと闘いは、10万の労働者住民の激しい怒りを引き出し、民主党・連合政権を根底から揺るがす巨大な情勢を生み出そうとしている。
 最大の攻防は、市役所や保育所などの自治体労働者をめぐる日本共産党・全労連との激突として展開されている。こくが陣営以外の全勢力が「公務員を減らして財政再建を」と自治体労働運動破壊に向かう中で、自治体労働者は激しい危機感と怒りを抱いている。
 このとき泉佐野市職労(自治労連)は、「自治体労働運動の原点『地域住民の繁栄なくして、自治体労働者の幸福はない』に立ち返り」(『日刊いずみさの』4月23日号)と、組合員に全面屈服を迫り、恫喝してまわっている。民営化に反対せず、「地域住民の要求」のためにはあらゆるリストラに応じろというのだ。日共はかつて国鉄分割・民営化に対して「国民の足を守れ」を対置して闘争解体に躍起になった。今再び泉佐野市で労働者階級への武装反革命としての本質をむきだしにしている。これは今日の国鉄1047名解雇撤回闘争解体攻撃と完全に軌を一にしている。
 こくが陣営の「こくがを軸に労働者と住民が団結して財政健全化絶対反対で闘おう」という訴えは、自治体労働者およびすべての労働者住民の階級的団結を強め、拡大している。

 プロレタリア革命問う選挙

 世界大恐慌にのたうつ日帝が生き残りをかけて、延命策としての道州制攻撃を「自治体財政破綻」を導水路として開始したのが「財政健全化」である。その重心は、国鉄労働運動破壊(動労千葉破壊)を最先端とする労働運動絶滅攻撃だ。
 日本共産党をはじめ全勢力がこの攻撃に屈服して、さまざまな「財政再建」を対置して労働者階級に敵対している。とりわけ日共は「反対というなら対案を出せ」と恫喝している。われわれの回答は何か?
 「財政健全化」の狙いは、労働者住民の団結を解体することにある。労働者をばらばらにして、資本が骨までしゃぶりつくす攻撃である。「財政健全化(財政破綻)」に対する労働者階級の態度は鮮明だ。団結である。攻撃の狙いを明らかにし、団結すれば勝利できる。
 国鉄分割・民営化に対して、動労千葉だけが「これは団結破壊の攻撃だ」と喝破して闘いぬいて勝利した。この教訓が今すべての労働者住民の武器となろうとしている。

 こくがを軸に団結をつくる

 5月泉佐野市議選闘争は、国鉄1047名闘争解体攻撃粉砕・外注化阻止の国鉄決戦、安保・沖縄決戦の前進を総括軸とする階級的労働運動創成の闘いである。「財政健全化」という、老若男女を問わず全労働者住民に直接に襲いかかる大攻撃を、革命的議会主義を駆使してプロレタリア革命に転化しよう。
 5月泉佐野市議選に勝利し、5・15沖縄闘争、6月国鉄大運動の大爆発をかちとろう。路線を貫き、党を建設する選挙戦として闘い抜き、勝利しよう。