2010年5月17日

全労協メーデー “訴訟取り下げ拒否”訴え

週刊『前進』06頁(2439号3面3)(2010/05/17)

全労協メーデー “訴訟取り下げ拒否”訴え
 闘争継続宣言に共感

 5月1日、全労協の日比谷野音メーデーに東京労組交流センター、全学連の仲間20人でビラまきを行った。野音入り口のスロープで「1047名解雇撤回」などの横断幕とのぼりを立て、国労闘争団の3人が政府和解案を拒否した記者会見を報じるビラなど3種類、約5千枚をまききった。国労本部は4・26臨時大会で政府案丸のみだけでなく「企業内組合化」を決め、国労組織、闘争団・支援組織の解散に走ろうとしている。組合員や支援者にはほとんど知らされていない。マスコミの「ついに解決」報道だけが走っている状況だ。
 そこに「闘争団3人が闘争継続を宣言」「訴訟取り下げ拒否」のビラが手渡された。「国労闘争団員が政府和解を拒否しました」「1047名解雇撤回の大運動を」などのかけ声に大半の参加者が一瞬驚き、手をさし出して受け取った。引き返してきて「仲間と読むから10枚くれ」と要請する参加者も多数いた。
 会場内では国労共闘の仲間が国労組合員に直接ビラを配ると、全員が食い入るようにビラを読んでいた。解決案を絶賛する都労連の武藤委員長の発言は異様だ。「政府案の受諾」を勝利として受けとめる者はだれ一人いない。みなJRの謝罪、解雇撤回を求めて闘ってきたのだ。政府解決案の居丈高な組合破壊の内容を知れば、解雇撤回を貫く闘いが圧倒的な支持を得ることは確実だ。
 国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回の新たな全国大運動で、現場組合員・支援者の獲得と決起はまったく可能だと感じた。(T)