獄中同志の新年メッセージ

週刊『前進』12頁(2614号03面02)(2014/01/01)


 獄中同志の新年メッセージ

 命脈が尽きた資本主義倒し人間本来の社会実現しよう

 徳島刑務所在監 星野文昭
 今、私たちの闘いは、資本と国家・安倍政権が金もうけのために労働者人民を生きさせることもできず、力で批判・決起を圧殺するしか方法がなく本当に命脈が尽きていることを突き出し、同時に労働者人民が自らの団結した力を100%信頼し立ち上がればすべての攻撃に勝利して、世の中を変え、人間本来の社会を実現できる展望を開いています。本当にそのことを実現する2014年にしましょう。

 日々勝利の地平

 国鉄闘争によって、分割・民営化を突破口とする新自由主義が不当労働行為・不正義を重ね粉砕できるものであることを突き出し、闘いが攻勢をとる情勢をかちとっています。それを基軸に反原発闘争、特定秘密保護法粉砕闘争が安倍・自民党政権打倒闘争として爆発する情勢をかちとり、それと一体に無実の星野解放闘争が、闘う労働者をはじめ広い社会的力によって全証拠開示、再審・釈放へ大きな前進をかちとっています。
 とりわけ『愛と革命』は、私と暁子が、ともに団結の力で誰もが人間らしく生きられる社会を実現する闘いの中で、暁子との絆(きずな)・愛、仲間・労働者人民との絆・団結を深め、必ず勝利していく展望を開いている、そのことがそれぞれ一人ひとりの闘いと重なり自らのものとなり、勝利への力となり、そしてその一人ひとりの闘いが私と暁子の力となり、そのことによって本当に心一つに闘う地平を開いていることを実感しています。
 71年11・14渋谷闘争への無実での無期攻撃は、獄壁による分断と無期の重圧によって私と暁子の闘い生きることそのものをつぶし、同時にすべての仲間・労働者人民の闘い生きることをつぶそうとするものでした。しかし、今、暁子も言うように「日々勝利している地平」を開いています。
 すべての労働者人民の苦しみ、悲しみ、喜びも、そしてその中にある人間らしく生きたいという希求と秘められたその力への信頼を共有し、ともにそれを尽きることのない闘いに生きるエネルギーとして、団結した力で世の中を変えていく道、生き方を手にすることで勝利への如意棒を手にしています。
 人は、自他の存在を重ね、その痛み、苦しみ、喜びも自らのものとして感じ、共有し合うことができ、だから誰もが人間らしく生きられることによって最も大きな喜びで心を満たし合う存在であり、労働をはじめその生命活動によって誰もが人間らしく生きられるために生きる、それが人間の人間たる本質、人間性・共同性です。

(写真 2013年12月1日 東京)

 労働者の団結で

 今、労働者から搾取し、全人民から収奪することで肥え太り、過剰資本による大恐慌・大失業・戦争の時代を引き起こし、なお資本の利潤のために財政・国債破綻の明らかな公共投資、バブル化と破局化が明らかな金融緩和に走り、民営化・外注化・非正規化の下での解雇・賃下げ自由・労働強化・安全切り捨て・原発・大増税という、「命より金もうけ」の新自由主義によって労働者人民を生かすこともできなくなり、秘密保護法・改憲によって怒り・闘いを圧殺して国家独裁・戦争に走り命脈が尽きている資本主義の姿が目の前にあります。
 これに対して、生産を担い社会を成り立たせている労働者がその人間性・共同性、団結をもって立ち上がり、すべての労働者人民の団結した決起をかちとり、資本・権力から職場・地域・全国・全世界で支配権を奪い、彼らを倒してすべてを奪い返し、労働者人民が社会の主人公となってその人間性・共同性・創造性を解き放って、誰もが人間らしく生きられる社会を実現することに私たちの希望があり、未来があります。それを体現している動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄闘争を軸に全産別・全国・全世界の労働者人民の総決起をかちとっていきましょう。そのために闘う労組と党を一体にかちとりましょう。

 全証拠開示を!

 私たちは、闘いの圧殺を目的とした星野無期に対して心一つに闘い、勝利することで今日の闘いの地平をかちとり、このことを力に無期そのものを覆す地平を開いています。再審闘争で、当日の私の服が薄青であることで「殴っていたのはきつね色」という鉉供述が崩れ、「一郎丸写真」に私の殴打の痕跡がなく、それらの新証拠によって無実が明らかになった今、闘う労働者を中心に広く社会的な力で全証拠開示、再審・釈放を必ずかちとりましょう。
 2014年、安倍政権の姿にあるように命脈の尽きた資本・権力を労働者人民の団結の力で打倒する決定的年としましょう。
(71年11・14沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争戦士。デッチあげ殺人罪で87年に「無期懲役」判決が確定。96年に第1次、09年に第2次再審請求。現在、12年3月棄却決定に対し異議申立中。獄中39年。67歳)

 獄中にいようと私は勝利者国鉄闘争・再審無罪を闘う

 府中刑務所在監 福嶋昌男
 2014年、動労千葉の職場闘争の力は11・3全国労働者総決起集会の熱き大結集を土台に、最高裁での解雇撤回へと突き進みます。この力は全職場のストライキ情勢をつくり出すものです。
 反原発闘争は国・東電の福島切り捨てを許さず、放射能が人間社会(労働過程)・生態系―自然循環(海・水・土・大気)を汚染することの重大性をますます明らかにしています。廃炉あるのみです。
 星野同志・暁子さんの闘いは"生命の輝き"の闘い、『愛と革命』で無実を鮮明にし、権力・裁判所を追い詰めています。『愛と革命』は労働者階級人民の闘いの方向を指し示しています。今年こそ労働者階級人民の力で全証拠の開示をかちとる時です。
 すでに時代を画した改憲・戦争攻撃が開始されています。「特定秘密保護法」攻撃と闘いぬきましょう。
 福嶋再審では、弁護団・事務局の健闘で、神戸大学の魚住和晃名誉教授がより精度の高い筆跡鑑定書を作成してくれました。指紋認証の方も前進しています。私は証拠とされているメモを書いていないし、触ってもいません。私は無実です。
 昨年は多くの方々から信書をいただきました。大変勇気づけられました。ありがとうございます。
 新自由主義攻撃に対し、中核派は1986年4月に米軍横田基地を、5月に迎賓館の東京サミットを砲撃しています。権力は、私が両戦闘にかかわったとして87年10月にデッチあげ指名手配をかけました。
 以来26年間、私は権力の弾圧にかちぬいてきています。私は獄中にいようと勝利者です。
 私は国鉄闘争をはじめすべての闘争、須賀・十亀・板垣同志の上告審闘争・「かちとる会」のみなさん、家族と熱く連帯し、再審・獄中闘争を不屈に闘いぬきます。
 (迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判で実刑12年。12年に下獄。69歳)

このエントリーをはてなブックマークに追加