韓国民主労総がゼネスト パククネ打倒の革命情勢突入 鉄道労組の23日間ストを突破口に

週刊『前進』06頁(2615号01面01)(2014/01/13)


 韓国民主労総がゼネスト
 パククネ打倒の革命情勢突入
 鉄道労組の23日間ストを突破口に

(写真 鉄道民営化阻止の大ストライキを支持・連帯する10万人がパククネ政権退陣を叫んだ =12月28日 韓国・ソウル支庁広場)
(写真 1月9日、民主労総は「パククネ退陣!民営化―年金改悪阻止!労働弾圧中断!」の第2次ゼネストに決起した。全国14地域でゼネスト決意大会を開いた【ソウル市庁広場】)

 “鉄道民営化絶対反対。

 12月9日に始まった全国鉄道労組(民主労総傘下、組合員2万1千人)の鉄道民営化阻止のストライキは、労働者民衆の大衆的支持を受け、23日にわたって貫徹され、パククネ政権に迫る歴史的な大ストライキとなった。
 震え上がったパククネは、12月22日、鉄道労組幹部逮捕を口実に民主労総本部に対し警察部隊5500人で襲撃を強行、民主労総本部を守る労働者との12時間におよぶ大激突となった。
 12月28日、民主労総はゼネストに決起した。ソウル市庁前で開かれた「民営化阻止!労働弾圧粉砕!鉄道ストライキ勝利!民主労総第1次ゼネスト決意大会」には10万人の労働者人民が詰めかけ、「鉄道民営化阻止!」「パククネ政権退陣!」の怒りのこぶしを突き上げた。シンスンチョル民主労総委員長は「12月22日、われわれは独裁を見た。パククネはわれわれを見誤った。今やわれわれの番だ。民主労総はパククネ政権との全面闘争を宣言する」と声を張り上げ、「政府は、鉄道、医療などすべての公共部門を民営化し、利己的な競争の中に国民を押し込んでいる。1月9日、民営化を阻止して民主労総を死守する第2次ゼネストを組織しよう。そして2月25日のパククネ就任1周年には、国民ゼネストでソウルを覆いつくそう」と呼びかけた。鉄道労組も「年を越えて無期限ストをやり抜こう」と闘志を示した。
 この直後の30日、鉄道労組キムミョンファン委員長が与党セヌリ党、野党・民主党と協議し妥結、一方的に「スト終結」が発表される事態となった。現場からは批判が噴き出したが、「いったん現場に戻り、職場から第2次ストライキを組織しよう」「民主労総の団結と国民の支持があれば絶対に勝てる」とあらためて団結を固め、新たな闘いに踏み出した。
 民主労総は「この闘いはパククネと全労働者の戦争だ」「鉄道労組は持てる力の200%、300%を発揮して闘いぬいた。これからは民主労総が引き継ぐ」(シンスンチョル委員長)と宣言し、あらためてゼネストの号砲を発した。
 年明け1月2日には民主労総歴代委員長など民主労総指導委員10人がパククネ政権との全面戦争を宣言してハンストに突入。3日には全産別・全地域本部の代表者・代議員ら800人がソウル駅前でゼネスト組織化のための決意大会を開いた。ハンスト中のタンビョンホ元委員長は「鉄道闘争の高揚を持続的に拡大し、言葉ではなく行動でパククネ政権を退陣させよう。果敢に堂々と闘おう」と大アジテーションを行った。

 東アジア情勢が大激動

 鉄道労組の民営化阻止の大ストライキは、民主労総のパククネ打倒宣言・ゼネスト突入へと発展し、北朝鮮の体制的危機の深まりや日帝・安倍政権の危機と階級激突情勢の進行とも重なり、東アジアを一挙に巨大な革命的激動のまっただ中に引き込むものとなっている。
 しかもこの激突の最基軸に民営化・外注化絶対阻止と非正規職撤廃の闘いが据わっているのだ。つまり、文字どおり新自由主義との全面激突として闘いぬかれている。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「鉄道労組の大ストライキをとおして70%が民営化反対という世論を結集した。鉄道労組はまた職場に乗り込んで闘い、しかも民主労総が”今度は民主労総の番だ”と闘いを引き継いでゼネストを組織している。この闘いは、新自由主義攻撃の核心である民営化・外注化と労組破壊攻撃を打ち破る、すなわち資本主義を打ち破る可能性を持った政治的決戦になろうとしている。まさに世界史的に前例のないことが始まっている! この闘いと結合する中に日本の労働者階級の未来がある。だからこそ日本で民主労総ゼネストデモをやろう」と、1・13民主労総ゼネスト連帯行動を呼びかけている。
 日本の国鉄決戦と韓国での鉄道民営化阻止の決戦が、同じ一つの闘いとなって進む中から、世界の労働運動を階級的・革命的に塗り替えていく新たな時代が始まった。
 民主労総は1・9第2次ゼネストから1・18第3次ゼネストを闘い、2・25国民ゼネストの巨万決起を準備している。1・13民主労総ゼネスト連帯行動に集まり、渋谷デモを闘おう!
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【要項】民営化・外注化阻止! 労組破壊攻撃粉砕!
 韓国民主労総ゼネスト連帯行動
 1月13日(月)午後6時半開会
 集会後、午後7時15分、デモ出発
 東京・代々木公園ケヤキ並木
 主催 全国労働組合交流センター
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