国鉄・反原発を軸に4大決戦で日帝・安倍政権打倒しよう 都知事選に総決起し2014年勝利へ

週刊『前進』06頁(2615号02面01)(2014/01/13)


 国鉄・反原発を軸に4大決戦で日帝・安倍政権打倒しよう
 都知事選に総決起し2014年勝利へ


 「鉄道ストライキはすでに勝利した! 今こそわれわれの出番だ!」。民主労総のシンスンチョル委員長は12月28日、民主労総ゼネスト決起集会に結集した10万人の労働者人民の前で、力強く宣言しました。韓国では鉄道労組による民営化阻止のストが23日間も闘われ、民主労総もゼネストに決起しています。韓国は、パククネ政権打倒からプロレタリア革命に向かう革命的情勢にあります。この大激動情勢下で行われる東京都知事選は、2014年決戦を左右する一大決戦です。革共同は、現代革命への挑戦をかけて都知事選を決戦として闘う決意です。

 韓国の階級闘争と民主労総ゼネスト

 韓国階級闘争は、民主労総委員長が勝利宣言を発したことに示されるように、パククネ政権打倒の歴史的大闘争へと全面的に発展しています。それは、民営化・外注化と新自由主義を粉砕し、プロレタリア革命に突き進む闘いです。12月ゼネストを闘った民主労総は、14年冒頭から第2波ゼネストに突入しようとしています。パククネ政権は、鉄道の民営化を突破口に公共部門の全面民営化を狙うとともに、鉄道労組の解体と民主労総そのものの解体を狙った攻撃を行っています。
 これはまさに、1980年代の日本の国鉄分割・民営化において、国鉄労働運動をつぶし、総評を解体したこととまったく同じ攻防です。これに対して、韓国鉄道労組は23日間のストライキを闘いぬき、民主労総もゼネストに決起して、パククネ政権の狙いを根本から打ち破り、逆にパククネ政権打倒のプロレタリア革命情勢を切り開いています。
 この闘いは労働者や労働組合がもっている無限の可能性を示しています。今やこの日本で、感動的な韓国労働者人民の闘いとひとつになって闘う時が来ました。動労千葉を先頭にした12・27韓国大使館抗議申し入れ行動に続き、民主労総ゼネスト連帯の1・13渋谷デモに大結集し闘おうではありませんか。
 現在の韓国階級闘争の歴史的な大闘争は、動労千葉と民主労総ソウル本部による10年間にわたる国際連帯闘争がつくりだしてきた地平そのものです。動労千葉が国鉄分割・民営化に2波のストライキで闘いぬき、JR体制移行後も外注化阻止・非正規職撤廃を真っ向から闘いぬいていることが、韓国階級闘争にも巨大な影響を与えています。韓国鉄道労組のストライキでは、「民営化は日本のJR北海道事故と同じことをもたらす」と、攻撃の本質が全面的に暴露されています。
 しかも民営化に対する労働者人民の怒りと結合して、鉄道労組のストを圧倒的に支持する世論が形成されています。韓国のメディアすら「単一労働組合が起こしたストライキによって民営化全般に反対する国民世論が形成されたという点で驚くべき事件だった」と報じているほどです。新自由主義の核心的攻撃である民営化攻撃に対して、絶対反対の闘いが労働組合を軸として闘われることで、全人民的な闘いへと発展し、革命的な大激動情勢を生み出しているのです。
 これは、民営化絶対反対で2波のストを打ち、それ以後、30年間も闘ってきた動労千葉の闘いの決定的意義を示しています。
 現在、世界大恐慌の継続・激化の中で、帝国主義国や新興大国が自己の生き残りをかけて世界市場と資源を奪い合い、特に鉄道・原発・水道・医療などのパッケージ輸出をめぐって大激突し、争闘戦を展開しています。またこれと一体で、国内に対しては全面的な民営化・外注化と非正規職化の攻撃が労働者人民に激しく襲いかかっています。
 これは今や全世界共通の階級的攻防です。韓国階級闘争が示したことは、民営化絶対反対の労働者人民の怒りと闘いが、全世界で必ず爆発するということです。日本でも国鉄決戦を圧倒的基軸に、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃の巨大な闘いを爆発させ、プロレタリア革命への道を切り開きましょう!

 猪瀬打倒で首都は大激動情勢に突入

 2014年の闘いの大方針は、〈国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還>の4大決戦を大爆発させ、日帝・新自由主義と安倍政権を打倒することです。その当面する最大の闘いが1月23日告示、2月9日投票日となった東京都知事選挙です。われわれはこれに独自の候補を立てて一大決戦として闘います。
 国鉄決戦を先頭とした13年の労働者人民の怒りと闘いが、新自由主義と金権腐敗の東京都知事・猪瀬を打倒しました。東京都知事は日帝権力中枢の一角そのものであり、猪瀬打倒は安倍政権に巨大な打撃を与え、安倍政権は足元から危機と崩壊を深めています。猪瀬の無様な姿こそ安倍の姿であり、日帝ブルジョアジーの破綻した姿です。
 安倍と自民党は都知事選に公認候補を擁立することもできない破綻した姿をさらしています。日帝ブルジョアジーの統治能力は崩壊に瀕(ひん)し、民主党など他の既成政党も労働者人民への影響力を失っています。今や「首都大激動」の様相であり、日帝権力中枢の足元で革命情勢が急接近しています。
 この中で、安倍政権は特定秘密保護法や国家安全保障会議設置法の強行成立に続いて靖国神社参拝を強行し(安倍政権は逆に国際的孤立を深め墓穴を掘りました)、沖縄辺野古新基地建設、4月消費税8%強行、原発輸出・再稼働、TPP(環太平洋経済連携協定)推進、社会保障解体、民営化・外注化、労働者派遣法改悪、集団的自衛権行使など、大失業と戦争・改憲の攻撃に絶望的に突き進んでいます。
 しかし、こうしたすべての攻撃が労働者人民の怒りを爆発させ、革命情勢をいよいよ成熟させているのです。すでに沖縄辺野古新基地建設に反対して、沖縄県庁ロビーに2千人が座り込む実力闘争が闘われています。
 原発や安倍への激しい怒りが爆発する中で、スターリン主義・日本共産党は労働者人民の怒りと闘いを分断し、資本主義の枠内に押しとどめて圧殺しようとしています。だからこそ東京都知事選で、安倍政権と非和解で対決し、民営化・非正規職化や過労死と絶対反対で闘う候補が必要です。
 東京都知事選を決戦として闘い、国鉄・反原発決戦を軸に安倍政権に対する怒りを大爆発させましょう。1千万都民の怒りと結合し、階級的労働運動の前進をかちとり、労働組合権力を階級的労働運動派が取る時です。都知事選決戦のただ中で、国鉄新10万筆署名と動労千葉など3労組が呼びかける憲法改悪反対労組声明を全産別・労組と全戦線に押し広げ、安倍打倒へ進みましょう。

 労働組合権力奪取に向け革命的挑戦

 革命的大激動下で、国鉄決戦の勝利と職場拠点建設、労働組合権力の奪取にプロレタリア革命の成否がかかっています。韓国階級闘争が示したことは、80万人の組合員を組織する民主労総という階級的労働組合の存在意義です。国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還の勝利は、階級的労働運動の前進にかかっています。労働組合権力を階級的労働運動派が取ることに全力を挙げ、そこからすべての闘いを組み立てていく必要があります。
 労働組合権力を握るために、第一に動労千葉物販や国労原告団物販、国鉄新10万筆署名を武器に、職場に国鉄闘争を真っ向から持ち込むことです。1・22動労総連合の強制出向無効確認訴訟と国鉄新10万筆署名の最高裁への第1回署名提出行動へ、さらに2・16国鉄集会(東京・北海道・九州)へ向け、新10万筆署名を推進しましょう。
 第二に、反合理化・運転保安闘争路線と絶対反対論で、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、過労死・長時間労働粉砕を職場で闘うことです。14年春闘で、職場の怒りを丸ごと組織化する闘いに挑戦しましょう。
 第三に、『前進』と『現代革命への挑戦』を職場で活用し、労組活動家集団と職場細胞をつくりだすことです。職場に無数の『前進』読者会を組織しましょう。
 青年労働者の決起こそ、プロレタリア革命勝利の道です。青年労働者の怒りと闘いこそが体制内労組幹部を打倒し、労働組合権力を奪取する力です。特にJRの青年労働者の総反乱こそ、国鉄分割・民営化に革命的決着をつけ、プロレタリア革命に突き進む最大の力です。JR外注化阻止とライフサイクル粉砕闘争に決起し、動労千葉青年部長の北嶋琢磨君を2月1日に運転士に取り戻すためにともに闘おうではありませんか。
 昨年12月21日に逝去された三里塚反対同盟事務局次長・萩原進氏の遺志を継ぎ三里塚闘争の歴史的勝利へ闘いましょう。
 今こそすべての同志と活動家が労働組合権力に挑戦し、それと一体で革共同を労働者階級の党として強固に建設しましょう。『現代革命への挑戦』で武装し、革命的共産主義運動50年の地平からプロレタリア世界革命に向け驀進(ばくしん)することを訴えます。
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