2・2橋下打倒集会へ 階級的団結で民営化・外注化うち破ろう

週刊『前進』06頁(2615号03面01)(2014/01/13)


 2・2橋下打倒集会へ
 現場労働者の階級的団結で民営化・外注化うち破ろう

(写真 昨年の9・29橋下打倒闘争。集会を打ち抜いた労働者が組合旗を押し立て大阪駅前へデモ)

 2013年、国鉄決戦が切り開いた闘いは階級情勢を大きく揺り動かし、新自由主義を打ち破って日帝・安倍政権を打倒する歴史的な展望をつかんでいる。動労千葉が「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」を掲げ、反合理化・運転保安闘争路線を貫いてきたことが、不当労働行為を認めざるをえないところに裁判所を追い詰めた! 日本の労働運動のみならず世界の労働運動の歴史を塗り替えるこの地平は、労働者国際連帯とプロレタリア世界革命の巨大な展望を切り開いている。この国鉄闘争をもって全世界の労働者は階級としてひとつになれる!

 国鉄決戦を基軸に闘い労組拠点を建設しよう

 公務員決戦は本格的に始まった。橋下の民営化攻撃のみならず、東京・足立区を先端にした自治体業務を丸ごと民営化する攻撃も激化している。だが、これは偽装請負を不可避とするなど、それ自体、決定的な矛盾をはらむ。その矛盾を突いて絶対反対で闘えば、敵の攻撃を打ち砕くことはできるのだ。
 1~3月国鉄決戦―3・11福島現地闘争を、現実の革命をたぐりよせる階級決戦として闘おう! 東京都知事選への挑戦は、労働者階級の根底的怒りと結合し、100万人の決起を実現する闘いだ。国鉄決戦を基軸に、党と階級の底力で、闘う労働組合の拠点建設と職場細胞建設を一体的にかちとろう。
 2・2橋下打倒集会をこの1~3月階級決戦そのものとして闘おう。橋下による民営化との闘いは、3波にわたって大阪市役所を包囲する全国闘争として打ち抜かれ、闘う労働組合の旗を大阪市のど真ん中に林立させて民営化・外注化・非正規職化と闘う全国の闘いの最先端攻防として闘い抜かれてきた。「入れ墨調査拒否」「君が代不起立」を口実とした処分攻撃との闘いは、労働組合の団結権をめぐる攻防として闘われ、「一切は橋下市長による丸ごと民営化攻撃だ」と言い切って、現場労働者の団結を拡大しながら前進している。そして昨年の自治労大阪大会においては「大阪市労連の絶対反対で闘う労働者」が登場し、2・2集会の主催者として名乗りをあげている。

 「分限処分」攻撃に現場の反撃は始まっている

 追い詰められた橋下市長は「服務規律刷新プロジェクトチーム」なるものをデッチあげ、民営化に伴う解雇攻撃のリストをつくるために、なんと「半年の間に年次休暇を10日以上とった者」「不適切な休暇取得を行った者」は「分限処分の対象」として、市内のすべての小中学校に調査を行っている。そして大量の「指導研修」対象者を「勤怠不良」「懲戒処分の繰り返し」「低い人事評価」などを口実にしてねつ造し、「研修をやってもなお改善の見られない者は分限処分にする」としている。
 この攻撃を前に、体制内労組幹部は「勤怠不良が理由になっている以上、組合としては反対できない」として完全に屈服し、現場の怒りの炎を消して回っている! いったい何のための労働組合なのか!
 しかし、この攻撃に対して現場労働者はまったく下を向いていない。「指導研修」の現場では逆に怒りの声が公然とたたきつけられ、闘う団結が広がっている。研修現場では「首切りのための指導研修絶対反対」を訴えるビラが配布され、橋下の民営化攻撃への怒りが組織されている。処分攻撃や評価制度と絶対反対で闘い、「これこそが労働組合の闘いだ」として登場してきたことが、情勢を一変させているのだ。

 長時間労働と過労死を強いる体制内幹部倒せ

 今、長時間労働や団結破壊によって労働者を「過労死」させる攻撃が激化している。うつ病の発症や病気休職も「自己責任」とされ、処分や「指導研修」などあらゆる口実を設けて解雇が強行されている。この現実を許しているのが、資本や当局になり代わって「自己責任」を現場労働者に強制している体制内労組幹部だ。
 これまでの「労働運動の常識」ではこの攻撃と闘うことすらできない。
 「労働者には事故やミスの責任は一切ない」「病気に追い込んでいるのは資本による長時間労働であり団結破壊だ」と言い切り、職場で起こるあらゆる攻撃に絶対反対を貫いて闘う労働組合の闘いこそが、青年労働者をはじめ現場に渦巻く根底的な怒りと結びつき、新自由主義のすべてを打ち破ることができるのだ。動労千葉を先頭に国鉄決戦が生み出してきた反合理化・運転保安闘争が、すべての青年労働者の怒りを組織する歴史的地平を切り開いている!
 大阪市をはじめ関西各地での自治体職場や教育現場での民営化との闘い、倒産攻撃と闘う八尾北医療センター労組の闘い、関西合同労組における解雇撤回闘争の前進など、拠点職場における闘いが橋下・維新の会を追い詰め、支配階級を分裂状態にたたき込み、あらゆる民営化攻撃を破綻寸前に追い込んでいる。地下鉄・バス、上下水道、幼稚園などの民営化や、「府市統合」による研究機関の独法化などあらゆる攻撃が完全に暗礁に乗り上げている。
 一見激しいように見えた橋下による民営化攻撃も、その核心が労働組合つぶしであり、団結破壊にあることをつかみ、ここに最大の弱点があると見すえて闘った時、逆に現場の団結を拡大し、この団結の力が橋下の民営化攻撃をボロボロになるところまで追い込むことができるのだ。

 国鉄最高裁決戦を勝利の土台に

 国鉄決戦はまさにこのことを実証している。国家の総力を挙げて強行された国鉄分割・民営化は、闘う労働組合・労働者を国鉄職場から排除することを目的とした。そのために国鉄幹部とJR設立委員は謀議を重ねて動労千葉組合員をJR不採用とするための基準を作った。だが、この不当労働行為を居直りきるためには、あくまで「国鉄とJRは別法人」という虚構を押し通すことが必要だった。
 しかし、動労千葉は鉄建公団訴訟でJR不採用基準が当時の国鉄職員局次長・葛西敬之(現JR東海会長)とJR設立委員長・斎藤英四郎らによって策定された事実を暴いた。9・25東京高裁判決は、ついにその事実を実質的に認めてしまった。ならば、解雇撤回・JR復帰という結論しかないところにまで反動裁判所を追い詰めたのだ。その勝利の上に、国鉄決戦は最高裁に解雇撤回判決を迫る最大最高の攻防に突入した。
 動労千葉は、外注化をめぐっても、敵の最大の弱点は外注化後も団結を維持して闘い抜く動労千葉の存在自身にあることを鮮明にして、外注化粉砕に立ち上がっている。
 絶対反対で闘えば勝てる! この確信をもって2014年前半の階級決戦に打って出よう。2・2橋下打倒集会を、青年労働者を先頭にして新自由主義を打ち砕き、未来をたぐりよせる“勝利集会”として成功させよう!
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