機関紙活動の教訓と課題 『前進』拡大を土台に「現代革命への挑戦」 東京都委員会

週刊『前進』06頁(2615号04面03)(2014/01/13)


 機関紙活動の教訓と課題
 『前進』拡大の日常活動を土台に「現代革命への挑戦」を開始する
 革共同東京都委員会

 『前進』こそ国鉄・反原発闘争の組織者

 昨年末から本年冒頭の東アジアを焦点に世界的な階級的激動が起こっている。『前進』新年号の革共同政治局1・1アピールの提起する時代認識のとおりである。
 わが東京都委員会は昨2013年、年間をとおして、動労千葉との団結の強化、産別を越えた階級的労働運動の匍匐(ほふく)前進とも言うべき闘いにおいて、常に『前進』を土台とした地区党・労働者細胞の日常的な必死の活動を貫いてきた。春闘過程から夏、秋にいたるまで、幾重にも折り重なった多くの職場闘争、国鉄闘争、反原発闘争の最大の組織者は『前進』であった。
 この過程で都委員会は、革共同中央および全国の仲間とともに日帝国家権力中枢のスパイ・荒川を摘発し打倒した。このことを暴いた『前進』は通常をはるかに超える部数が労働者階級人民のもとに配布された。重要なことは、この勝利が労働者細胞の勝利であり、その総括を階級的・路線的に打ち固めて国鉄決戦として貫いたことだ。
 こうして切り開いた階級的時間・空間は、7月参院選における山本太郎氏の決起とその勝利をもテコに、3・11情勢と対決する100万人―1千万人の決起の現実性を示した。
 同時に新たな職場拠点建設の目的意識性を貫く活動に挑戦し、青年を先頭とする労働運動指導部建設への重要な教訓を得てきた。動労水戸と国労郡山工場支部の被曝労働との職場からの対決は、さらに奥底から激震をつくった。7月には『前進』の職場における活用が転換的に強まり、街頭販売・宣伝紙配布の部数は従来のけたを超え、夏の反原発・反戦・反核闘争、4大産別大会闘争へと発展した。
 2013年の闘いは、ついに国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐる動労千葉鉄建公団訴訟9・25東京高裁判決の地平をとおして、国家中枢とJR資本を解決不能な危機にたたき込み、11・3全国労働者総決起集会におけるかつてない強力な団結力へと結実した。
 日帝国家権力の治安弾圧を始めとする凶暴な攻撃は逆に敵の危機に転化すること、労働者は職場の階級的団結により敵を追い詰めて必ず勝てること、階級の指導部を生み出し強めることを示した。党と労働組合を一体的に建設する一歩一歩の中に、強大に見える権力中枢の弱点を暴き打倒していく力が育まれた。
 秘密保護法と国家安全保障会議設置法の制定強行を始めとする安倍の暴挙は、根底において打ち砕かれている。改憲阻止決戦への歴史的突入の中でわれわれは、国境を越えた労働者階級の底の底からの怒りの充満と結びつく意欲と限りない展望を手中にした。秘密保護法制定阻止闘争の過程で、『前進』11・3集会報道号、11月訪韓闘争特集号は、闘争現場や労組集会で何度も短時間のうちに数十部が販売された。ある職場では3けたの労働者に『前進』が配布された。
 こうした13年の階級的土台の強化の上にたぐり寄せた国鉄決戦・反原発決戦の質的飛躍が、ついに敵支配階級の危機と分裂を拡大している。小泉・石原・安倍の民営化攻撃の先兵となってきた金権腐敗の都知事・猪瀬の打倒は、日帝・安倍自民党政権の後のない情勢を開いた。この政治的大激動を階級的・集団的に組織する位置に『前進』はある。われわれは激動の火点で、なおかつ労働組合拠点建設、階級の指導部建設、細胞建設の要として『前進』の販売を大胆に拡大する重要な実践とその手応えをつかんでいる。

 労働者先頭に担当者会議を意識的に開催

 東京都委員会はこの1年、新たな体制で機関紙担当者会議を開始してきた。会議を目的意識的に開催し、自ら生み出した激動情勢に分け入って、党と労働組合の一体的建設の核心的闘いとしてある機関紙活動のさらなる実践の分厚いサイクルをつくるためにさらに総決起する。2014年のとりわけ1~3月は大決戦である。都知事選情勢の中で、全国・全世界の仲間との真の階級的団結の形成と労働組合拠点建設の大前進を導く日常的・土台的活動こそ、『前進』1万読者網を建設する闘いである。
 闘いの教訓と課題を確認したい。
 第一に、機関紙担当者会議の開始、各地区委員会・細胞での機関紙活動をめぐる討議を、これまでとは一変して目的意識的にかちとってきた。拠点政策・職場闘争の現場攻防にとって最も鋭く問われるのは時代認識と路線である。各地区・細胞で実践をめぐる討論が時代認識と路線を一層深めて強力な一致と団結をつくり、機関紙活動の前進、拡大闘争が激烈に始まっている。労働者党員が機関紙担当者になった組織がその先頭に立っている。
 古参の同志も青年同志も今、経験や産別、闘う現場の違いを超えて、より強靱(きょうじん)な団結を求めている。「一人の決起」を守りぬき、団結して闘う力への確信を一層固めていこう。『前進』を使った政治討論の持つ力をますます豊かに発展させていくことが必要だ。今日においては、青年を始め労働者、活動家が時間を決めて集まり、集中して政治討論をすること自身が従来にも増してきわめて目的意識的で創造的な活動であり、闘争である。
 第二に、『前進』を軸につくられる団結こそ、長時間労働・低賃金を強制し過労死や精神疾患にまで追いやる資本と対決する青年労働者を獲得する力を持っているということに確信を持ち、一歩も退かずに資本との闘いを継続・発展させ、力関係を変え、団結を拡大しよう。労働者階級への信頼と確信こそさらなる闘いを展望させ、闘いの総括がさらにマルクス主義を生き生きとよみがえらせる。14春闘に向けて、国鉄闘争新10万筆署名・物資販売を武器に解雇撤回、外注化・非正規職撤廃、長時間労働・過労死粉砕、大幅賃上げの闘いの先頭に立ち、その闘いと『前進』は直接結びつくということに確信をもって突き進もう。

 配布網の確立は組織建設の闘いそのもの

 第三に、月曜配布体制を始めとした配布網確立・再確立は、それ自身が権力・資本から防衛して闘い取る独自の系列づくり、組織建設そのものである。大胆で自己解放的な職場活動の基底には、原則的な機関紙配布活動の継続とその強化がある。
 1万人読者網の建設とは、職場拠点を中心に党と階級が、個々には小さな反復的な活動を縦横無尽の一個の巨大な細胞活動にまで発展させることでもある。それは権力や資本、その先兵たちにうちかっていく豊かな力を党と労働組合、労働者階級の中に必ず生み出す。それはまた団結と組織の必要性、指導部建設、財政闘争もとおして階級の指導部をつくる闘いである。
 第四に、挑戦すべき課題は、細胞の団結力に依拠して猛然と拡大闘争にうって出ていくことである。
 『前進』の大胆な拡大はまったく可能だ。「3・11世代」は全世代にまたがり「戦線復帰」も相次いでいる。11・3集会以降、月々で使われたバラ売り・宣伝紙の部数は定期購読数より多い。街頭で次々販売する同志や、偶然隣り合わせた労働者を定期購読者に獲得した同志の例が、職場で苦闘する青年や4大産別の体制内労組幹部と対峙する同志を励ましている。こうした活動を誰もが職場・地域・街頭でできる闘いにしよう。
 安倍への怒りを燃やし、帝国主義・新自由主義の打倒を求めている膨大な数の労働者が、日々情勢をどう見てどう闘えばよいのかを求め、体制内労組幹部らの無様な反動化や無力化と決別することを求めているのだ。
 わが東京都委員会は、都知事選から始まる闘いにおいて『現代革命への新たな挑戦』を字義どおり開始する。
 新自由主義の崩壊と支配階級の分裂が深いからこそ、真に強靱で不屈の階級的魂をあふれさせて闘う。
 死に瀕(ひん)している帝国主義・新自由主義を葬るため、帝国主義の救済者、革命的激動への鎮圧者と化したスターリン主義や体制内労組幹部を踏みしだき、闘う青年労働者を先頭に、拠点労組と細胞を倍増させる。その核心中の核心として、全国の同志の最先頭で機関紙活動の大飛躍を実現することを誓う。団結!
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