動労千葉 熱気に満ち旗開き 最高裁決戦勝利へ態勢築く

週刊『前進』06頁(2616号03面02)(2014/01/20)


 動労千葉 熱気に満ち旗開き
 最高裁決戦勝利へ態勢築く


 動労千葉は1月11日、2014年団結旗開きをDC会館で開いた。今年は国鉄分割・民営化に決着をつける決戦の年だ。その冒頭にふさわしく、旗開きは熱気と闘志に満ちてかちとられた。
 あいさつに立った田中康宏委員長は冒頭、昨年末に急逝した三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長の冥福を祈り、「動労千葉の今があるのは三里塚の闘いがあったから」と述べ、三里塚と連帯してきた闘いの歴史を振り返った。
 そして、「労働組合の意義が問われている。どれだけの労働者が未来を奪われ、自殺に追い込まれているか。この腐った社会を変えなければならない」と提起した。
 また、昨年1年の闘いを総括し、「大きな成果をかちとった。鉄建公団訴訟の9・25判決はJR不採用が不当労働行為だったと認めた。国鉄分割・民営化以来、2千万の労働者が非正規にされた。分割・民営化が間違っていたことが明らかになれば、それ以来のすべてが間違っていたと証明できる。だから石にかじりついても勝利したい」と声を強めた。さらに、「外注化後も外注先と闘い続けることは、これまでの労働運動は実現できなかった。動労千葉が外注化を打ち破れば、労働者の権利破壊に歯止めをかけられる」と訴えた。
 また、「動労千葉への最大の援軍は韓国の鉄道労働者の民営化反対のストライキだ。韓国の労働者は、民営化の終着点は外注化と安全破壊だと訴えている。スローガンはわれわれと同じだ」「民営化がどれだけ労働者の権利を破壊するかを、全世界の労働者が知っている。闘う労働組合が登場したらすべてが変わる」と提起した。さらに、安倍政権の改憲・戦争の攻撃に対し「戦争反対は労働組合としてやり遂げるべき任務」と強調し、最後に「組織拡大が勝負の鍵だ。一番困難な課題だが、組織を拡大したら動労千葉の闘いはもっと大きな影響力を持つことができる」と声を強めた。
 来賓として三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長があいさつし、動労千葉との労農連帯の歴史を振り返った。「ジェット燃料貨車輸送阻止闘争当時、列車に『ジェット燃料貨車輸送阻止、成田空港廃港』のスローガンが書かれていたのを見て、感動で胸がいっぱいになった」という北原さんの言葉は、動労千葉と反対同盟が培ってきた連帯の歴史の厚みを参加者にあらためて実感させた。
 また「三里塚の闘いは韓国の労働者とも結びついた」と述べ、戦争に向かう今の政治を変えるため、労働者と農民の力がひとつにならなければいけないと強調し、3・23三里塚集会(芝公園)への結集を呼びかけた。
 動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護士は、「9・25判決はJR不採用は不当労働行為と認定した。ならば解雇を撤回しJRに採用させるのが当然だ。国鉄幹部とJR設立委員長が不採用基準を作成した事実が暴かれ、国鉄とJRは別法人という虚構は崩れた。徹底的に闘って最高裁で勝利する」と宣言した。さらに、動労千葉弁護団の鈴木達夫弁護士が東京都知事選に打って出ると報告すると会場から大きなどよめきと拍手が起きた。
 田中委員長、動労千葉家族会の山田佐知子会長が小槌(こづち)を振り上げ鏡割り、永田雅章OB会会長の音頭で乾杯。
 支援・共闘団体から、動労水戸、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、星野再審全国連絡会議の星野暁子さん、ちば合同労組、全学連の発言が続いた。動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は、最高裁へ巨万の署名をたたきつけようと奮起を促した。
 これを受け、動労千葉争議団の中村仁さんが「解雇撤回へ前進あるのみ」と断言し、青年部は「ライフサイクルを粉砕し北島琢磨青年部長を運転職場に取り戻す」と熱意をほとばしらせた。「出向者を今年中にJRに戻す」「ローカル線切捨てのダイ改と対決する」「貨物の賃下げを許さない」という各支部代表の発言が続いた。
 恒例のビンゴゲームで盛り上がり、参加者は杯を傾けながら交流を深めた。田中委員長の音頭で団結がんばろーのこぶしを突き上げ、動労千葉と支援は2014年の決戦態勢を打ち固めた。
このエントリーをはてなブックマークに追加