NAZEN北陸が集会 椎名さんが3・11結集訴え

週刊『前進』06頁(2616号05面04)(2014/01/20)


 NAZEN北陸が集会
 椎名さんが3・11結集訴え


 12月14日、富山でNAZEN北陸2周年集会が行われ約20人が集まり大成功しました。(写真)
 集会冒頭、3・11反原発福島行動13のDVD映像が流され、続いて司会を務める2人の富山大生があいさつを行った後、ふくしま共同診療所運営委員で3・11反原発福島行動14の呼びかけ人である椎名千恵子さんが特別講演を行いました。
 椎名さんは一昨年の衆院選での自民「大勝」以後、既成政党が3・11集会を放棄し、3・23集会に分裂していった昨年の出来事を悔しさをもって語り、「3・11を反原発の闘いの日にするために3・11反原発福島行動を呼びかけた」と語りました。「被曝の問題は誰も語らない。本当につながっていくために自分たちが変われるかという分水嶺(ぶんすいれい)に来ている」と訴えました。
 さらにふくしま共同診療所の活動を紹介し、多発する甲状腺がんを「解釈の問題ではない。数値・実態が示している」と語り、ふくしま共同診療所が心の問題にもかかわる「第2ステージ」にあると話しました。
 富山大学の学生が基調を提起しました。NAZEN北陸として、大学キャンパスでの原発御用学者弾劾の闘い、教育の民営化反対の闘い、放射能汚染がれき搬入をめぐってJRや焼却施設への被曝労働反対を訴える闘いを展開してきたと生き生きと総括しました。
 質疑応答は福島県の主な首長選挙の現職敗北に見られる福島の怒りや保養の意義など多岐にわたりました。椎名さんは昨年のドイツ反原発ツアーについて触れ、ゴアレーベン核廃棄物処分場反対同盟と地元の労働組合が結合したことなどを話しました。
 初参加の学生が「ネットなどで調べ、本当なのかなと思って参加した。話を聞いて実感した」と語りました。さらに学生が「大学はやれ英語、キャリア教育と、仕事につくためだけの場みたいになっている」「学生は知らなくてもいいわけではない。自分たちで社会を変えていく」と「大学改革」攻撃との対決を語りました。
 青年労働者も「福島の現実は青年労働者の現実。新自由主義の実態だ」と福島と連帯して職場で闘うことを表明。最後に3・11アピールを読み上げ大きな拍手で確認し、3・11反原発福島行動14へ攻め上っていくことを確認しました。
 (NAZEN北陸・N)
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