鈴木候補を都知事に 戦争・改憲と総転向を打ち破れ 民営化・非正規化・過労死許さない

週刊『前進』08頁(2618号01面01)(2014/02/03)


 鈴木候補を都知事に
 戦争・改憲と総転向を打ち破れ
 民営化・非正規化・過労死許さない

(写真 "オリンピックは返上するしかない"と労働者に訴える鈴木たつお候補=1月30日 東京都庁第一庁舎前で)
(写真 街頭演説後、笑顔で握手する鈴木候補【1月25日 上野駅前】)
 東京都知事選は中盤から後半の闘いに突入している。鈴木たつお候補の陣営は連日、3カ所から6カ所の駅頭や職場・労働組合を回って政策と主張を訴え、大車輪の選挙戦を展開している。鈴木候補は「1千万人の怒りでアベ倒そう!」「改憲・戦争・人権侵害を許さない!」のスローガンを掲げ、「①戦争させない、②被曝させない、③貧困・過労死ゆるさない、④だからオリンピックはやらない、⑤弾圧と闘う」という5本の革命的な政策を訴えて、多くの有権者の支持を獲得しつつある。だがマスコミは「主要4候補(6候補)」と称して鈴木候補などの政策・主張を抹殺し、許し難い世論誘導に躍起となり、ひどい翼賛政治が横行している。さらには「勝てる候補」を理由に、反原発勢力などの中から細川=小泉連合支持に流れる部分が生まれ、とんでもない変質と総転向が進んでいる。これらすべてと対決し、労働者の唯一の代表として闘っているのが鈴木候補だ。公選はがきの集中をはじめ、全国の労働者の総決起で総転向と翼賛政治を打ち破り、鈴木候補の勝利へ全力で闘おう。鈴木候補は1月30日、東京都庁と自分がかつて在籍し闘ったNHK前で、労働者への熱烈な訴えを行った。以下にその演説の核心部分を紹介します。(2、3面などに関連記事)
(写真 「安倍戦争政治を断ち切ろう」と気迫をこめて訴え【1月30日】)

 都の労働運動を再生しよう ―都庁の労働者に訴え―

 東京都政がどうなるか。あの猪瀬前知事はみんなの怒りでぶっ飛ばされました。当然です。
 都庁の職員の賃金は、この10年間でなんと平均100万円引き下げられています。私は公務員賃金を引き下げること、公務員バッシングには反対です。猪瀬をぶっ飛ばした皆さんと私たちの怒り、これを正しく都政に反映させていかなければならないと思います。
 まず、オリンピックの問題を皆さんに考えていただきたい。東京都は4千億円の予備費をオリンピックに注ぎ込むと言っています。しかし、この4千億円の予備費は、都庁の皆さん方の賃金を引き下げた分の積立金なんです。皆さんの賃金を引き下げておいてオリンピックなどに使う。こんなことは許されますか?
 オリンピックとは何ですか? 福島の放射能汚染水はブロックされている、コントロールされているという国際的な大うそで安倍首相が呼び込んできたオリンピックじゃないですか。
 皆さん、オリンピック組織委員会が発足しました。その会長はなんと「日本は神の国」と言ってぶっ飛ばされた森元首相です。名誉会長は元経団連会長の御手洗さん、副会長がトヨタです。オリンピックが何のために開かれるのか。一つはゼネコンの利権のためのオリンピックです。二つは、今の福島の現実にふたをするためのオリンピックです。
 福島の現実はどうなっていますか? この瞬間でも福島第一原発の1号機の格納容器からとてつもない高いレベルの放射能が漏れ出しています。何がブロックされているですか。うそをついて政治をやってはならない。
 さらに森元首相は、「原発を再稼働しなければオリンピックはできない」と言っている。つまり、オリンピックを騒ぎ立てることによって原発を再稼働しようとしているんです。
 このオリンピックを真っ正面から取り上げる候補は私以外に誰もいない。オリンピックをやろうとする者の魂胆をよく見抜いて、私はオリンピックは返上するしかないと決断しました。
 二番目に訴えたいのは雇用の問題です。
 今都庁でもどんどん正規職員が非正規職員に置き換えられようとしていますね。民営化が始まっていますね。特に都立の病院の民営化がどんどん進んでいます。大久保病院など。
 今、都政の中で重大な戸籍とか住民票とか印鑑、これは区が扱っています。足立区では、これが全部なんと富士ゼロックスに民間委託されたんです。なぜ民営化なのか。つまり区や都の労働者の賃金を徹底的に下げる。民営化して派遣とかパートとか契約とか、非正規化する狙いです。
 今、2043万人、日本の労働者の38%が非正規労働にたたき落とされている。どんどん賃金を下げる、だから長時間働かなければならず、過労死が待っています。労働者を虫けらのように踏みつける。こういう世の中は許されない。
 憲法を改悪し、戦争に向かう安倍戦争政治を断ち切らなければならない。安倍首相は戦争に向かって本気のようです。国際的な孤立なんて承知の上だ。大変だ、大変だ、全部が日本たたきに入っていると。日本人頑張れ、国家のために死ぬのは美しい、だから靖国に行った。同盟国のアメリカからまで「失望した」と言われる。そういうことまでやって日本人と中国人、韓国人とを対立させ、国家主義をあおる。その先に何が待っているんですか。日本人310万人が殺され、アジアの人たち2千万人が殺された。結局戦争などに希望はない。戦争にあるのは絶望と死だけだ。
 だから最後に訴えたいのは、労働運動の再建です。公務員賃金を7・8%切り下げるなんて時には、労働組合がストライキで闘うことが大事なんだ。賃下げすると言うなら労働者は団結して経営陣、当局に迫る。
 今、日本の労働運動は腐り果てている。今度の都知事選、自民党のあの舛添候補を連合が推す。ここまで腐り切った。
 だからといって労働組合を見捨てることは、やはり私は間違いだと思う。労働者は労働組合に団結して、本来の姿を取り戻してしか将来が開けない。労働者が生きる権利を取り戻すのは労働組合の再建だ。
 都庁で働く17万の正規の労働者、非正規の労働者の皆さん。手を組み、肩を組んで、腹を割って話し合い、都庁の労働運動を再建しよう。それが安倍の戦争政治、賃下げ攻撃、公務員たたき、オリンピックに込められたよからぬ魂胆、よこしまな思い、こんなものを断ち切る、粉砕する、打ち砕く力だと思います。
 皆さん、2月9日は大事な大事な日だと思います。皆さんの賢明な判断を切に望みます。

 新会長の首を絶対飛ばそう ―NHK前でアピール―

 NHKで働く皆さん、お久しぶりです。私は1964年NHK長崎局に入り、67年に日放労長崎分会の分会長となり組合運動をやりました。その私の活動を嫌ったNHK当局は、私に東京への配転を命じ、それを拒否すると、放送局に機動隊を導入し、逮捕し起訴した。私は15年間、裁判を闘い、罰金1万円でしたが、NHKは私を懲戒解雇にしました。
 私は、その意味ではNHKの体質はよくわかっています。しかし今起こっている事態は、単にNHKの体質が権力に弱い、ということではない。NHK会長が今の安倍政権の戦争政治の手先、先兵に成り果てた、とんでもない事態です。
 日本を本気で戦争にもって行こうとしている安倍首相は、息のかかった運営委員を複数送り込み、その経営委員会で選ばれたのがあの籾井(もみい)会長です。
 彼は就任会見で早速、何を言いましたか? 「従軍慰安婦は日本に限られた話じゃない」。さらに、戦前の治安維持法を上回ると言われる特定秘密保護法を、NHK新会長はあろうことか「決まったんだからもう仕方がない」とまで言っているんですね。
 さらに許し難いのは、「国が右と言ったらば左と言うわけにはいかないだろう」という発言です。何ですか、これは! まさに政府の下僕、安倍戦争政治の先兵です。
 やつの首を飛ばす勝算、その見通しはNHKに働く1万1千人、日放労8500人、その肩にかかっています。
 NHKの労働者の闘い、特に日放労は戦後史の中で独特の役割を果たしています。私が逮捕されたその時には、NHKのスタジオに機動隊が入ってきた。NHKに機動隊が導入されたことに対し、全国の仲間がストライキに立ちました。さらに70年の安保・沖縄闘争、あの時に沖縄問題で唯一ストライキをやったのが皆さんの組合、日放労です。
 NHKの中には日放労以外に第二組合がない、8500人の組織率を誇る。このNHKの労働組合が皆さんの力で本来の姿をますます取り戻すことによって、籾井の首を取ることは可能です。
 さて、NHKの皆さんの日々の職場にも直接関係があるオリンピックの問題です。私はオリンピックは返上すべきだと思います。NHKは今、直ちにオリンピックの宣伝をやめてもらいたい。
 安倍政治は冷酷無惨。今2043万人の若い人が非正規労働に追い込まれている。しかし籾井新会長のもとではNHKでも、労働者や福島の立場を貫こうとしても政府の一声でつぶされる。これが言論機関ですか。
 日放労8500人、NHKに働く1万1千人、皆さんの声にかかっている。番組を作っている、取材をしている、技術の人たち、さらに受信料に携わっている、NHKで働く人たちがこういうあり方はおかしいぞ、問題だぞという声を一斉に上げて、新会長の首を絶対に飛ばしてもらいたい。

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