交流センター定期総会 拠点建設へ新たな出発 都知事選決戦で全国が団結

週刊『前進』06頁(2620号02面01)(2014/02/17)


 交流センター定期総会 拠点建設へ新たな出発
 都知事選決戦で全国が団結

(写真 都知事選についての特別報告に全参加者が拠点建設の勝利を確信【2月8日 東京都内】)

 全国労働組合交流センターは2月8、9日、東京都内で第21回定期全国総会を開いた。東京都知事選決戦のただ中で開かれた総会は、決起を開始した膨大な労働者階級と交流センターが結びつき、拠点を建設する方針と態勢を打ち立てる新たな出発点となった。
 冒頭、東京都知事選での鈴木たつお候補の奮闘を記録したDVDが上映された。全国の仲間がひとつになって都知事選を闘っていることに、全参加者が胸を躍らせた。
 星野全国再審連絡会議の星野暁子さんが連帯のあいさつをし、「星野再審闘争は労組交流センター運動とともに前進してきた」と述べて、翌日の星野文昭さん解放渋谷デモへの決起を訴えた。
 運動方針案を提案した辻川慎一代表運営委員は、この間の動労水戸の闘いに触れて「青年労働者が動労水戸に結集したのは、反原発・被曝労働拒否の闘いに根底性があるからだ」と述べた。
 そして、86年のチェルノブイリ原発事故から5年後の91年にソ連が崩壊した事実を指摘して、「支配階級はこれを徹底的に総括している。だから反原発闘争は体制打倒の問題、革命の問題だ。その挑戦をわれわれは都知事選として闘っている」と提起した。また、戦争か革命かの情勢にあることを鮮明にした上で、交流センターの飛躍が問われる課題について、「職場で闘い、それと一体で政治決戦を闘って、職場でも地殻変動を生み出していく。そのために労働者を鼓舞激励し、敵の思想的支柱をぶっ飛ばす宣伝・扇動戦が必要だ。闘いの中で団結をつくり、組織をつくろう」と訴えた。最後に、会員拡大に本格的に打って出ようと強調した。
 討論の最初に、合同・一般労組全国協の吉本伸幸さん、小泉義秀さんが都知事選について報告。都内の諸労組で現場組合員が上部の制動をはねのけて鈴木候補支持を表明し、大きな分岐が生まれていると明らかにした。
 大阪の青年労働者は、交流センター派の闘いが大阪市職傘下の労働者の決起をつくり橋下打倒情勢を切り開いたと報告した。南大阪労組交流センターと八尾北医療センター労組は、西郡住宅裁判の反動判決を弾劾し、全国水平同盟とともに、労働者の分断を打ち破る闘いに立つと宣言した。福島労組交流センターは、子どもの甲状腺がんが拡大しているにもかかわらず「放射能の影響ではない」と言い張る福島県や安倍政権に怒りをぶつけ、3・11郡山への結集を訴えた。教育労働者は、労組権力奪取への新たな挑戦を報告した。
 2日目の討議は、新たに結集した民間交通労組組合員の、過労死や組合つぶしの解雇攻撃と闘い抜くという発言から始まった。沖縄労組交流センターは辺野古新基地建設阻止の決意を示すとともに、「国鉄闘争は沖縄の闘いの中心環」と言い切った。北海道労組交流センターは、ついに北海道で2・16国鉄集会を開く情勢を切り開いたと報告した。関西労組交流センターは、国鉄産別で青年を組織できる確信をつかんだと、経験に基づき発言した。青年部は「われわれの主張が圧倒的な労働者と結びついた」と都知事選の手応えを生き生きと語った。医療・福祉産別での拠点建設の進展なども報告された。
 総括答弁に立った田中康宏代表運営委員は、「今回の総会は組織拡大総会だ。合同・一般労組での会員拡大は進んだ。次は4大産別だ。簡単ではないが、国鉄10万筆署名でつくり出した力がある。都知事選は、労働運動の具体的方針を掲げて登場し、大きな成果を収めた。これを生かし、職場の切実な課題に真正面から取り組み、拠点をつくろう。各地区で会員と機関誌拡大に向け真剣な議論を」と力説した。
 参加者は、1日目の議事終了後、直ちに新宿駅西口に駆けつけて最終盤の選挙戦を鈴木たつお氏とともに闘いぬき、2日目終了後は渋谷に結集して星野文昭さん解放のデモに合流した。闘争の渦中での密度の濃い総会で、交流センターは組織拡大への態勢を固めた。
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