2・9デモ 星野さんを解放しろ 渋谷の街で520人が訴え “証拠開示を100万人の運動に”

週刊『前進』06頁(2620号06面02)(2014/02/17)


 2・9デモ 星野さんを解放しろ
 渋谷の街で520人が訴え
 “証拠開示を100万人の運動に”

(写真 渋谷を行くデモ隊。沿道からは青年を始め労働者が圧倒的注目【2月9日】)
(写真 星野同志の手紙を読み上げる暁子さん)

 2月9日、東京都知事選挙の投票日、無実で獄中39年を非転向で闘う星野文昭同志奪還へ、「2・9全証拠開示・星野文昭さん解放渋谷大デモ」が520人の参加で力強く闘われた。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」と「全国労働組合交流センター」の共催だ。デモに先立ち東京・代々木公園ケヤキ並木(NHK前)で集会が行われた。

 “新時代開いた”と鈴木弁護団長

 17日間の都知事選を全力で闘い抜いた、再審弁護団長の鈴木達夫弁護士がかけつけた。鈴木弁護士は、「この選挙戦で新しい時代の扉を確実に開きました。階級的労働運動の拠点建設の闘いを圧倒的に前進させたのです。それを基礎とする星野闘争は星野さん奪還の展望を大きく切り開きました。今日のこの渋谷デモは全証拠開示をもぎ取り、勝利に向かって突き進む大事な闘いです」と力強く訴え、参加者は熱烈な拍手で応えた。
 星野暁子さんは星野同志の手紙の一部(別掲)を紹介するとともに「文昭は、自分も鈴木たつおになって福島の怒り、沖縄の怒りを訴えたくてうずうずしています。今日のデモは①安倍政権打倒②全証拠開示③獄中弾圧阻止④国際連帯として闘われます」と述べた。
 全国労組交流センター代表の辻川慎一さんは、「労働組合、労働運動の闘いこそがこの世の中を変えます。どんな弾圧に対しても徹底的に闘い抜くことで団結ができる。星野さんと私たちは今獄壁を超え、ともに成長し合っているんだ」と、闘いの勝利性を訴えた。
 全国再審連絡会議事務局・金山克己さんが基調提起を行った。
 「世界大恐慌が深化し、激化する新自由主義の攻撃に対して、世界の労働者階級は怒りを爆発させています。革命の時代が始まっています。鈴木さんは都知事選で、極右ファシストの登場と改憲・戦争に向かう総翼賛体制の策動に敢然と挑みかかったのです。1千万都民に真正面から訴え100万人を獲得する大挑戦は労働運動に新たな流動をつくり出し、階級的労働運動を前進させました。革命へのうねりをつくり出したのです」と都知事選の意義を提起し、「1971年、星野さんが闘った渋谷に星野奪還をとどろかせよう」と檄(げき)を飛ばした。
 「星野さんとともに闘う決意」の表明に移った。

 椎名さんが3・11福島大行動訴え

 福島から駆けつけた椎名千恵子さんは、「福島は怒っています。子どもたちを外で遊ばせることができないで、何がオリンピックですか」と安倍政権を激しく弾劾し、「3・11反原発福島行動14」への結集を訴えた。
 続いて、沖縄労組交流センターの柿本博人さん、全学連委員長の斎藤郁真さん、星野さんを取り戻す会・東京北部の藤ノ木勇さんが発言した。
 福島・星野さんを取り戻す会の長沢宏さんが熱烈にカンパを訴えた後、動労千葉委員長の田中康宏さんがまとめに立った。田中さんは「すべての証拠を開示すれば星野さんの無実は明らかです。もう敵の側はひびが入って岩盤が崩れ落ちようとしています。2・16国鉄集会の成功をかちとろう」と、階級的団結の形成へ全力決起を訴えた。
 集会後、デモ隊は星野同志の闘った渋谷の街へ躍り込んでいった。戦争・改憲攻撃と貧困・過労死への青年労働者の怒りは満ちている。「獄中39年、無実の政治犯星野さんを解放せよ!」と訴えるシュプレヒコールは青年の怒りと結合し、圧倒的注目を集めた。
 都知事選は星野奪還闘争を100万人の運動へと大飛躍させる14年決戦の展望を押し開いた。本年第1波のこの日のデモは、その突破口だ。
 都知事選と2・9渋谷大デモの地平を踏み固め、全証拠開示大運動に猛然と打って出よう。闘う労働運動、労働組合をつくり出し、職場で地域で全証拠開示を要求する署名を集めよう。星野同志を絶対に奪還しよう。
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