法大闘争暴処法弾圧 5人全員の無罪確定 当局は謝罪し全処分撤回せよ 3・18祝勝会―4・25法大闘争へ

週刊『前進』06頁(2623号05面03)(2014/03/10)


 法大闘争暴処法弾圧 5人全員の無罪確定
 当局は謝罪し全処分撤回せよ 3・18祝勝会―4・25法大闘争へ

(写真 昨年の4・25法大解放総決起集会&法大包囲デモ。増井真琴君を先頭に大学当局を弾劾【法大正門前】)


 2月12日に東京高裁で無罪判決が出された法大暴処法裁判で、東京高検が26日をもって上告を断念し、被告5人(新井拓君、内海佑一君、織田陽介君、恩田亮君、増井真琴君)全員の無罪が確定した。完全勝利だ!
 「無罪確定!」この言葉に、8年間の法大闘争の血と汗が染み込んでいる。筆舌に尽くし難い数々の死闘の果てに実力でもぎりとった、法大学生運動の最高の到達地平であり、まさに日本学生運動史の金字塔だ。
 われわれはこの勝利をすべての同志、とりわけ39年の獄中闘争を闘う星野文昭同志に捧げたい。絶対に星野同志を奪還する。そして、この勝利をともに切り開いた被告団、弁護団、全国の闘う仲間とともに2014年決戦の先頭に立つ決意だ。今こそ日帝にトドメの一撃を下し、安倍政権を打倒しよう!

日本学生運動史上の金字塔

 法大闘争は06年3・14弾圧以来、今日までに延べ125人の逮捕者(うち33人が起訴)、13人の退学・停学などの被処分者を出しながら闘われてきた。08年には法大文化連盟副委員長(当時)の恩田君の不当処分に反対し、「1人の仲間も見捨てない、これ以上の大学の暴挙を絶対に許さない」のスローガンのもとに文化連盟が決起した。どんな弾圧にも処分にも屈しない最強の学生活動家集団が生み出され、新自由主義を打ち破る学生運動が登場したのだ。
 追い詰められた法大当局と国家権力は09年、戦前からの治安弾圧法である暴処法をもって大弾圧に踏み切った。当時、文化連盟企画局長だった増井真琴君の入構禁止を通告する実名入り看板を法大当局が各門に貼り出したことに対し、当然にも労働者・学生の怒りが爆発し、この不当な看板は粉砕された。国家権力と法大当局は、この「看板破壊」を口実に暴処法を発動し、文化連盟と全学連の指導部計11人への狙い撃ち逮捕、公安警察300人超を動員した全国一斉家宅捜索を強行した。さらに「任意聴取」と称して学生を連行し、「仲間を売れ」と脅迫して調書を書くことを強要した。
 この弾圧の狙いは文化連盟と全学連への組織破壊・団結破壊であり、国家権力の全体重をかけて法大闘争をつぶすことにあった。暴処法はその条文に「多衆の威力をもって」とあるように、事実上の「団結禁止法」であり、戦前から労働運動、農民運動、学生運動などの弾圧と組織破壊のために使われてきたのだ。
 われわれは「国家権力と闘っても勝てない」という体制内勢力の屈服と敵対を吹き飛ばし、「国家権力とは非和解だ」「団結して闘えば勝てる」と11人全員が完黙・非転向を貫いた。この弾圧と闘えなかった勢力はすべて歴史のくずかごへ消えた。

暴処法粉砕の勝利の核心

 勝利の核心は第一に、完黙・非転向の闘いだ。暴処法における「多衆の威力」=共謀を立証するには内部から裏切り者が必要であり、それは「仲間を売る」ことで初めて成立する。全員の完黙がこれを粉砕した。追い詰められた検察は、逮捕の脅しで無理やり調書を書かせた法大OBのI君を証言台に立たせたが、I君は法廷で宣誓を拒否した。この勇気ある決起で検察の立証は破産した。
 第二に、新たな指導部の登場だ。全学連・文化連盟の指導部が獄中闘争に入る中、新たな活動家集団が鮮やかに登場した。キャンパスに仁王立ちし文化連盟の旗を守り抜いた洞口朋子さん、坂野陽平君(全学連書記長)、文化連盟前委員長の斎藤郁真君(全学連委員長)らが決起した。指導部への弾圧に新たな指導部の建設で反撃した。
 第三に、労農学連帯と国際連帯の力だ。09年6・15闘争で法大闘争は動労千葉をはじめ全国の闘う労働者人民と結合し、10年の訪米闘争で世界の学生とつながった。こうした闘いが敵との力関係を転換させた。
 さらに、今回の無罪確定をもぎりとった力は一つに、都知事選決戦の爆発だ。暴処法裁判の弁護団長である鈴木達夫さんが立候補し、「1千万人の怒りでアベ倒そう」と訴えて12684票を獲得した。「現代革命の挑戦」そのものとして闘われたこの選挙戦が情勢を一変させ、国家権力・安倍政権を確実に追い詰めているのだ。
 二つに、法大闘争の前進だ。武田雄飛丸委員長を先頭とする文化連盟は、新自由主義大学の腐敗が生み出した原発御用学者を弾劾し、また当局の大学祭規制とその手先と化した学祭実行委と対決して、12年10・19法大解放1000人集会の爆発をかちとった。この高揚を引き継ぎ、武田君への無期停学処分撤回闘争が不屈に闘われている。
 三つに、国鉄闘争を先頭とする階級的労働運動の前進だ。動労千葉鉄建公団訴訟の昨年9・25高裁判決の地平が、階級的力関係を転換させた。国労5・27臨大闘争弾圧で暴処法適用を粉砕したことも今回の無罪獲得の力となった。

不当処分撤回へ進撃しよう

 最後に、3・18無罪祝勝会と4・25法大全国闘争への大結集を全国学生と法大生に心から訴えたい。今や法大闘争は勝利の段階に入った。次は不当処分撤回だ!
 法大では今年4月から新たな総長に田中優子(社会学部教授)が就任する。田中新総長と法大当局は、すべての弾圧を全国学生と3万法大生に謝罪せよ! すべての処分をただちに撤回せよ!
 法大闘争の勝利と一体で全国の大学に闘う学生自治会を建設し、日本革命勝利へ進撃しよう!
(マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部)
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【要項】
3・18無罪祝勝会
 3月18日(火)午後6時30分開場 7時開会
 ティアラこうとう中会議室(東京都江東区住吉2―28―36)

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