主催者あいさつ、福島からのアピール

週刊『前進』06頁(2624号01面02)(2014/03/17)


主催者あいさつ、福島からのアピール

主催者あいさつ

社会そのもの変える闘いを 3・11反原発福島行動14実行委員会 椎名千恵子さん

 

 3年目の3・11です。8・6広島、8・9長崎のように3・11を反原発福島行動の日として行動した、その歴史的な意義をしっかり確かめたい。
 この国の政府は本当に許し難い。「直接の原因は配管の弁が開いていたことだ。その人物特定の調査をする」と命を張って被曝労働をしている労働者たちに責任を転嫁しようなんて許せません!
 74人の小児甲状腺がんも「原発事故の影響ではない」と言い切ります。田村市都路の避難指示解除もしかりです。賠償を早く打ち切りたいと、甲状腺がんの負担を背負う子どもたちの首に線量バッジをぶらさげさせて、避難先から高濃度の放射能地域へ通学させる、こんなこと許せますか。関連死とは国と東電による虐殺です。国も東電もますます福島切り捨ての道を猛進しています。
 この中での今年の3・11です。原発はいらないという思いだけでは足りません。こんな国のあり方そのものを変えるという地平を開きましょう。きょうを、生き残りをかけた闘いに立つという覚悟を決める日にしましょう。世界中で立ち上がる99%の人びとと一体になって、誰もが人間らしく生きられる世の中を求めて闘い続けましょう。

福島からのアピール

きょうは牛と渦巻きデモだ 浪江町・希望の牧場 吉沢正巳代表 

 原発から直線14㌔地点の希望の牧場です。原発の爆発音を聞いてしまいました。そして原発から噴き上げるあの真っ白い噴煙だって見てしまいました。350頭の牛が今も生きています。僕は被曝を覚悟しながら、今も売れない牛を飼い続けています。この全頭の牛が命尽きるまで運命をともにします。
 この3年で浪江町の避難者が300人以上亡くなった。40年にわたって首都圏の電気を支えてきた双葉郡が捨てられようとしている。牛の殺処分指示は棄畜政策、仮設住宅の実態は半強制的な収容所、僕たちにかけられているのは棄民政策だ。東電と国と、人生をかけて闘うしかない。
 除染? ふざけるな。除染なんかしたって浪江で米づくりはできない。僕らは未来をつぶされた。この無念、空しさ、怒りをもって、残り人生を生きていくしかない。仮設住宅で人生終わってしまうのか。立ち上がって、この原発の時代をのりこえる国民の壮大な、深い連帯、広い連帯、今がその時だ。立ち上がろう。決死、救命、団結。広い連帯をつくろう。
 きょうは希望の牧場の赤い牛のみこしを持ってきました。芸術作品です。デモ行進でみんなで牛を担いでもらいます。渦巻きデモをやるぞ!

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