武田君処分撤回裁判 証人申請巡り攻防 暴処法無罪を突きつけ

週刊『前進』06頁(2624号04面02)(2014/03/17)


武田君処分撤回裁判
 証人申請巡り攻防 暴処法無罪を突きつけ

(写真 法大の門前で当局を弾劾する武田雄飛丸君【12年秋】)

 3月7日、法政大学の武田雄飛丸君(文化連盟委員長)への不当な「無期停学」処分の撤回を求める裁判の第5回口頭弁論が東京地裁民事第25部(矢尾渉裁判長)で行われた。原告と被告双方から出された証人申請をめぐって攻防が行われた。
 原告(武田君)側は、増田壽男(法大総長)、大久保利晃(放射線影響研究所理事長)、宇田川裕史(12年度学祭実委員長。武田君の処分を当局に要請)、増井真琴君(法大暴処法弾圧で無罪)、山本一如君(法大文化連盟)など本人も含め10人の証人を申請した。
 被告・法大当局は、鈴木靖(処分時の国際文化学部教授)、宮崎伸光(学生センター長)、浅野広人(総務部職員、「盗撮」を担当)の3人を申請してきたが、「立証の趣旨」や「尋問内容」を記載した「証拠申立書」はきわめてずさんなものだった。
 そもそも証人尋問は体験や体験に基づく意見を述べるのが原則だ。しかし宮崎は武田君の前に姿を現したこともなく、文連などの「性質、過去の行状」等が尋問内容となっており、浅野に至っては処分後の武田君の行動を証言させるなど、証人としてどれも不適当なものばかりだ。この点を鈴木達夫弁護士が徹底的に追及。この結果、原告被告ともに陳述書を準備することとなった。
 裁判の最後に武田君が意見陳述に立った。武田君は、法大暴処法弾圧での無罪確定を法大当局と裁判所に突きつけるとともに、「処分を正当化するために当局がつかってきた『業務妨害』などの事実は、われわれの絶対反対の闘いと今回の判決によって粉砕された」と述べ、暴処法弾圧と本件処分が歴史的経緯をもった政治弾圧であることを暴ききった。また、この間の福島での子どもの甲状腺がんなどの健康被害の実態を明らかにし、不当処分の理由となっている大久保講演への抗議はまったく正当であり、処分は撤回されなくてはならないことを力強く述べた。この意見陳述と一体で、暴処法控訴審における判決文などを証拠として提出した。
 裁判後、弁護士会館で総括集会が行われた。主任の藤田城治弁護士、石田亮弁護士、鈴木弁護士のあいさつと現状報告に続き、質疑応答では参加者から「田中優子新総長とどう闘うか」などの質問が出て、活発な討論が行われた。
 最後に武田君が「暴処法無罪で処分撤回裁判でも勝機が見えてきた。3月14日に法大包囲デモ、18日に無罪祝勝会を行う。法大当局の責任を追及し、処分を撤回させる」と決意を表明した。
 次回口頭弁論は6月13日。再び証人申請をめぐる攻防を経て、いよいよ証人尋問が始まる。キャンパスでの闘いと一体となり、処分撤回裁判もこれから一層白熱化してくる。武田処分撤回、CSK・学祭実を打倒し、学生自治会建設へ! 4・25法大集会に全国学生は大結集しよう!

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法大暴処法弾圧 5人全員の無罪確定
3・18無罪祝勝会
3月18日(火)午後6時30分開場 7時開会ティアラこうとう中会議室
(東京都江東区住吉2―28―36)
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