国鉄最高裁決戦―10万署名集め 6・8全国運動集会の大成功へ 戦争・改憲の極右=安倍を倒せ

週刊『前進』06頁(2625号02面01)(2014/03/24)


 国鉄最高裁決戦―10万署名集め
 6・8全国運動集会の大成功へ
 戦争・改憲の極右=安倍を倒せ

 3・11反原発福島行動(郡山大集会)の感動的成功を引き継ぎ、自治労3・14全国統一行動への決起と一体で、3・16春闘大行動が圧倒的にかちとられた。首都450人の結集と渋谷デモは、安倍・経団連・連合の「官製春闘」と対決し、国鉄新10万筆署名と最高裁決戦=6・8国鉄全国運動大集会の画期的成功に向け、重要な突破口を切り開いた。いよいよ国鉄決戦は本番を迎える。4大産別決戦・公務員大決戦が本格的に開始された。その最大の武器が国鉄新10万筆署名だ。国鉄決戦と一体で、5・1メーデーと5・15沖縄闘争に決起しよう。都知事選を闘った確信も固く14年決戦勝利へと突き進もう。

3・11郡山の大高揚を実現した国鉄闘争の力

 大恐慌と新自由主義の崩壊、3・11情勢のすさまじい展開の中で、世界はウクライナと東アジアを当面する最焦点に、大争闘戦が激化し、戦争の危機をはらんで激しく動いている。今こそ党と労働組合の一体的建設を推し進め、14年決戦勝利へ前進する時だ。「戦後レジームからの脱却」を呼号し、対米対抗性をむき出しに戦争・改憲に突き進む反米極右の安倍に、階級的労働運動の爆発と国際連帯の力をたたきつけ、絶対に打倒しよう。
 3・11郡山大集会は、何よりもフクシマの根底的な怒りの爆発として、大集会とデモが感動的に闘いとられた。その熱い息吹と福島で生きかつ闘い抜くことにかけた決意は、全参加者の心からの叫びとして、全国・全世界に発信された。
 この3・11の大高揚こそ、都知事選決戦が切り開いた反原発闘争の新たな発展の開始である。都知事選での舛添、細川・小泉、田母神、宇都宮らと鈴木達夫候補を先頭にした労働者階級人民との激突は、日帝ブルジョアジーと安倍、極右・ファシスト、スターリン主義者どもが、福島の怒りの爆発と反原発闘争が体制打倒=革命に向かうことをいかに恐れているかをはっきり示した。
 だが都知事選への決断と決起は、敵の密集する大反動と対決し、逆に新たな反原発闘争の高揚と団結をつくり出した。さらに極右・安倍の戦争・改憲と労働者への階級戦争の攻撃に対する、根底的な反撃を生み出した。
 3・11郡山の感動的な集会・デモの高揚は、階級的労働運動派の前進によってかちとられたものだ。3・11を切り開いたのは、何よりも国鉄労働運動の力であった。特に動労水戸と国労郡山工場支部の被曝労働拒否、外注化・非正規職化阻止の職場からの闘いは、3・11郡山の成功にとって決定的だった。
 国労郡山工場支部の職場は、JR常磐線や水戸線、東北本線、磐越西線などの車両整備を行っている。そこでの闘いは、工場に入ってきた時の車両の放射線量より、工場を出る時の線量の方が高いという過酷な労働環境の中で、全組合員との日々の真剣な職場討議を重ね、東労組を含む工場全体の労働者を獲得していく闘いとして、新たな10・1外注化攻撃との対決へと突き進んでいる。
 今こそ国鉄決戦を基軸に、4大産別を先頭にして、全産別で拠点建設に向けた階級的労働運動派の総決起と躍進をかちとろう。

分割・民営化の破産と安全崩壊示す川崎事故

 首都圏の大動脈であるJR京浜東北線川崎駅構内で起きた大事故は、衝突した回送列車の先頭部2両が脱線・転覆、大破し、運転席に閉じ込められた運転士︵34︶と車掌︵25︶は、駆けつけた消防隊員によってかろうじて運転席の窓を割って救出された。これは断じて許すことのできない重大事態だ。事故が起きたのが2月23日午前1時11分ごろ、回送列車でたまたま乗客がいなかったことをもって、事故の責任が誰にあるのかあいまいにされる余地など一切ないのである。
 事実、京浜東北線は事故の起きた23日は一日丸々運休となり、翌日未明になってやっと復旧・安全確認作業が終了、ぎりぎり始発電車に間に合うという状態だった。しかも事故車両は、その後もしばらくシートに覆われ、通勤ラッシュの労働者の目の前に放置される状態が続いた。事故からすでに1カ月近くたった今も、国土交通省からも、肝心のJR東日本本社や横浜支社からも、何の謝罪もなく、事故責任も明らかにされていない。
 この事故に先立つ2月16日午後2時半ごろ、大雪で不通になっていたJR中央線の小淵沢駅構内の下り線で、除雪用に使用していた機関車が雪に乗り上げ脱線した。また14日からの関東圏を中心とした大雪で、新宿を出発した松本行き下り特急が、最長で18日まで山梨県内などの区間で足止めになり、乗客に説明されたのがやっと17日夕方になってからという事態も起きている(そしてこの責任が直接乗客への応対にあたる運転・駅勤務の労働者にないことは余りにも明らかである)。
 川崎駅事故のすさまじさは、事故後少しずつ明らかにされている「事実経過」なるものを見ても明らかだ。①それはまず、JRはもとより工事管理者、線閉責任者、重機安全指揮者らの監督責任が一つでも機能していれば起こるはずのない事故だった。②だが外注化と規制緩和の結果、安全を守るためのその仕組みは文字どおり形だけのものとなっており、事故はまさに起こるべくして起きた。
 ③さらにこの日、現場に集められた人たちは事故発生のおよそ1時間前に現場に到着、恐らく顔も名前も知らないままで作業に入ったと思われる。④そして肝心の回送列車は事故発生のおよそ20分前に最終駅を出発しながら、JR東日本はその運行(進行)に当たる労働者の安全も、その進路前方で作業に当たる労働者の存在にも何の関心も配慮ももたなかった。⑤したがって、もはやいかなる意味でもJR東日本には鉄道業務を担う資格も権利も1ミリたりともない。2・23の事態は以上のことを衝撃的に突き出したのだ。
 国鉄分割・民営化とJR外注化の全面破産と安全崩壊。これは今や全社会問題だ。

『前進』1万人読者網と拠点建設を一体で闘う

 今こそ国鉄決戦を基軸に、全逓・教労・自治体の4大産別を先頭に、時代認識と路線で一致し、拠点建設と党と労働組合の一体的建設へ、地区党を軸にした戦闘的で目的意識的な闘いに断固として打って出る時だ。
 その最大の武器として新10万筆署名を使いきろう。最高裁決戦と6・8国鉄闘争大集会に向けて、全力で10万筆を集めよう。それは今の情勢下でまったく可能である。
 10万筆署名は分割・民営化の大破産とJR事故の全社会問題化をかちとり、何よりもこの新自由主義の社会に怒る青年労働者と結びつく闘いだ。
 それは半数が非正規職へと突き落とされ、いつ首を切られるかわからない状況で、低賃金と長時間労働を強制されている青年労働者の怒りを解き放ち、「採用の自由がある」という得手勝手な理屈で「解雇自由」の扉を開いたJRを先頭とする安倍と日帝ブルジョアジーに大反撃する闘いだ。
 さらに10万筆署名は、国鉄に続いて今、すさまじい民営化・外注化・非正規職化攻撃をかけられている公務員労働者が、公務員大決戦に立つ闘いだ。4大産別と同時に清掃、水道、医療福祉など、都知事選決戦で出会った多くの労働者が外注化・非正規職化に怒り、今や情勢は完全に「4・9政治和解」の制動を根底から突破する闘いに発展している。この怒りと闘いに断固として結びつき、今こそ首都圏の労働運動での力関係、階級的力関係の大変動をかちとるべき時が来ている。
 さらに10万筆署名は、これまで国鉄闘争に思いを寄せてきたすべての労働者に、新たな希望となっている。国鉄闘争全国運動のリーフレット『暴かれた真実2』の力は、一度は和解に応じざるを得なかった闘争団の仲間や、悔しい思いをしてきたすべての労働者に新たな生きる希望を与えている。最高裁決戦をとおして、国鉄1047名解雇撤回闘争を再び日本労働運動の不抜の柱に押し立てよう。
 この闘いの中で、拠点建設と『前進』1万人読者網建設に挑戦し、地区党に団結し、マルクス主義で武装し闘おう。

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